【前世から君だけを愛すると誓うよ】38話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 実家に戻った詩乃は、母の優しさに触れ、心身ともに休息を取り始めました。
- 一方、詩乃を失った真司は、彼女が篠原に連れ去られたと信じ込み、憎しみと絶望に苛まれていました。
- 詩乃は、真司への愛情は残しつつも、彼の歪んだ愛情から逃れるため、「彼から離れる」という強い決意を固めます。
- 詩乃の母が、近所のスーパーで真司らしき人物を目撃しており、彼がすでに実家の場所を突き止めていることが示唆されました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第38話をネタバレありでわかりやすく解説する
忍び寄る影と母の言葉
穏やかな実家での朝。しかし、詩乃の心は晴れませんでした。(実家の場所は教えてないし、考えすぎだよね…)と自分に言い聞かせますが、母が目撃した「芸能人のような男」の存在が、心の隅に暗い影を落とします。
その時、母が何気なく口にした言葉が、詩乃の心をさらに揺さぶります。「そういえば詩乃、由佳ちゃんが今度結婚するんでしょ?あんたにも招待状を送ったって聞いたけど…」。由佳とは、以前結婚式への出席を約束した、あの友人でした。
明かされた住所特定の恐ろしい手口
「招待状…!」
その言葉に、詩乃はハッとします。自分は招待状を受け取っていません。しかし、真司は結婚式の日に旅行へ行こうと言い、勝手に欠席の返信ハガキを出していました 。
(まさか、真司さんはあの封筒を見て…!)
招待状の差出人欄に書かれた、実家の住所。彼はその情報をもとに、この場所を突き止めたに違いありません。彼の執念深さと、どこまでも追いかけてくる恐怖に、詩乃は血の気が引くのを感じました。
決別のための逃避行
(ここにいたら、お母さんにも迷惑がかかる…!)
愛する家族を巻き込むわけにはいかない。詩乃は「行かなきゃいけないところを思い出した」と嘘をつき、急いで家を出る決意をします 。母は何も聞かず、「気をつけるのよ」と、ただ娘の背中を優しく見送るのでした。
詩乃は、ただひたすらに、真司が追いかけてこない遠い場所を目指し、電車を乗り継ぎます。しかし、どこへ向かえばいいのか、当てもありません。こんな時でさえ、頭に浮かぶのは真司のことばかりでした。
「もう傍にいない方がいい」―愛ゆえの決断
(今戻ったら、また同じことの繰り返し…)
彼の元に戻りたい気持ちと、このままでは二人ともダメになってしまうという理性が、詩乃の中で激しくぶつかり合います。彼女は、涙をこらえながら、辛い決断を下しました。
「私はもう、傍にいない方がいい」
彼を愛しているからこそ、離れなければならない。それが、二人にとっての幸せなのだと、自分に強く言い聞かせるのでした。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】38話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、詩乃が真司から逃れるために、孤独な逃避行を決意するという、非常に切ない回でした。彼の住所特定のカラクリが判明したシーンは、彼の用意周到なストーカー気質に改めてゾッとさせられました。どこまでも追いかけてくる恐怖は、計り知れません。
そんな極限状況の中で、家族に迷惑をかけたくないと一人で去ることを選んだ詩乃の優しさと強さには、胸を打たれます。しかし、当てもなく電車を乗り継ぐ彼女の姿は、あまりにも痛々しく、見ていて辛かったです。
そして何より、「愛しているから離れる」という彼女の決断。これは、相手を自分の所有物としか見ていない真司とは対極にある、本当の意味での「愛」なのかもしれません。自分の幸せよりも、相手の幸せ(正常な状態に戻ること)を願う。その悲しい決断が、二人の関係にどのような結末をもたらすのか、目が離せません。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】38話のネタバレまとめ
- 詩乃は、母の言葉から、真司が友人の結婚式の招待状に書かれた住所を見て、実家を突き止めたことに気づきます。
- 家族に危険が及ぶことを恐れた詩乃は、母に嘘をつき、当てもなく電車を乗り継ぐ逃避行に出ることを決意しました。
- 逃げる途中も真司のことばかりを考えてしまう自分に苦しみながらも、詩乃は「彼のためにも、もう傍にいない方がいい」と、別れを決意します。
- 詩乃が一人、見知らぬ駅のホームに降り立ったところで、物語は続きます。
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