2025.11.21

【偽物家族に復讐します】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

4話では、ディアーナが夫カリプソに対し、実家の権力をちらつかせて昔の使用人を呼び戻すよう迫りました。さらに、夜には魔法の師匠となるルエリと出会い、彼に「目が見えていること」を見抜かれつつも、協力関係を結ぶことになりました。

Contents

【偽物家族に復讐します】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
【偽物家族に復讐します】5話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【偽物家族に復讐します】5話のネタバレまとめ

【偽物家族に復讐します】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

第5話は、ついに呼び戻された忠実なメイドたちとの再会から始まります。ディアーナは屋敷の人員を刷新し、圧倒的な財力で新しい秩序を作り上げます。そして物語の最後には、ついにディアーナが探し求めていた「ある人物」が、思いがけない形で登場します。

忠実なメイドたちとの再会と秘密の共有

屋敷に、以前ディアーナに仕えていたメイドのシェーンとミランが戻ってきました。彼女たちは、変わり果てた扱いを受けているディアーナの姿を見て、涙を流して悲しみます。

「なんてひどいんでしょう…どうしてそんなことに…」

彼女たちは、ディアーナが目が見えず、屋敷内で孤立していると信じていました。しかし、ディアーナは静かに二人を見つめ、ある決断を下します。彼女たちの前で、目隠しを外したのです。

「大公妃様、どうなさるおつもりですか？」と驚く二人に、ディアーナは自分の目がしっかりと見えていることを明かします。そして、強い意志を込めて告げました。

「どんな手を使ってでも復讐するつもりです」

ディアーナは、シェーンとミランにこれまでの経緯を話し、復讐の協力者になってほしいと頼みます。二人は迷うことなく、「一生を捧げお仕えしてまいりました」と忠誠を誓いました。これでディアーナは、屋敷の中に完全に信頼できる手足を確保したことになります。

宝石による買収と徹底した粛清

ディアーナは早速行動を開始します。まず、シェーンに命じて新しいメイドたちを大広間に集めました。彼女たち一人一人に小袋を配ります。中身を確認したメイドたちは、息を飲みました。そこに入っていたのは、まばゆいばかりの宝石だったのです。

「ゆうに月給3年分はあるようですが…」

どよめくメイドたちに対し、ディアーナは冷然と言い放ちます。これは今日から働く彼女たちへの前払いの給料であり、この屋敷の主人が誰であるかを理解させるためのものでした。

「皆さんの主人は『ディアーナ・エル・エレンスト』であると肝に銘じるように」

彼女は、自分を裏切らず、分をわきまえて働く限りは誰よりも大切にすると約束します。しかし同時に、「私を欺こうとはしないことです」と釘を刺すことも忘れませんでした。圧倒的な財力を見せつけられ、メイドたちは即座にディアーナへの服従を選びます。

アリシア派メイドの追放

一方で、これまでディアーナを軽んじ、アリシアの手先となっていた古いメイドたちは全員解雇を言い渡されます。「なぜ私たちを切り捨てるのですか！」と抗議する彼女たちですが、ディアーナは女騎士を用意し、物理的に彼女たちを屋敷から叩き出しました。

「二度とここには立ち入れないようにしてやるわ」

泣き叫びながら引きずり出されていく裏切り者たち。ディアーナは慈悲を見せることなく、屋敷の大掃除を完了させました。

残されたスパイと実の娘の捜索

徹底的な排除を行ったディアーナですが、一人だけ例外を作りました。それは、アリシアが送り込んできたメイド長のユリアです。

シェーンは「なぜユリアを残したのですか？」と疑問を呈しますが、これには深い理由がありました。ユリアはアリシアの企みの全貌を知っている可能性が高く、泳がせて監視することで情報を引き出せるかもしれないと考えたのです。

そして、ディアーナはシェーンに最も重要な任務を与えます。

「まだ本当のご息女の情報は入ってきておりません」

ディアーナが探しているのは、屋敷のどこかに隠されているはずの「実の娘」です。前世の記憶を頼りに、特徴を伝えます。

仰向けで寝ていた
痩せ型で手がひどく荒れていた
15歳の女の子

ディアーナは、アリシアが必ずどこかに娘を隠していると確信しており、シェーンに極秘で捜索を命じました。

偽物の娘の傲慢と虐げられる少女

場面は変わり、偽物の娘キャサリン（銀髪の少女）の部屋。シェーンが「大公妃様が本をお読みになりたいそうです」と呼びに来ていました。しかし、キャサリンは激しく抵抗します。

「今朝も行ってあげたじゃない！もういいでしょ！」

彼女にとって、目の見えないディアーナの相手をすることは屈辱でしかありません。「お母様（アリシア）が大公妃になったら、あんたなんて相手にもならないんだから！」と暴言を吐き、怒りに任せて近くにあった本やティーカップを投げつけました。

ガシャーン！という音と共に食器が割れ、赤い液体と破片が床に散乱します。キャサリンは片付けもせず、苛立ちながら部屋を出て行こうとしました。

突き飛ばされた金髪のメイド

キャサリンが乱暴に扉を開けると、そこには一人のメイドが隠れるように立っていました。それは、ディアーナと同じ美しい金髪を持つ、痩せた少女でした。

「キャアッ！！」

キャサリンと衝突した少女は、バランスを崩し、先ほど散らばった陶器の破片の上へと倒れ込んでしまいます。鋭利な破片が少女の体を傷つけますが、キャサリンは心配するどころか、冷たい目で見下ろしました。

「私が戻ってくるまでに綺麗に片付けておいて！わかった？」

血を流して痛がる少女を放置し、キャサリンはそのまま立ち去ります。残された金髪の少女は、涙を流しながら破片の中にうずくまっていました。その姿こそ、ディアーナが必死に探している「実の娘」の特徴と酷似していたのです。

【偽物家族に復讐します】5話を読んだ感想（ネタバレあり）

第5話は、ディアーナの「アメとムチ」を使った掌握術が見事でした。新しいメイドたちを宝石で手懐ける一方で、裏切り者たちは容赦なく排除する。その手際の良さは、彼女が単なるお飾りのお嬢様ではなく、侯爵家の教育を受けた実力者であることを証明しています。

しかし、後半のシーンでは胸が痛くなりました。偽物の娘キャサリンの性格の悪さは際立っています。自分の機嫌で物を壊し、さらにぶつかった相手を破片の上に突き飛ばして放置するとは、人間のすることではありません。

そして何より、最後に登場した金髪のメイドです。あのような酷い扱いを受けて泣いている姿を見ると、彼女こそがディアーナの実の娘であることはほぼ間違いないでしょう。ディアーナがすぐ近くまで迫っているのに、すれ違ってしまっている現状がもどかしいです。早くディアーナがこの事実に気づき、彼女を救い出してくれることを願わずにはいられません。