【前世から君だけを愛すると誓うよ】26話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 真司は嫉妬心から、詩乃を早退させると、自宅で彼女の髪を無断で切り始めました。
- 髪を切りながら篠原との会話内容を口にしたことで、詩乃は自分が盗聴されていたという事実に気づき、恐怖に震えます。
- 抵抗する詩乃を無理やり抱きしめ、篠原を「バイ菌」呼ばわりするなど、彼の異常な独占欲と狂気がエスカレートしていきました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する
「やりすぎです…!」― 魂からの叫び
自分の大切な思い出の品々が、無慈悲にゴミ袋へと詰め込まれていく。その光景を目の当たりにした詩乃は、ついにこれまで抑圧してきた感情を爆発させます。
「無断で人のモノを捨てるのはやりすぎです…!勝手に人の部屋に入るのだって…!」
彼女の魂からの叫びも、しかし、狂気に囚われた真司の耳には届きません。彼は冷え切った瞳で「君が余計なモノを持っているのが悪い」と、すべての非が詩乃にあるかのように言い放ちます。彼にとっての世界は、もはや「詩乃と俺だけ」で完結しており、それ以外のすべては不要なノイズでしかなかったのです。
逃げ場のない檻と勝手に出された退職届
恐怖に震えながらも、「真司さんが不安に思うようなことは何もありません」と涙ながらに訴える詩乃。しかし、真司はその言葉を聞き入れず、彼女に激しくキスをするとベッドへと押し倒します。抵抗しようとする詩乃ですが、その体は彼の熱を拒むことができません。
時間が経ち、窓の外が夕暮れに染まる頃。詩乃はハッと我に返り、「会社に連絡しないと…」と焦ります。しかし、真司から告げられたのは、信じがたい、そしてあまりにも残酷な事実でした。
「大丈夫だ。午前中に退職届を出しておいた」
詩乃に無断で、彼女の社会的な繋がりを断ち切る退職届を提出していたのです。さらに、彼自身も休暇を取得し、「もう会社に行く必要はない」「二人きりだ」と、完全な監禁状態を宣言するのでした。
「距離を置きたい」― 勇気を振り絞った決別宣言
このままではダメになる。彼を愛しているからこそ、この歪んだ関係を続けさせてはいけない。詩乃の中で、何かが強く決意を固めます。彼女は震える声で、「退職届は、取り下げてください」と懇願しました。
そして、勇気を振り絞り、彼の目を見てはっきりと告げます。
「気づいてないかもしれませんが、今の真司さんは変です…!こんな破滅に向かっていくみたいな恋愛じゃなくて、幸せになりたいんです…!」
それは、彼への愛情が残っているからこその、悲痛な叫びでした。そして彼女は、関係を修復するための最後の望みをかけて、決死の提案をします。「だから、お互いに冷静になる時間を作りましょう…?距離を置きたいです」。
「…なぜなんだ」― 理解不能な男の狂気
詩乃は「真司さんのことは愛しています。それは変わりません」と、彼への想いが消えていないことを伝えます。ただ、今の狂気的な状況から抜け出し、健全な関係を築きたい。その一心での提案でした。
しかし、その切なる願いは、真司には全く届きませんでした。彼は詩乃に背を向け、暗い部屋の闇に溶け込むかのように、低い、感情の読めない声でこう呟くのです。
「…なぜなんだ」
その言葉に、詩乃はこれまでにない恐怖を感じるのでした。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】26話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、詩乃が初めて真司の支配に対して明確な「NO」を突きつけた、物語の大きな転換点となる回でした。彼女が勇気を振り絞って「距離を置きたい」と伝えたシーンは、読んでいて胸が締め付けられると同時に、彼女の成長に心からのエールを送りたくなりました。
しかし、それに対する真司の反応が、この物語の恐ろしさを凝縮していましたね。「なぜなんだ」という、全く理解ができないという様子の呟き。彼は、自分の行いが「愛情表現」であり、詩乃もそれを喜んで受け入れていると本気で信じ込んでいるのです。この認識のズレが、彼の狂気の根源なのでしょう。
特に、勝手に退職届を出していたシーンは鳥肌ものでした。物理的な監禁だけでなく、社会的な繋がりをも断ち切って、彼女を完全に自分の所有物にしようとする。その執念は、もはや純愛とは呼べない、おぞましいものです。詩乃の決死の抵抗が、彼の狂気をさらに加速させてしまうのではないかと思うと、今後の展開が恐ろしくてたまりません。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】26話のネタバレまとめ
- 詩乃は、真司が勝手に私物を捨てるという異常な行動に「やりすぎです」と強く抗議しました。
- 真司は、詩乃に無断で会社に退職届を提出していたことが発覚し、彼女を完全に二人きりの世界に閉じ込めようとします。
- このままでは破滅すると感じた詩乃は、勇気を振り絞って「今の真司さんは変です」「距離を置きたいです」と関係の見直しを提案しました。
- 詩乃の提案を理解できない真司は、「なぜなんだ」と不気味に呟き、彼の狂気がより一層深まっていることを示唆しました。
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