アニメ

【冥王家の花嫁、偽りの愛に別れを】7話ネタバレ解説

ずっちー

6話では、シンシアがエイシオンのもとを去ろうとする中、黒いマスクをつけた暗殺者が現れました。暗殺者は、エイシオンに一族を滅ぼされた復讐として、シンシアとダフネの二人を人質に取ります。そして、エイシオンに『最愛の者』を失う絶望を味わわせようとし、ダフネへ刃を振り下ろそうとしたところで物語は終わりました。

【冥王家の花嫁 偽りの愛に別れを】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

シンシアはダフネを庇い、暗殺者の刃を受ける

第7話は、前話の緊迫した場面の続きから始まります。

暗殺者はダフネに向けて短剣を振り下ろします。エイシオンは怒りに満ちた表情で魔力を構えますが、間に合いません。

その瞬間、動いたのはシンシアでした。

シンシアは身を挺してダフネの前に飛び込み、彼女を突き飛ばします。そして、暗殺者の刃はシンシアの胸を深く刺し貫きます。

鮮血が飛び散り、シンシアは苦痛に顔を歪めます。

ここでつらいのは、シンシアがダフネを憎んでいてもおかしくない状況だったことです。ダフネは何度もシンシアを陥れ、エイシオンの愛を奪うように振る舞ってきました。

それでも、命の危機を前にした時、シンシアはダフネを見捨てませんでした。

倒れたシンシアが見た、残酷な光景

短剣に刺されたシンシアは、ゆっくりと床に倒れ込みます。

胸から血を流し、意識が薄れていく中で、彼女はある光景を目にします。

エイシオンが真っ先に駆け寄ったのは、自分ではなくダフネでした。

ダフネは床に座り込み、エイシオンにしがみつきます。エイシオンは彼女を愛おしそうに抱きかかえます。

一方、シンシアは血を流したまま倒れています。

この場面は、シンシアにとってあまりにも残酷です。

彼女はダフネを庇って刺されました。けれど、エイシオンが最初に抱きしめたのは、助かったダフネだったのです。

シンシアは、薄れゆく意識の中で思い出します。

自分はもともと、ダフネのために攻撃を受ける『盾』として選ばれた存在だったのだと。

エイシオンはシンシアの傷に胸を痛める

その後、エイシオンは倒れているシンシアのもとへ歩み寄り、彼女の体を抱き起こします。

ここで彼の中にも、はっきりした動揺が生まれます。

エイシオンは、自分が愛しているのはダフネだと思っています。これまでの言動を見ても、彼はダフネを守るためにシンシアを犠牲にしてきました。

しかし、シンシアが傷つく姿を見た時、彼の胸は張り裂けそうになります。

(なぜ、シンシアが傷つくとこんなにも苦しいのか)

そんな戸惑いが、彼の表情から伝わってきます。

暗殺者は呪いの言葉を残す

負傷した暗殺者は、エイシオンに向かって「すべてはお前のせいだ」と呪いのような言葉を吐きます。

暗殺者にとって、エイシオンは自分の一族を奪った相手です。だからこそ、彼にも同じように大切な者を失う苦しみを味わわせたかったのでしょう。

その直後、空から光が差し込みます。

黄金の鎧をまとった神々の軍勢が降臨し、暗殺者を制圧します。翼を持つ兵士たちが次々に現れ、倒れた暗殺者を容赦なく押さえつけます。

戦いそのものは終わります。

けれど、シンシアの心に刻まれた傷は、ここからさらに深くなっていきます。

エイシオンはシンシアを失う恐怖に泣き叫ぶ

エイシオンは、自分の手に付いたシンシアの血を見つめます。

その赤い血は、彼がようやくシンシアの痛みを現実として受け止めた証のように映ります。

彼はシンシアの体を強く抱きしめ、神聖な癒やし手を連れてくるよう叫びます。

「今すぐだ」と取り乱す姿には、強い後悔と恐怖があります。

しかし、シンシアは弱々しい声で問いかけます。

「あなたはダフネを選んだのでしょう?」

この言葉は、シンシアの胸にずっと残っていた疑問そのものです。

彼はダフネを選んだ。
なら、なぜ自分が傷ついたことで泣くのか。
なぜ今さら苦しそうな顔をするのか。

シンシアはその答えを聞く前に、意識を失います。

目覚めたシンシアのそばに、エイシオンがいた

場面は、明るい陽光が差し込む豪華な寝室へ移ります。

シンシアは大きなベッドに横たわり、ゆっくりと目を覚まします。

そばには、白いシャツ姿のエイシオンが座っていました。彼はシンシアの右手を両手で握りしめ、涙ぐんでいます。

エイシオンは、シンシアが目を覚ましたことに安堵します。

しかし、シンシアの心はもう簡単には動きません。

彼が3日間付きっきりで看病していたと知っても、シンシアは冷たく返します。

「それが、一体何だというの?」

この一言には、シンシアの怒りと失望が詰まっています。

3日間そばにいたからといって、これまでの裏切りが消えるわけではありません。命の危機になって初めて大切にされても、シンシアの傷は癒えないのです。

ダフネはまた自分を弱い存在として見せる

そこへ、紫のドレスを着たダフネが近づいてきます。

ダフネは泣きながら、シンシアの手元にすがるように跪きます。そして、すべて自分のせいだと謝ります。

さらに、自分は半分しか神の血を引いていないから弱すぎるのだと語ります。

もし自分がいなければ、エイシオンがシンシアを守ってくれたはずだと。

この言葉は、一見すると反省しているように聞こえます。

けれど、これまでのダフネを知っていると、そこにはまた別の狙いが見えてきます。

自分は弱い。
だから守られるべき存在だ。
だから責めないでほしい。

そうやって、ダフネはまた被害者の立場に入り込もうとしているように見えます。

シンシアはついに怒りを爆発させる

ダフネの言葉を聞いた瞬間、シンシアの表情が変わります。

彼女はベッドから起き上がり、激しい怒りをあらわにして叫びます。

「黙りなさい」

この叫びは、これまで積み重なってきたすべての怒りが噴き出したものです。

シンシアは、ダフネのか弱い演技を何度も見せられてきました。そのたびに、エイシオンはダフネを信じ、シンシアを責めてきました。

だからこそ、シンシアはもうその芝居に付き合えません。

エイシオンの告白も、シンシアには届かない

エイシオンは、シンシアに向かって、自分が代わりに刃を受けられればよかったと語ります。

さらに、シンシアが意識を失っている間、本当に怖かったと打ち明けます。そして、シンシアは自分が思っていた以上に大切な存在なのだと伝えます。

この言葉だけを見れば、エイシオンはようやく自分の本心に気づき始めたようにも見えます。

けれど、シンシアには遅すぎます。

彼女が欲しかったのは、刺された後の後悔ではありませんでした。

自分が傷つく前に、信じてほしかった。
ダフネの盾にしないでほしかった。
愛していると言うなら、自分の選択や痛みを守ってほしかった。

エイシオンの言葉は、今のシンシアには『愛』ではなく、都合のいい後悔にしか聞こえないのかもしれません。

シンシアはエイシオンの愛を拒絶する

シンシアは、エイシオンへ激しい怒りをぶつけます。

彼はいつも、自分を愛していると言ってきました。

けれど、シンシアにとって、その愛は自分を守るものではありませんでした。

ダフネを優先する。
シンシアを疑う。
選ぶ権利を奪う。
命を賭けて庇っても、最初に抱きしめるのはダフネ。

それがエイシオンの言う『愛』なのか。

シンシアは、その矛盾に耐えられません。

そして、サイドテーブルにあった白い花瓶を掴み、エイシオンへ投げつけます。

「出ていきなさい」

その叫びは、シンシアが偽りの愛を完全に拒絶した瞬間です。

ダフネはエイシオンを庇い、またシンシアを悪者にする

投げられた花瓶は、エイシオンの頭上をかすめて飛んでいきます。

その瞬間、ダフネが叫びます。

「エイシオン、気をつけて!」

ダフネはエイシオンの前に身を投げ出し、花瓶は彼女の額に当たって砕け散ります。額からは血が流れ、エイシオンは慌ててダフネを抱きかかえます。

ダフネは、エイシオンが無事でよかったと安心したように言います。

表面上は、命がけでエイシオンを守った健気な女性に見えます。

しかし、この行動によって、シンシアはまた悪者にされてしまいます。

エイシオンはシンシアを責める

エイシオンは、ダフネを抱いたままシンシアを怒りの目で見ます。

そして、自分に当たるのは勝手だが、なぜダフネを傷つけるのかと責めます。

「これはやりすぎだ」

エイシオンは、またしても目の前の状況だけを見て、シンシアを加害者として判断します。

シンシアがなぜ花瓶を投げたのか。
彼女がどれほど追い詰められていたのか。
ダフネがなぜその前に飛び込んだのか。

そこまでは考えません。

この瞬間、シンシアの心はさらに深く絶望します。

なぜなら、同じ構図がまた繰り返されたからです。

ダフネが傷つく。
エイシオンがダフネを守る。
シンシアが責められる。

シンシアがどれだけ血を流しても、その流れは変わりませんでした。

ダフネの本性が、シンシアだけに見える

エイシオンはダフネを横抱きにして、寝室から出ていきます。

その時、ダフネはエイシオンの肩越しにシンシアを振り返ります。

そして、さっきまでの泣き顔とはまるで違う、邪悪で勝ち誇った笑みを浮かべます。

この笑みが、第7話でもっとも恐ろしい場面です。

ダフネは、本当にエイシオンを庇っただけではなかったのかもしれません。

自分が傷つくことで、またシンシアを悪者にし、エイシオンの同情と保護を自分へ向けさせる。そんな計算があったようにも見えます。

少なくとも、シンシアに向けたその笑みは、反省や罪悪感とは正反対のものです。

シンシアは二度、愛する人のために刃を受けた

去っていく二人の背中を、シンシアは涙を流しながら見つめます。

そこに、かつての記憶が重なります。

シンシアは以前、戦場でエイシオンの命を救い、代わりに背中に大きな傷を負ったことがありました。

そして今回もまた、彼女は愛する人のために刃を受けました。

けれど、その結果として返ってきたのは、感謝でも信頼でもありません。

ダフネを傷つけたという非難でした。

シンシアの涙は、ただ痛みのためだけではありません。

かつての絆が完全に壊れてしまったこと。
自分がどれほど犠牲になっても、エイシオンの目には正しく映らないこと。
そして、ダフネの本性を知っているのに、それを信じてもらえないこと。

そのすべてが重なった涙です。

第7話は、シンシアが命をかけてダフネを救ったにもかかわらず、またしてもエイシオンに誤解される回でした。

ここで、エイシオンとシンシアの関係は、もう取り返しがつかないところまで壊れてしまったように見えます。

【冥王家の花嫁 偽りの愛に別れを】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

第7話は、シンシアの優しさと報われなさが一番つらく出ている回でした。

ダフネに何度も傷つけられてきたのに、シンシアはダフネを庇って刺されます。ここで、シンシアの本質がはっきり出ていると思いました。

彼女は怒っていても、恨んでいても、目の前で誰かが死ぬのを見捨てる人ではありません。

だからこそ、その直後にエイシオンが最初に抱きしめたのがダフネだった場面は本当に苦しいです。

シンシアは命をかけたのに、また『盾』として扱われたように感じてしまう。その絶望が、倒れたまま二人を見るシンシアの涙に詰まっていました。

病室でのシンシアの怒りも、とても自然でした。

エイシオンは3日間付きっきりだったと語られますし、彼自身もシンシアを失うことを恐れていたように見えます。でも、シンシアからすれば、今さら泣かれても遅いのです。

守るべき時に守らなかった。
信じるべき時に信じなかった。
何度も傷つけたあとで、「大切だった」と言われても、受け入れられるはずがありません。

特に「出ていきなさい」という叫びには、シンシアの限界が込められていました。

そして最後のダフネの笑みが本当に怖いです。

自分が花瓶に当たり、血を流したことで、エイシオンはまたダフネを守ります。その状況を作ったうえで、シンシアに勝ち誇った笑みを向ける。これで、ダフネがただ弱いだけの存在ではないことがはっきりしました。

第7話は、エイシオンが少しずつシンシアへの気持ちに気づき始める一方で、シンシアの心はもう戻れないほど傷ついていく回です。

エイシオンの後悔と、シンシアの決別が同時に進んでいるのが、とても切ない余韻を残しました。

【冥王家の花嫁 偽りの愛に別れを】7話のネタバレまとめ

  • 暗殺者がダフネへ短剣を振り下ろそうとする
  • シンシアは身を挺してダフネを庇い、胸を刺される
  • 倒れたシンシアは、エイシオンが最初にダフネを抱きしめる姿を見る
  • シンシアは、自分がダフネのための『盾』だったことを思い出す
  • エイシオンはシンシアが傷つく姿を見て、なぜ胸が痛むのか戸惑う
  • 暗殺者は呪いのような言葉を残し、神々の軍勢に制圧される
  • エイシオンはシンシアの血を見て取り乱し、癒やし手を呼ぶよう叫ぶ
  • シンシアは、ダフネを選んだはずなのになぜ泣くのかとエイシオンに問いかける
  • シンシアは3日後に目を覚まし、エイシオンが付きっきりだったことを知る
  • ダフネは自分が弱いせいだと泣きながら謝る
  • シンシアはダフネの言葉に激怒し、「黙りなさい」と叫ぶ
  • エイシオンは、シンシアが思っていた以上に大切な存在だと伝える
  • シンシアはエイシオンの愛を拒絶し、花瓶を投げつけて出ていくよう命じる
  • ダフネはエイシオンを庇うように花瓶を受け、またシンシアを悪者に見せる
  • エイシオンはダフネを抱きかかえ、シンシアを責める
  • ダフネはエイシオンの肩越しに、シンシアへ勝ち誇った不敵な笑みを向ける
  • シンシアは、かつてエイシオンを救った時と同じように、また愛する人のために刃を受けたのだと涙する

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【冥王家の花嫁、偽りの愛に別れを】6話ネタバレ解説
【冥王家の花嫁、偽りの愛に別れを】6話ネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【冥王家の花嫁、偽りの愛に別れを】8話ネタバレ解説
【冥王家の花嫁、偽りの愛に別れを】8話ネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました