2025.10.16

【前世から君だけを愛すると誓うよ】10話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

高価なネックレスのプレゼントに戸惑う詩乃でしたが、首藤の気持ちを受け入れ、彼に着けてもらうことにしました。
嬉しそうな詩乃の姿に理性が限界を迎えた首藤は、思わず彼女を後ろから抱きしめてしまいます。
甘い同棲生活が続く中、詩乃が出かけた後、首藤がスマートフォンでGPSアプリを起動しました。
詩乃に贈られたネックレスにはGPS発信機が仕込まれており、彼女の行動が監視されていることが明らかになりました。

Contents

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
- 飲み会での小さな波紋
【前世から君だけを愛すると誓うよ】10話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【前世から君だけを愛すると誓うよ】10話のネタバレまとめ

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

飲み会での小さな波紋

その日、詩乃は仕事終わりに同期たちとの飲み会に参加していました。和やかな雰囲気の中、同僚の女性が詩乃の胸元で輝くネックレスに気づきます。「それ、どうしたの？もしかして彼氏？」と、からかうような質問が飛び交います。突然のことに、詩乃は「ううん、デザインが気に入って自分で買ったの」と、なんとか笑顔でその場を誤魔化すのでした。

そんな中、同期の篠原は「似合ってるよ」と優しく声をかけます。彼のストレートな褒め言葉に、詩乃は素直に喜びますが、まさかそのネックレスが自分の行動を監視する道具だとは、夢にも思っていませんでした。

恐怖の始まりを告げるメッセージ

飲み会が終わりに近づいた頃、詩乃のスマートフォンが静かに震えます。画面に表示されたのは、社長である首藤からのメッセージでした。

「そろそろお開きだろ？迎えに行くよ」

その一文に、詩乃は一瞬、思考が停止します。「どうして、お店の場所を知っているんだろう…？」という当然の疑問が浮かびますが、彼女はすぐに「きっと、いつの間にか無意識に話していたのかも」と、自分を納得させてしまうのでした。彼の異常な執着に、まだ彼女は気づいていません。

二人の関係を目撃する者

篠原は、一人で店を後にする詩乃を心配し、「家まで送って行こうか？」と声をかけます。しかし、詩乃は「大丈夫だよ」と笑顔で断り、夜の街へと消えていきました。彼女の後ろ姿を、篠原はどこか寂しげな、そして複雑な表情で見つめることしかできません。

そして、彼が再び店に戻ろうとしたその時、衝撃的な光景が目に飛び込んできます。先ほど別れたばかりの詩乃が、一台の高級車の助手席に乗り込む姿でした。篠原は、その車が誰のものかまでは確認できませんでしたが、この出来事は彼の心に大きな疑念の種を植え付けることになります。

最悪の人物に知られた秘密

後日、社内で詩乃と首藤が親密に晩御飯の話をしているのを、後輩の依田が聞きつけていました。二人の間に流れるただならぬ雰囲気を察知した依田は、仕事を終えた二人を密かに尾行します。そして、彼女がたどり着いたのは、二人が同じマンションへと入っていくという決定的な瞬間でした。

「やっぱり、同棲してるんだ…」

依田は爪を噛みながら、その光景をスマートフォンで撮影します。彼女の心の中では、詩乃に対する憎しみが渦巻いていました。自分が雑用のような仕事に追いやられたのも、想いを寄せていた（と勝手に思い込んでいる）首藤が手に入らないのも、すべて詩乃のせいだと信じて疑わないのです。

そして、同棲の証拠という最強のカードを手に入れた依田は、部長に「いつものホテルで待ってる」とメッセージを送るのでした。彼女と部長の不適切な関係、そして詩乃を陥れるための邪悪な企みが、今まさに始まろうとしていました。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】10話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、ついに首藤の異常性が行動として現れ始め、読んでいて背筋が凍る思いでした。飲み会の場所を告げてもいないのに「迎えに行く」というメッセージが来たシーンは、もはやホラーです。前話で彼が言っていた「お守り」という言葉が、GPSで監視するという意味だったのだと確信に変わり、彼の愛情表現の歪み方に恐怖を感じずにはいられません。

一方で、詩乃の純粋さが、逆に彼女を危険な状況に追い込んでいるようにも見えて、とてももどかしい気持ちになります。彼の異常さに早く気づいてほしいと願うばかりです。

そして何より恐ろしいのは、最悪のタイミングで最悪の人物、依田に二人の秘密が知られてしまったことでしょう。彼女が部長と裏で繋がっていたというのも衝撃的で、手に入れた証拠を使って、これからどんな卑劣な罠を仕掛けてくるのかと考えると、今後の展開から目が離せません。甘い同棲生活は、破滅への序曲だったのでしょうか。