【前世から君だけを愛すると誓うよ】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 首藤は、詩乃のこれまでの努力を評価していることや、ジムで会ったことを覚えていると正直に伝えました。
  • 詩乃のアパートで水漏れが発生し、急遽住む場所を失ってしまいます。
  • 詩乃の窮状を知った首藤は、知人が所有するシェアハウスを紹介しますが、彼自身も同じ物件に住むことが判明し、二人の共同生活が始まることになりました。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

沈黙を破る雷鳴

社長と一つ屋根の下、という非日常的な状況に、詩乃の心は落ち着きません。リビングのソファに二人で座ってはみたものの、気まずい沈黙が重くのしかかります。何か話さなければと思えば思うほど、言葉は見つかりませんでした。

その重苦しい空気を切り裂いたのは、突然の稲光と轟く雷鳴でした。激しい雨が窓を叩きつけ、次の瞬間、部屋の明かりがすべて消え、世界は完全な闇に包まれます。

暗闇で触れ合う心

予期せぬ停電に、詩乃の心臓は恐怖で跳ね上がりました。暗闇への本能的な恐怖から、彼女は考えるよりも先に、隣にいた首藤の腕に強くしがみついてしまいます。

「きゃっ!」

我に返った詩乃は、自分の大胆な行動に慌てて謝罪します。しかし、首藤から返ってきたのは、叱責ではなく、驚くほど優しい声でした。

怖いならつかまっていたらいい

彼の穏やかな声は、暗闇の恐怖に震える詩乃の心をじんわりと温めていきます。上司と部下という壁が、この暗闇の中で少しだけ溶けていくようでした。

予期せぬプチパーティーと社長の素顔

二人はくっついたままブレーカーを確認しに行きますが、すぐに復旧しそうにありません。いつ元に戻るか分からない状況に、詩乃は落ち込んでしまいます。さらに、引っ越したばかりの冷蔵庫の中身が無駄になってしまうのではないかと心配するのでした。

すると、首藤は落ち込む彼女を見て、思いがけない提案をします。「食材がダメになる前に、プチパーティーでもしないか?」と。どんな時でも冷静で、どこか楽しむ余裕すら感じさせる彼の姿は、詩乃の目にとても頼もしく映ります。

ランタンの灯りが優しく揺れる中、二人はワイングラスを片手に乾杯します。そこで詩乃が見たのは、会社では決して見ることのできない首藤の姿でした。きっちりと固められていた髪は自然に下ろされ、その表情はいつもよりずっと柔らかく、まるで別人のようです。このギャップに、詩乃の胸の鼓動はどんどん速くなっていくのでした。

酔いと本音、そして無防備な寝顔

慣れないお酒と心地よい雰囲気に、詩乃は少しずつ酔いが回っていきます。会話の中で首藤に恋人がいないことを知ると、彼女は素直な気持ちを口にしました。「社長は優しくて、凄く素敵な人なのに…」。その言葉を最後に、彼女は心地よい眠りの中へと落ちていきます。

ソファですやすやと眠る、あまりにも無防備な詩乃の寝顔。首藤はそんな彼女に毛布をかけようとしますが、その愛らしい姿に思わずゴクリと唾を飲み込みます。彼の心の中で、理性と本能が激しくせめぎ合っているようでした。

そして、彼の大きな手が、ゆっくりと詩乃の方へと伸びていきます。この手が彼女に触れるのか、それとも寸前で留まるのか。読者の心臓の音すら聞こえてきそうな、緊迫した瞬間で物語は幕を閉じます。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、首藤のギャップ萌えが炸裂する最高の回でした。停電というハプニングが、逆に二人の距離を縮めるなんて、まさに王道でドキドキが止まりません。

普段、クールで完璧な上司である首藤が見せる、オフの姿には心を鷲掴みにされました。髪を下ろした優しい表情は反則級です。あんな姿を見せられたら、詩乃でなくても恋に落ちてしまうのではないでしょうか。

そして、お酒に酔って無防備になっていく詩乃も、とても可愛らしかったです。最後の寝顔のシーンは、読んでいるこちらまで息を飲んでしまいました。無抵抗な詩乃を前にして、首藤は果たして理性を保つことができるのでしょうか。彼の伸びた手の先が気になって、次回が待ちきれません。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】7話のネタバレまとめ

  • シェアハウスで二人きりの気まずい雰囲気の中、雷雨で停電になるというハプニングが発生しました。
  • 暗闇を怖がる詩乃はとっさに首藤にしがみつき、彼はそれを優しく受け止めます。
  • 復旧を待つ間、二人は冷蔵庫の食材を使ってプチパーティーを開くことにしました。
  • 髪を下ろし、普段とは違う柔らかい表情を見せる首藤に、詩乃は心をときめかせます。
  • ワインに酔った詩乃は無防備に眠ってしまい、それを見た首藤は理性の限界に立たされることになりました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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