【前世から君だけを愛すると誓うよ】27話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 真司は、詩乃が自分の許可なく部屋に入り、私物を勝手に捨てていることに強く抗議しました。
- 彼は、詩乃に無断で会社に退職届を提出していたことを明かし、彼女を二人だけの世界に閉じ込めようとします。
- このままでは破滅すると感じた詩乃は、勇気を振り絞って「距離を置きたいです」と関係の見直しを提案しました。
- 詩乃の提案を全く理解できない真司は、「なぜなんだ」と不気味に呟き、彼の狂気がより一層深まっていることを示唆しました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する
吹き込まれた疑念と狂気の始まり
「距離を置きたい」―。詩乃から放たれた決死の言葉は、真司の心の最後のタガを外す引き金となりました。「なぜ…わかってくれないんだ…」 と、彼の表情からは理性が消え、純粋な狂気が浮かび上がります。
彼は、詩乃の言葉が彼女自身の意志から出たものだとは到底信じられません。「誰かに何か吹き込まれたのか?」 と、その疑いの矛先は、まっすぐに一人の男へと向かいます。
「篠原だな?」
詩乃が必死に「違います!」 と否定する声も、もはや彼の耳には届いていませんでした。君はあの男の言葉に惑わされているだけだ 、と。
口封じのキスと意識の暗転
真司は、完全に自分の世界に閉じこもり、冷酷な結論を下します。
「お仕置きが必要だな」
そう言うと、彼はどこからか小さな錠剤を取り出し、抵抗する詩乃の唇をこじ開けると、深い、そして暴力的なキスと共にその薬を飲ませるのでした 。詩乃が「何を…」 と抗う間もなく、薬は急速に彼女の意識を奪っていきます 。
遠のいていく意識の中、詩乃が見たのは、満足げに、そしてどこか恍惚とした表情を浮かべる真司の顔でした。「一緒に、新しい世界へ行こう」 。それは、二人だけの閉ざされた世界への、恐怖の招待状でした。
消えた二人と社内の混乱
場面は変わり、オフィスでは、二人の突然の失踪が大きな混乱を招いていました。「春川さん、退職!?」 。社長補佐になったばかりの彼女の、あまりに唐突な退職 。さらに、その社長である真司本人も、長期休暇を取得したというのです 。
この異常事態に、篠原は胸騒ぎを覚えます 。最近の詩乃の様子がおかしかったこと 、そして先日交わした会話。点と点が繋がり、彼の心に「嫌な予感」が芽生え始めていました 。
救出へ…篠原、動く
詩乃の身を案じる篠原は、彼女に連絡を取ろうとしますが、電話は一向に繋がりません 。そんな彼の元へ、一人の女性社員が声をかけます。彼女もまた詩乃を心配しており、「仕事関係で貸したままの物があるから」という名目で、以前詩乃から聞いていたシェアハウスの住所を篠原に教えるのでした 。
唯一の手がかりを手に、篠原は急いでその住所へと向かいます 。高級マンションのインターホンを鳴らしますが、応答はありません 。しかし、その呼び出し音は、部屋の中にいる真司にはっきりと届いていました。
監禁と歪んだ愛の独白
窓の外に立つ篠原からの着信を、真司は冷たい目で見下ろし、無視します 。そして、彼の視線の先、ベッドの上には、薬で眠らされた詩乃が横たわっていました。彼女の足首には、冷たく光る錠がかけられています。
もはや、彼女は物理的にも彼の支配から逃れることはできません。真司は、眠る詩乃を見下ろしながら、歪んだ独占欲に満ちた言葉を心の中で呟くのでした。
「詩乃は、俺だけのものだ」
「これでようやく、君を“教える”ことができる」と 。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】27話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、物語が恋愛の領域を完全に逸脱し、サイコサスペンスへと変貌を遂げた、戦慄の回でした。詩乃の勇気ある抵抗が、逆に真司の狂気を最終段階へと引き上げてしまうとは…。薬を使って意識を奪い、会社を辞めさせ、そして足枷をはめて監禁する。その手際の良さと躊躇のなさに、彼の異常性が凝縮されていて鳥肌が立ちました。
そんな絶望的な状況の中で、唯一の希望の光が篠原くんの存在です。彼の正義感と詩乃を想う気持ちが、この膠着した状況を打ち破る鍵になるのかもしれません。彼がシェアハウスまでたどり着いた時は、思わず「行け!」と声を上げたくなりました。
そして、最後の真司の「君を教える」というセリフ 。これは一体、何を意味するのでしょうか。自分にとって都合の良い人間に作り変えるための、恐ろしい“再教育”の始まりを予感させます。愛が狂気に変わる瞬間を、まざまざと見せつけられたような気がします。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】27話のネタバレまとめ
- 詩乃の「距離を置きたい」という提案を、真司は篠原にそそのかされたものだと決めつけ、激しく拒絶しました 。
- 彼は「お仕置き」と称して詩乃に薬を飲ませ、意識を失わせるという暴挙に出ます 。
- 詩乃と自身の両方の籍を会社から抜き、社会的に完全に孤立した状況を作り出しました 。
- 詩乃を心配した篠原がシェアハウスを訪ねますが、真司はそれを無視し、足枷をはめて眠らせた詩乃に「俺だけのものだ」と悦に入ります 。
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