【今夜、うちにおいで】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】第10話をネタバレありで解説する
行定部長からの「惹かれている」という、あまりにも率直な告白。第10話は、その言葉を胸に抱きしめ、自身の過去と向き合い、恋へと一歩踏み出そうとする遠野主任の心の軌跡と、そんな彼女の前に立ちはだかる新たな試練を描きます。
後輩の心配と、部長への揺るぎない信頼
行定部長からの告白を、後輩の志緒ちゃんに打ち明けた遠野主任。話を聞いた志緒ちゃんは、「それってセクハラじゃないですか!」と激怒し、今すぐ荷物を取りに行くべきだと先輩の身を案じます 。
しかし、遠野主任は穏やかに、部長との同居生活が「むしろすごく気を遣ってもらってて」「楽しすぎるくらい」だと語ります 。さらに、悩んでいた自分に「志緒ちゃんにも頼れ」と言ってくれたのも部長本人だと明かすのでした 。彼女の言葉からは、部長への絶対的な信頼がうかがえ、志緒ちゃんもまた、先輩の気持ちがただの迷惑ではないことに気づき始めます。
「母のようになりたくない」―恋に臆病な理由
志緒ちゃんは、遠野主任の表情から、彼女が本当は告白を喜んでいることを見抜きます 。遠野主任はそれを認めつつも、「部長の好意をどう受け止めていいのかわからなくて…」と、その胸の内を正直に吐露しました 。
彼女の心には、「一人で生きてくんだって決めてた」という固い誓いがありました 。それは、常に男性に人生を委ねてきた母の姿を好きになれず、誰にも頼らず自分の力で生きようと決めた、過去の経験に深く根差していたのです 。恋をすることは、自分が最も嫌悪した母のようになってしまうのではないかという、深い恐怖と繋がっていました 。
親友が解いた呪い「先輩はそんな人にはなりません!」
そんな彼女の恐怖を、志緒ちゃんは力強い言葉で一蹴します。 「先輩の母親がどんな人かだなんて知りませんけど 先輩の事なら6年側にいた私が知ってますから 自信もって言えます」。 「先輩はそんな人にはなりません!!!!!」 。
過去の呪縛に囚われる必要はない。信頼する後輩からの魂の叫びは、遠野主任の心を縛り付けていた鎖を断ち切る、大きな力となりました 。この温かな友情に支えられ、彼女は自分の気持ちに素直に向き合う決意を固めます。
芽生えた決意と、元妻の影
志緒ちゃんとの会話で、自分の気持ちの整理がついた遠野主任 。あとは、この想いをどうやって部長に伝えようか、と前向きに考え始めた、まさにその時でした。彼女の耳に、同僚たちの残酷な噂話が飛び込んできます。
「開発の部長が親密そうに 美人と繁華街歩いてたって」 。 その相手は、彼の元妻で、よりを戻すのではないかというのです 。告白されたばかりのタイミングで突きつけられた、あまりにも厳しい現実。噂を確かめるようにカフェへ向かった彼女が目にしたのは、美しい女性と向かい合って座る、行定部長の姿でした 。
まとめ【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】︎第10話を読んだ感想
今回の第10話は、読者の感情を激しく揺さぶる、まさにジェットコースターのような展開でした!前半の、志緒ちゃんが遠野主任の心を解きほぐしていくシーンは、本当に感動的です。後輩であり、今や親友である志緒ちゃんの「先輩はそんな人にはなりません!」という言葉には、涙腺が緩みました。女性同士の友情の美しさが、この作品の大きな魅力の一つだと改めて感じます。
そして、遠野主任がようやく自分の気持ちを整理して、前を向こうと決意した矢先に突き落とされる、元妻登場という絶望的な展開…!作者様は読者の心を弄ぶのが上手すぎます!「え、なんでこのタイミングなの!?」と思わず叫んでしまいました。
「好意を知ってて欲しい」とだけ伝えた部長の言葉が、この状況で重くのしかかりますね。彼の真意は一体どこにあるのでしょうか。遠野主任の恋は、始まる前に終わってしまうのか。もどかしくて、切なくて、早く続きが読みたくてたまらない、最高に引き込まれる一話でした。
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