【前世から君だけを愛すると誓うよ】20話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 真司は「ずっと前から好きだった」という言葉の真意を詩乃に明かさず、話をはぐらかしました。
- 会議中、篠原が詩乃に好意的な視線を送っていることに気づいた真司は、激しい嫉妬の炎を燃やします。
- 真司は篠原を社長室に呼び出し、お揃いの名刺入れを見せびらかしながら「恋人が選んでくれた」と牽制しました。
- 詩乃が落とした名刺入れが真司とお揃いであることに篠原が気づき、二人が恋人関係にあるという真実を知ってしまいました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第20話をネタバレありでわかりやすく解説する
穏やかな食卓に潜む独占欲の影
会社から帰宅し、二人きりの穏やかな夕食の時間。話題は、先日篠原から誘われた同期会についてでした。詩乃が何気なくその話に触れると、真司の表情が微かに曇ります。
「本当に行くのか?」
彼の声には、隠しきれない不安と嫉妬の色が滲んでいました。もちろん、その同期会には篠原も参加します。詩乃は「女子も多いですし、一次会でちゃんと帰ってきますから」と必死にフォローしますが、真司の心を晴らすことはできません。
甘い言葉で仕掛ける束縛の罠
しばらくの沈黙の後、真司はまるで拗ねた子供のような、しかし有無を言わせぬ強い瞳で詩乃を見つめました。
「交際を始めたばかりで、君を独り占めしたいと思うのは、俺のワガママなのか…?やっぱり、行かないで欲しい」
その甘いワガママに、詩乃は抗うことができません。「…わかりました」と彼女が頷いた瞬間、真司の表情は喜びに満ち溢れます。彼は嬉しさのあまり詩乃に強く抱きつくと、そのままソファへと押し倒してしまうのでした。
「君も」― 謎めいた愛の言葉
熱いキスを繰り返しながら、真司は詩乃の耳元で恍惚と囁きます。
「君も、俺だけを愛していたらいいんだよ」
その「君も」という一言に、詩乃はほんの少しだけ違和感を覚えます。まるで、彼以外にも誰か、あるいは彼自身が誰かだけを愛しているのが当然であるかのような言い方。しかし、その小さな疑問は、彼の激しい愛情の奔流の中へとすぐに飲み込まれていきました。
エスカレートする愛情表現
翌朝、食卓についた詩乃は明らかに疲れ切っていました。それもそのはず、真司は「昨夜はあれから何度も…すまなかった」と謝罪するほど、一晩中彼女を求め続けていたのです。
さらに、真司は「昼食に」と言って、まるで高級料亭の仕出しのような、豪華すぎる手作りのお弁当を詩乃に見せます。驚く詩乃に、彼は満面の笑みでこう告げるのでした。「これからは、お昼も毎日一緒に食べような」。
家でも、そして会社でも。四六時中、片時も離れたくない。彼の愛情は、もはや「束縛」と呼ぶべきレベルにまで達していました。オフィスでも、彼は仕事そっちのけで詩乃のことばかりをチラチラと見ています。その監視するような視線に、詩乃は「物凄く幸せだ」と感じていましたが、読者の目には、その愛情が次第に狂気を帯びていくように映るのでした。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】20話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、幸せな恋人同士の日常が描かれているはずなのに、真司の行動の端々から滲み出る狂気にゾクゾクが止まらない回でした。同期会に行かせないように甘い言葉で誘導する手口は、もはや見事としか言いようがありません。詩乃は完全に彼のペースに飲み込まれてしまっていますね。
特に印象的だったのは、「君も、俺だけを愛していたらいいんだよ」というセリフです。この「君も」という言葉の裏には、一体何が隠されているのでしょうか。彼が前世から詩乃だけを愛し続けていることの裏返しなのか、それとも…。彼の愛情が深まれば深まるほど、その闇もまた濃くなっていくようで、底知れない恐怖を感じます。
豪華すぎるお弁当や、一日中監視するような視線も、愛情表現としては常軌を逸しています。詩乃自身がそれを「幸せ」と感じているのが、逆にこの状況の危うさを際立たせているように思えました。この歪んだ愛情が、今後どのような形で二人を縛り付けていくのか、目が離せません。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】20話のネタバレまとめ
- 真司は詩乃に同期会へ行かないよう甘い言葉で説得し、彼女を独占しようとしました。
- 詩乃を抱きしめながら「君も、俺だけを愛していたらいい」と、前世を匂わせる意味深な言葉を囁きます。
- 翌朝、豪華すぎる手作り弁当を用意し、「これからはお昼も毎日一緒」だと宣言するなど、彼の束縛はエスカレートしていきます。
- 会社でも詩乃を監視するように見つめ続ける真司に対し、詩乃は幸せを感じていました。
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