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【今夜、うちにおいで】8話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】第8話をネタバレありで解説する

母親からの突然の電話で、再び一人で問題を抱え込もうとする遠野主任。第8話は、そんな彼女の固く閉ざした扉を、行定部長がその不器用ながらもまっすぐな優しさで、静かに、しかし力強く開いていく感動的なエピソードです。

「頼るのは、俺ではダメか?」― 心に響く部長の問い

物語は、前回のラストで遠野主任が部長を突き放した直後から始まります。彼女の手を掴んだ行定部長は、真剣な眼差しでこう問いかけました 。 「頼るのは 俺ではダメか? 予期せぬ言葉に、遠野主任はただ驚くばかり。しかし、この一言が彼女の心を大きく揺さぶったことは間違いありませんでした

先回りする優しさ、用意された救いの手

母親の問題を一人で解決しようと奔走する遠野主任は、心身ともに疲れ果てていました 。そんなある日、彼女が家に帰ると、テーブルの上には弁護士事務所のリストがずらりと並べられていたのです

それは、彼女の苦悩に気づいた行定部長が、自分の時間を割いて調べてくれたものでした 。彼は「大学の同期に弁護士がいるんだ」と明かし、「利用できる伝手があるのに使わない手はないだろう?」と、あくまで合理的な手助けであるかのように振る舞います 。しかし、その行動の裏にある深い思いやりは、遠野主任の心に痛いほど伝わっていました

涙と笑顔、そして開かれた心の扉

自分でも気づかぬうちに溜め込んでいた緊張の糸が、ぷつりと切れた遠野主任。彼の優しさの前に、彼女は堪えきれず涙を流してしまいます 。そんな彼女の姿を見た行定部長は、強張っていた表情がやっと和らいだことに安堵し、彼女の頬を優しくつまみました 。 「ひよこ大福そっくりだったからつい。 その不器用な冗談に、彼女は思わず笑顔になります

そして、張り詰めていた心が解き放たれた彼女は、ついに決意します。 「よかったら 話を聞いてくれませんか?。 一人で戦うことをやめ、初めて彼に全てを打ち明けることを選んだ瞬間でした。

300万円の慰謝料…母の本当の姿

ソファに並んで座り、遠野主任はぽつりぽつりと語り始めます。彼女の母親は恋多き人で、恋人と別れたり、困ったことが起きるたびに娘に連絡してくること 。そして、今回のトラブルは、母親の不倫相手の妻から300万円もの慰謝料を請求されているという、あまりにも深刻なものでした

話を聞き終えた行定部長は、彼女がこれまでも母親の金銭的な尻拭いをし、そのために質素な生活を送ってきた事実を悟り、言葉を失います 。一方で、遠野主任自身も、この告白を通してある真実にたどり着いていました。それは、かつて部長に叱られたように、「私が尻拭いをすることが 必ずしも相手の為になるわけじゃない」ということ 。母親を助けるという行為が、実は母との繋がりを求める自分自身の寂しさからくるものだったのかもしれないと、彼女は静かに自覚するのでした

まとめ【今夜、うちにおいで~冷徹上司の理性が溶けたら】︎第8話を読んだ感想

第8話は、まさに行定部長の男気が炸裂した「神回」でした!「頼るのは、俺ではダメか?」なんて、こんなにもまっすぐに、力強く言われたら、心を閉ざしている場合ではありません。本当に格好良すぎます。

そして、ただ言葉で優しいことを言うだけでなく、先回りして弁護士を調べてくれている行動力!これぞできる男の鑑です。彼の「助けたい」という気持ちがひしひしと伝わってきて、読んでいるこちらまで胸が熱くなりました。涙ぐむ遠野主任を「ひよこ大福」とからかって笑わせるシーンは、二人の距離がぐっと縮まった名場面だと思います。

ついに明かされたお母さんのトラブルも、300万というあまりに生々しい金額で、遠野主任の苦労がどれほどのものだったかを物語っていました。しかし、そんな絶望的な状況の中で、彼女が「助けることが相手のためになるとは限らない」と、自身の共依存的な関係性に気づけたのは、大きな一歩です。それは間違いなく、行定部長という絶対的な味方ができたからこそ。二人がただの同居人から、本当の意味でのパートナーへと変わっていく、非常に重要なターニングポイントとなる回でした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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