【包帯ごっこ】ネタバレ感想！じれったい両片思いの結末は？

こんにちは。コミックコミュニティ運営者のこまさんです。

漫画「包帯ごっこ」が気になって検索しているあなたは、きっとこの作品のじれったい恋の行方や、二人の結末がどうなるのか知りたくてうずうずしているのではないでしょうか。タイトルにある「包帯」が意味するものや、主人公たちのすれ違いがどう解消されていくのか、物語の核心に触れたいという気持ち、痛いほどわかります。

この記事では、高校時代の出会いから大学での再会、そして気になるネタバレあらすじや感想まで、作品の魅力を余すところなくお伝えします。

漫画【包帯ごっこ】ネタバレあらすじ

まずは、物語の始まりから現在に至るまでのストーリーを追いかけていきましょう。高校時代の淡い恋心から、一度は途切れてしまった関係がどのように修復されていくのか、時系列に沿って詳しく解説していきます。

高校時代の出会いと勉強友達

まさかの接点！エリート女子と人気者男子

物語の幕開けは、主人公の広瀬いつきと、クラスの人気者である日野逢生（ひの あお）の高校時代から始まります。いつきは成績優秀で、周囲からは「勉強ができる真面目な子」として認識されていますが、内心では自分に自信が持てないごく普通の女子高生です。一方の日野は、バスケ部で活躍する高身長のイケメンで、クラスの中心人物。本来なら住む世界が違いすぎて、接点などないはずの二人でした。

しかし、運命の歯車は突然回り出します。日野が怪我を負い、バスケができなくなってしまったのです。部活という生きがいを失い、目標を見失って校内で落ち込んでいる日野。そんな彼に偶然遭遇したいつきは、普段の自分なら絶対に言わないような言葉を口にします。

「暇つぶし」から始まった特別な関係

「それなら、暇つぶしに勉強でもすれば？」
いつきのこの何気ない提案が、二人の運命を大きく変えることになります。部活ができずに持て余した時間を、いつきと一緒に図書館で勉強することに費やすようになった日野。放課後の図書館という静寂な空間で、二人並んで机に向かう時間は、彼らにとってかけがえのない日常となっていきました。

いつきにとって日野は、遠い存在だった憧れの男の子。日野にとっていつきは、どん底の自分に新しい光を見せてくれた恩人。教科書を覗き込んだり、わからない問題を教え合ったりする中で、二人の距離は物理的にも精神的にも近づいていきます。周囲には秘密の「勉強友達」という関係性は、青春特有のドキドキ感に満ちていて、読んでいるこちらまで胸が高鳴ってしまいますよね。

小猿と呼ばれたいつきの恋心

コンプレックスと向き合う日々

いつきには、どうしても拭えないコンプレックスがありました。それは、一部の心ない男子から「小猿」という不名誉なあだ名で呼ばれていたことです。小柄で地味、女性としての魅力には自信がない…。そんな思い込みが、いつきの心を縛り付けていました。

しかし、日野と過ごす時間は、そんな彼女の凍りついた心を少しずつ溶かしていきます。日野はいつきを「小猿」なんて呼びません。一人の女の子として、対等に接してくれます。彼の何気ない優しさや、勉強の成果が出た時の無邪気な笑顔に触れるたび、いつきの中で抑えきれない感情が膨らんでいきました。

釣り合わない恋への葛藤

「私なんかが、日野くんを好きになっていいのかな」
いつきは、日野に対して明確な恋心を自覚し始めます。でも、それと同時に強烈な不安にも襲われるのです。彼はクラスの人気者で、自分は地味なガリ勉女子。もしこの想いを伝えて拒絶されたら？ 今の心地よい関係すら壊れてしまうのではないか？

この時期のいつきの心情描写は、多くの読者が共感するポイントでしょう。好きな人と目が合うだけで嬉しいけれど、自分に自信がなくて一歩踏み出せない。そんな甘酸っぱくも切ない「恋する乙女」の姿が、繊細な筆致で描かれています。図書館の窓から差し込む夕日や、ふとした瞬間に触れる指先など、言葉にしなくても伝わる恋の気配が、このセクションの最大の見どころです。

日野の言葉による誤解と別離

決定的な瞬間の訪れ

幸せな時間は、残酷な形で終わりを迎えます。ある日、いつきは教室で衝撃的な会話を耳にしてしまうのです。それは、日野がクラスメートの男子たちから冷やかされている場面でした。「お前、広瀬と最近仲良いじゃん。もしかして…」といった揶揄に対し、日野はこう答えてしまったのです。

「そんな目で見たことないよ（女としてありか無しかで言えば無し）」

この言葉を聞いた瞬間、いつきの世界は音を立てて崩れ落ちました。おそらく日野としては、友人たちに対する照れ隠しか、あるいは「大切な勉強仲間を変な目で見られたくない」という庇護心からの発言だったのかもしれません。しかし、コンプレックスを抱えるいつきにとって、その言葉は「女性としての完全な拒絶」として心に突き刺さりました。

傷つかないための「逃げ」

ここが運命の分かれ道
いつきが選んだのは、戦うことでも確認することでもなく、「逃げること」でした。これ以上傷つきたくない、惨めな思いをしたくないという自己防衛本能が働いたのです。

翌日から、いつきは日野を徹底的に避けるようになります。理由もわからず戸惑う日野をよそに、いつきは心を閉ざし、勉強だけに没頭するようになりました。そして、誤解が解けないまま卒業式を迎え、二人は別々の道を歩むことになってしまったのです。このすれ違いの描写があまりにもリアルで、読んでいて「待って！ 話し合えばわかるから！」と叫びたくなるほど、胸が締め付けられる展開です。

医学部での運命的な再会

止まっていた時間が動き出す

高校卒業から数年後。いつきは地元の国立大学医学部に合格し、医学生として新たな生活をスタートさせていました。過去の恋は勉強という忙しさで封印し、医師になるという夢に向かって邁進していたはずでした。しかし、運命のいたずらは彼女を放っておいてはくれません。

なんと、同じ医学部のキャンパスに、日野の姿があったのです。

「え、なんで日野くんがここに？」
いつきの動揺は計り知れません。スポーツ推薦などで別の大学に行ったと思っていた彼が、まさか自分と同じ医学部にいるなんて。実は日野もまた、いつきとの勉強を通じて「医師になる」という新たな夢を見つけ、猛勉強の末に合格していたのでした。

埋まらない心の距離

再会した日野は、かつての少年っぽさを残しつつも、精悍な青年に成長していました。彼はいつきを見つけると、懐かしそうに、そして嬉しそうに話しかけてきます。かつて自分を避けるように去っていったいつきに対して、怒るどころか「また友達に戻りたい」と願っているのです。

しかし、いつきの中にある「拒絶された」というトラウマは、そう簡単に消えるものではありませんでした。「どうせ私のことなんて、女として見てないんでしょ」という思い込みが邪魔をして、素直になれないのです。再会してもなお、よそよそしい敬語を使ったり、目を合わせられなかったり…。大学という新しいステージで、大人になりきれない二人の関係が再び紡がれ始めます。

実習ペアで動き出す関係

逃げ場のない「ペア」制度

気まずい関係のまま時は過ぎ、二人は大学4年生になります。医学部のカリキュラムには、病院での「臨床実習（ポリクリ）」が含まれており、学生たちは少人数の班に分かれて行動することになります。そして、恐れていた事態が起こります。いつきと日野が、同じ実習班のペアになってしまったのです。

これはもう、逃げたくても逃げられない強制イベントです。朝から晩まで、実習着を着て共に行動し、患者さんのケアや課題に取り組まなければなりません。物理的な距離が強制的に縮まることで、二人の関係にも変化が生じないわけがありません。

医師としての成長と恋の再燃

実習を通して、いつきは日野の意外な一面を目にすることになります。患者さんに優しく寄り添う姿、不器用ながらも真剣に手技を練習する横顔、そして何より、いつきをパートナーとして信頼し、尊重してくれる態度。かつての「クラスの人気者」というフィルター越しではなく、一人の「医師を目指す仲間」としての日野を知ることで、いつきの心にあった氷が少しずつ解けていきます。

また、この実習班には、原田というもう一人の重要人物も登場します。彼もまたいつきや日野と深く関わり、このじれったい恋模様に新たな波紋を広げることになるのですが…。医療現場という緊張感のある舞台で、吊り橋効果も相まってか、止まっていた時計の針が再び、しかも以前より強く動き始めるのです。

【包帯ごっこ】ネタバレと見どころ感想

ここからは、作品を実際に読んで感じた魅力や、読者の心を掴んで離さない「萌えポイント」について、私なりの感想を交えて深掘りしていきます。単なる恋愛漫画にとどまらない、医療系ラブストーリーとしての面白さをお伝えします。

綺麗になったいつきへの変化

「小猿」からの脱却と大人の魅力

高校時代は「小猿」と呼ばれ、自分に自信が持てずにいたいつきですが、大学編での変貌ぶりには目を見張るものがあります。高校時代のショートカットや地味な制服姿から一転、髪を伸ばして少し大人びた雰囲気を纏い、白衣を颯爽と着こなす姿は、読者としても「いつきちゃん、本当に綺麗になったね！」と親戚のような気持ちで声をかけたくなるほどです。

このビジュアルの変化は、単なる時間の経過だけでなく、彼女が医学生として努力し、自分自身の道を切り開いてきた自信の表れでもあります。もちろん、日野くんもその変化に気づかないはずがありません。かつての「勉強仲間」から、一人の魅力的な「女性」としていつきを見るようになる日野の視線の変化、そして時折見せるドキッとした表情は、この作品の大きな見どころの一つです。

日野の視線に注目

特に注目してほしいのが、日野がいつきの髪や横顔を見つめるシーンです。言葉には出さなくても、「あ、今かわいいって思ったでしょ！」とツッコミを入れたくなるような、絶妙な間と表情の描写が素晴らしいんです。作者の山形あおな先生の画力が光る瞬間でもありますね。

日野が医師を目指した真の理由

挫折を救った「勉強」という光

スポーツマンでバスケ一筋だった日野が、なぜ医学部という難関を目指したのか。それは単なる進路変更や、成績が良かったからという理由ではありませんでした。怪我でバスケというアイデンティティを喪失し、絶望の淵にいた自分に、「勉強」という新しい道を示してくれたいつきの存在が、彼の人生を決定的に変えたのです。

「いつきちゃんのおかげで、今の自分がいる」
作中で日野が抱いている感情は、単なる恋愛感情だけではありません。自分の人生を救ってくれた恩人に対する、深い感謝と尊敬の念が根底にあります。だからこそ、彼はいつきに嫌われることを極端に恐れ、慎重になりすぎてしまうのかもしれません。

リスペクトし合える関係性

この「お互いが相手の人生にポジティブな影響を与えている」という関係性が、本作をただの胸キュン漫画で終わらせない深みを生んでいます。いつきは日野に生きる目標を与え、日野はいつきに女性としての喜びや自信（これからですが）を与えていく。まさに支え合うパートナーとしての絆が描かれているのです。

じれったい両片思いの行方

読者を焦らす天才的な構成

この作品の最大の魅力、それは何と言っても「じれったさ」に尽きます！ お互いに想い合っているのは読者にはバレバレなのに、本人たちだけが気づいていない、あるいは踏み出せない。この「両片思い」の状態が、大学編に入ってからも長く続きます。

もどかしさMAXポイント

• いつき：「どうせ私は対象外」という強固な思い込みと、傷つくことへの恐怖心（自己防衛本能）が邪魔をする。
• 日野：高校時代に突然避けられたトラウマから、「自分は嫌われているかも」「友達に戻るのが精一杯」と慎重になりすぎている。
• 周囲（原田たち）：「いい加減にしろよお前ら」と思いつつ、生温かい目で見守っている（あるいは茶々を入れる）。

すれ違いの美学

読んでいるこちらは「もう付き合っちゃえよ！」と叫びたくなる展開の連続ですが、そのもどかしさがたまらなく癖になるんですよね。手が触れそうで触れない距離感や、言いたい言葉を飲み込んでしまう瞬間など、恋愛における「ままならなさ」が丁寧に描かれており、読むたびに身悶えしてしまいます。

身長差カップルの萌えポイント

30cm以上の理想的な身長差

ビジュアル面での推しポイントとして絶対に外せないのが、二人の圧倒的な身長差です。元バスケ部で高身長（おそらく180cm前後）の日野に対し、いつきは140cm台というかなり小柄な設定。その差はなんと30cm以上！ この凸凹コンビ感が、画面上で並んだ時に絶妙な可愛さを生み出しています。

実習着で並んだ時、日野がいつきを見下ろす時の首の角度や、いつきが日野を見上げる時の上目遣いなど、身長差萌えにはたまらないシチュエーションが満載です。特に、日野がいつきの頭に手を置いたり、並んで歩くときの歩幅の違いが描かれたりするシーンは必見です。

包容力と守りたくなる感

この体格差は、日野の「包容力」といつきの「守りたくなる感」を視覚的に強調しています。大きな日野が小さないつきをすっぽりと包み込むような構図は、安心感とときめきを同時に提供してくれます。「包帯ごっこ」というタイトル通り、お互いの心を包み込むような優しさが、この身長差にも表れているのかもしれませんね。

読者のリアルな口コミと評価

共感と応援の嵐

私だけでなく、多くの読者がこの作品に夢中になっています。ここで、ネット上で見られるリアルな声をいくつかピックアップして、その熱量をご紹介します。多くの人が、いつきの不器用さに自分を重ねているようです。

特に、いつきの「自分なんて」と考えてしまうネガティブな思考回路に共感する声が多く見られました。恋愛において臆病になってしまうのは、誰しも一度は経験があること。だからこそ、彼女が勇気を出して一歩踏み出す姿に、読者は涙し、応援したくなるのでしょう。

（出典：集英社コミック公式 S-MANGA『包帯ごっこ 5』作品ページ）

【包帯ごっこ】ネタバレから見る魅力

タイトルに込められた意味とは？

ここまで「包帯ごっこ」のネタバレやあらすじ、感想をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。この作品は、単なるすれ違いラブストーリーではありません。お互いの傷ついた心やコンプレックスを、まるで包帯を巻くように優しく守り、癒やし合っていく過程を描いた物語だと私は思います。

包帯は、傷を隠すためのものでもあり、治癒を助けるためのものでもあります。いつきと日野は、お互いの存在そのものが「心の包帯」となり、過去の痛みから立ち直ろうとしているのです。「ごっこ」という言葉には、まだ未熟で不器用な彼らの、手探りの関係性が表れているのかもしれません。

これから読むあなたへ

過去のトラウマやコンプレックスを乗り越え、医師としても人間としても成長していく二人の姿は、読む人に勇気を与えてくれます。じれったさに身悶えしながらも、最後には温かい気持ちになれる「包帯ごっこ」。ぜひあなたも、二人の恋の行方をその目で見届けてください。きっと、応援せずにはいられなくなるはずです！

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コマさん（koma）

野生のライトノベル作家

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社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》