【前世から君だけを愛すると誓うよ】37話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 篠原の協力のもと、詩乃は真司が不在の隙にシェアハウスへ戻り、自分の荷物を回収しました。
- 篠原は詩乃の身を案じ、「必ず幸せにする」と改めて愛の告白をしますが、詩乃はそれを断ります。
- 詩乃は監禁されていたにも関わらず、「まだあの人が好き」だと告白し、警察へ行くことを拒否しました。
- 篠原に送ってもらい実家に戻った詩乃を、母親は事情を深く聞かずに温かく迎え入れました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第37話をネタバレありでわかりやすく解説する
嵐の後の静寂と心に残る影
実家に戻った詩乃は、久しぶりの穏やかな時間の中で、心と体を休めていました。しかし、眠りにつくと、今もどこかで自分を探しているであろう真司の姿が脳裏をよぎります 。
その頃、真司はまさに狂乱の中にいました。商談から戻ったシェアハウスにも、監禁していた別荘にも、愛する詩乃の姿はありません 。
「どうして…なぜ伝わらないんだ…!詩乃を守るためなのに…!」
彼の心は、詩乃を連れ去ったであろう篠原への憎しみと、彼女を失ったことへの絶望で、張り裂けんばかりでした 。
母の愛と温かい朝食
翌朝、詩乃が目を覚ますと、キッチンからは懐かしい匂いが漂ってきます。「おはよう」と優しく迎えてくれた母は、詩乃が幼い頃から大好きだったふりかけを食卓に並べてくれました 。
「しばらくこの家にいたいんだけど…いいかな?」
詩乃の申し出に、母は「ここはあなたの家よ。好きなだけいればいいわ」と、全てを受け入れるように微笑みます 。多くを語らずとも、娘が傷ついていることを察している。その深い愛情が、詩乃の凍てついた心を少しずつ溶かしていくのでした。
離れるための決意
温かい味噌汁を一口すするたびに、詩乃の心に蘇るのは、最近は真司が作ってくれていた朝食の記憶でした 。あんなにも愛し合っていたはずなのに、どうしてこうなってしまったのか。
(私の好きと、真司さんの好きは、もう重ならない…)
彼の愛情表現も、伝え方も、すべてが自分を苦しめるものになってしまった 。詩乃は、涙をこらえながら、一つの決意を固めます。「だから、私は真司さんから離れないといけないんだ」と 。
迫りくる影―彼が、この町に
その日の夕方、仕事を終えた母が、興奮した様子で帰ってきました。「スーパーの駐車場に、見たこともない県外ナンバーの外車が停まっててね!」と 。そして、その車から降りてきたのは、まるで芸能人のような、とてつもないオーラを放つ男性だったというのです 。
母が語るその人物像―黒髪で、目元がシュッとしていて、少し色気のある感じ―は、詩乃の脳裏に、たった一人の人物を思い起こさせました 。
(まさか、ね…)
しかし、その予感は、最悪の形で現実のものとなろうとしていました。彼はもう、すぐそこまで迫っていたのです。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】37話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、前半の穏やかな実家でのシーンと、後半に忍び寄るサスペンスフルな展開の対比が鮮やかな回でした。お母さんの温かさには、本当に心が癒されます。多くを語らず、ただ娘の帰る場所であり続ける。その無償の愛が、今の詩乃にとってどれほどの救いになっていることでしょう。
そして、詩乃が真司から「離れる」という明確な決意を固めたシーンは、物語の大きな一歩だと感じました。ただ流されるだけでなく、自分の意志で未来を選択しようとする彼女の姿に、強さが見えます。
しかし、そんな彼女の決意を嘲笑うかのように、真司の影はもうすぐそこまで迫っていました。母の目撃談から、彼がすでに詩乃の実家の場所を特定していることは、ほぼ間違いないでしょう。穏やかな日常が、再び彼の狂気によって破壊されてしまうのかと思うと、心臓が締め付けられる思いです。この静かな田舎町で、一体何が起ころうとしているのでしょうか。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】37話のネタバレまとめ
- 実家に戻った詩乃は、母の優しさに触れ、心身ともに休息を取り始めました。
- 一方、詩乃を失った真司は、彼女が篠原に連れ去られたと信じ込み、憎しみと絶望に苛まれていました。
- 詩乃は、真司への愛情は残しつつも、彼の歪んだ愛情から逃れるため、「彼から離れる」という強い決意を固めます。
- 詩乃の母が、近所のスーパーで真司らしき人物を目撃しており、彼がすでに実家の場所を突き止めていることが示唆されました。
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