【兄だったモノ】38話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- カンナは、騎一郎との別れの際、彼の瞳に既に自分が映っていなかったことを思い出し、深く傷ついていたことを自覚した。
- 北斗は、聖がセックス依存症ではないかという噂と、その原因が家庭環境にある可能性を指摘した。
- 聖に惹かれる者、そして騎一郎自身もまた、「愛情に飢えた目」をしていたことにカンナは気づいた。
- カンナは、全ての元凶が聖ではなく、騎一郎と鹿ノ子の家庭である「東雲家」にあるという結論に至った。
【兄だったモノ】第38話をネタバレありでわかりやすく解説する
「広島で何をするの…!」――。聖を追い、広島へ向かった宿敵・西迫。彼を止めるため、鹿ノ子は約束の場所へと向かいます。しかし、そこにいたのは彼女一人ではありませんでした。因縁が渦巻く者たちが一堂に会し、物語はついにクライマックスへと動き出します。
三対一の対峙
仕組まれた会合
鹿ノ子が待ち合わせ場所の個室に入ると、そこには西迫だけでなく、カンナと僧侶の頼豪の姿もありました。驚く鹿ノ子に、頼豪は「俺が呼んだんだよ」と告げます。この会合は、彼が仕組んだものだったのです。 西迫は、自分を呼び出したのが頼豪たちだと知り、「気味悪い」と敵意をむき出しにします。
暴かれる西迫の過去
西迫は、カンナが騎一郎の元恋人であることを見抜き、「あんた中眞に男 寝取られたのか!」と下品な言葉で嘲笑います。 激昂するカンナを制し、頼豪は静かに口を開きました。「実はね 『見えちゃった』んです」。 彼は、自らの霊能力で西迫の過去を「視た」のです。 「あなたと中眞さんの歪な学生時代」。 頼豪は、西迫が義理の姉に恋をし、そのことが原因で家族と不和になったことまで、すべて見抜いていました。
炸裂する平手打ち
図星を突かれ、秘密を暴かれた西迫は逆上し、頼豪に殴りかかろうとします。 その瞬間、彼の頬に強烈な平手打ちが炸裂しました。殴ったのは、鹿ノ子です。 「予告通り 引っぱたいてやったわよ」。 彼女は、かつて心に誓った通り、聖を傷つけたこの男への怒りを、その一撃に込めたのでした。 そして、鹿ノ子は毅然とした態度で、西迫にすべての真実を話すよう、迫るのでした。
【兄だったモノ】38話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、まさに「待ってました!」と快哉を叫びたくなるような、痛快な回でした。 鹿ノ子ちゃん、カンナさん、頼豪さんの三人が、ついにチームとして西迫と対峙する。この構図だけでも胸が熱くなります。バラバラに動いていた三人の点が、一本の線として繋がった瞬間でした。
頼豪さんの能力も、いよいよ本格的に発揮されましたね。ただ霊が見えるだけでなく、人の過去や心の傷まで見通してしまう。彼の力は、この複雑な事件を解決するために不可欠なものであることが、改めて示されました。西迫の隠された過去には驚きましたが、彼の歪んだ性格の根源がそこにあるのかもしれません。 そして何より、鹿ノ子ちゃんの平手打ち!もう最高でした。これまでのうっ憤をすべて晴らすかのような、強烈で美しい一撃。彼女がただの可哀想な少女ではなく、愛する人を守るために戦う強い女性であることを、見事に証明してくれました。ここから始まる西迫の告白が、物語をどう動かすのか。目が離せません。
【兄だったモノ】38話のネタバレまとめ
- 鹿ノ子は、西迫と会う約束の場所に、カンナと頼豪も同席していることを知る。この会合は頼豪が仕組んだものだった。
- 西迫はカンナを嘲笑うが、頼豪が自らの霊能力で西迫の「義理の姉への恋」という隠された過去を暴く。
- 逆上した西迫が頼豪に襲い掛かろうとした瞬間、鹿ノ子が彼に強烈な平手打ちを見舞う。
- 鹿ノ子は西迫に対し、聖や兄に関するすべての真実を話すよう迫った。
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