【前世から君だけを愛すると誓うよ】36話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 篠原が詩乃のSOSを頼りに別荘に到着し、家の中から聞こえた物音を頼りにドアをこじ開け、詩乃を救出しました 。
- 篠原は詩乃の無事を心から喜び、安堵のあまり彼女を強く抱きしめました 。
- 車で逃げる途中、詩乃は監禁されていたにも関わらず、真司を一人置いてきてしまったことに罪悪感を抱いていました 。
- 篠原は、そんな詩乃の複雑な心境に気づき、心を痛めながらも、彼女を気遣い続けました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第36話をネタバレありでわかりやすく解説する
束の間の帰還と心の葛藤
篠原の機転により、監禁場所から無事に救出された詩乃。二人が次に向かったのは、全ての始まりの場所でもある、あのシェアハウスでした。篠原が会社の同僚に連絡を取り、真司がまだ取引先との商談で戻っていないことを確認します 。
「今なら鉢合わせしないで済むよ」
彼の言葉を受け、詩乃は荷物を取りに戻るため、一人で家の中へと入っていきます 。静まり返った家の中、詩乃の脳裏には、ここで真司と過ごした幸せな記憶が蘇ります。しかし、今は一刻も早くこの場所から離れなければならない。彼女は感傷を振り払うように、急いで荷物をまとめ始めました 。
二度目の告白と、断ち切れない想い
シェアハウスを後にし、篠原の車へと戻る詩乃。「何から何まで、本当にありがとう」と心からの感謝を伝えますが、篠原は「俺がしたくてしたことだから」と、どこか寂しげに笑うのでした 。
そして、彼は意を決したように、まっすぐに詩乃を見つめます。
「俺はやっぱり、君が好きだ」
一度は身を引こうとしたけれど、彼女が幸せそうではない姿を見て、もう黙ってはいられなかった。彼は「必ず幸せにする」 と、二度目の告白をします。しかし、詩乃の答えは、静かな、しかしはっきりとした拒絶でした。「…ごめんなさい」 。
警察よりも、実家へ―下された決断
篠原は、当然のこととして「警察は?」と問いかけます 。しかし、詩乃は首を横に振りました。「行かないよ。私と彼の、二人の問題だから」 。そして、信じられない言葉を続けるのです。
「まだ…あの人が好き」
あんな目に遭わされたのに、それでもなお、彼女の心は真司から離れられないでいました。詩乃は、篠原の家に行くという選択も断り、いったん実家に戻ることにすると告げます 。
帰るべき場所と母の優しさ
篠原に送ってもらい、詩乃は久しぶりに実家の玄関をくぐります。「ただいまー」。突然の帰宅に驚きながらも、母親は彼女を温かく迎え入れました 。
「どうしたの?何かあった?」と心配する母。しかし、詩乃が言葉を濁すと、それ以上は何も聞かず、「生きてると色々あるわよね」と、全てを察したかのように優しく微笑むのでした 。多くを語らずとも、ただ受け入れてくれる家族の存在が、傷ついた詩乃の心を静かに包み込みます。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】36話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、篠原くんの優しさと男らしさが、これでもかと描かれた回でした。彼の二度目の告白は、自分の気持ちを伝えるというよりも、傷ついた詩乃を守りたいという一心から出た、魂の叫びのように感じられました。それだけに、振られてしまったシーンは、本当に切なかったです。
そして、詩乃の心理描写が、あまりにもリアルで考えさせられました。あれだけの監禁と支配を受けたにも関わらず、「まだ好き」だと言い切ってしまう。これは、彼女の心が真司によっていかに深く支配されてしまっているかを示しています。客観的に見れば「なぜ?」と思ってしまいますが、愛情と恐怖が複雑に絡み合った結果なのでしょう。彼女の心が、本当の意味で解放される日は来るのでしょうか。
最後に描かれた、お母さんの温かさには、思わず涙が出そうになりました。理由を問いただすのではなく、ただ「おかえり」と受け入れてくれる場所がある。それが、今の詩乃にとって何よりの救いだと思います。しかし、真司がこのまま黙っているはずがありません。穏やかな実家での生活が、新たな嵐の前の静けさでないことを祈るばかりです。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】36話のネタバレまとめ
- 篠原の協力のもと、詩乃は真司が不在の隙にシェアハウスへ戻り、自分の荷物を回収しました 。
- 篠原は詩乃の身を案じ、「必ず幸せにする」と改めて愛の告白をしますが、詩乃はそれを断ります 。
- 詩乃は監禁されていたにも関わらず、「まだあの人が好き」だと告白し、警察へ行くことを拒否しました 。
- 篠原に送ってもらい実家に戻った詩乃を、母親は事情を深く聞かずに温かく迎え入れました 。
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