復習モノ

【大富豪の親に手を出すな】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ツアーガイドの梨沙と同僚による、湯本夫妻への非道な嫌がらせがエスカレート。
  • 昭一が大切にしていたカメラは破壊され、風呂場で命の危険に晒される。
  • 梨沙は床にチョコレートを塗りたくり、昭一に舐めるよう強要する。
  • 雅子も抵抗むなしく突き飛ばされ、心身ともに限界まで追い詰められる。

【大富豪の親に手を出すな】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

絶望的な状況のさなか、突如として現れた一人の男性が、梨沙たちの暴挙を鋭い声で制止します。彼の登場が、この地獄のような状況に終止符を打つかに思われましたが、物語は誰もが予想しなかった、さらに深い闇へと突き進んでいくことになります。

弘樹の登場と梨沙の焦り

「何してるんだ?余計な騒ぎを起こして、会長の仕事の邪魔をするのか!」

響き渡る怒声の主は、梨沙の恋人である弘樹でした。彼の予期せぬ登場に、梨沙は血の気が引きます。

「弘樹…どうしてここに?」

動揺を隠せない梨沙に対し、弘樹は衝撃の事実を告げます。

「会長と朝比奈社長が隣の離れで打ち合わせ中だ。外が騒がしいからと様子を見てこいと命じられた」

『会長が、すぐそこに…?』

その事実は、梨沙にとって青天の霹靂でした。自分の出世がかかった大事な接待相手が、自分が行っている蛮行のすぐ近くにいる。梨沙は醜く歪んだ表情で、全ての責任を目の前の老夫婦になすりつけようとします。

「全部こいつのせいで…このバカ二人共が!」

しかし、その見苦しい言い訳は、弘樹のさらなる怒りを買うだけでした。

明かされる衝撃の真実

「言ったよな。『湯本夫妻をちゃんとおもてなしをしろ』って。これがお前の『おもてなし』かー!」

弘樹の言葉に、梨沙は全く状況が理解できません。

「どういうこと…?」

その瞬間、梨沙の脳裏に、先ほど雅子が放った言葉が雷鳴のように蘇ります。

「私はあんたたちの会長の母親よ!!!」

今まで貧乏人だと見下し、虫けらのように扱ってきた老女の言葉。嘘だと、戯言だと切り捨てたはずのその言葉が、今、動かしようのない真実として梨沙の目の前に突きつけられたのです。

「違う…そんなわけない!」

梨沙はかぶりを振り、必死に現実を否定しようとします。しかし、その狼狽した姿は、もはや彼女が真実を悟ったことを雄弁に物語っていました。

形勢逆転かと思われた矢先…

状況が一変したことを悟った雅子は、ゆっくりと、しかし確かな力強さを込めて反撃の言葉を紡ぎ始めます。

「やっと理解したのね。私と主人が誰なのか」

その声には、先ほどまでの悲痛さはなく、毅然とした響きがありました。

「お前たちが過ちを償う最後のチャンスよ。今すぐ主人を病院に連れて行きなさい」

これでようやく、この悪夢は終わる。誰もがそう確信したはずでした。梨沙は「違う、ありえない!」と意味のない否定を繰り返すばかりで、形勢は完全に逆転したかに思われました。

しかし、物語は読者のわずかな希望を、最も残酷な形で裏切ります。

最悪の裏切りと絶望の平手打ち

弘樹が、床に倒れ込んでいる雅子のもとへゆっくりと歩み寄ります。

その姿を見て、誰もが謝罪の言葉や救いの手が差し伸べられるものと思ったことでしょう。

ところが次の瞬間、乾いた衝撃音が離れに響き渡りました。

弘樹が、雅子の顔を思いっきり平手打ちしたのです。

信じられない光景でした。救世主だと思われた恋人による、あまりにも突然で、あまりにも残酷な裏切り。雅子の頬を打ったその一撃は、彼女の最後の希望を打ち砕き、物語を再び底知れぬ絶望の闇へと引きずり込んだのです。

なぜ、弘樹はこのような暴挙に出たのか。その謎が深まる中、第11話は衝撃的な幕切れを迎えます。

【大富豪の親に手を出すな】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の11話は、まさにジェットコースターのような展開で、読み終えた後、しばらく呆然としてしまいました。弘樹さんが登場した瞬間は、「これで助かった!」と心から安堵したんです。会長がすぐ近くにいるという事実も明らかになり、梨沙たちが裁かれるスカッとする展開を期待していました。

雅子さんが「やっと理解したのね」と反撃に出たシーンでは、彼女の母親としての、そして一人の人間としての強さに胸が熱くなりました。ここまでは、本当に王道の逆転劇だったと思います。

だからこそ、最後のシーンの衝撃は計り知れません。弘樹さんが雅子さんに手を上げた瞬間、頭が真っ白になりました。「え、なんで?」と声に出してしまったほどです。恋人である梨沙の罪をかばうため?それとも、彼自身も何か良からぬことを企んでいるのでしょうか。

梨沙だけでなく、唯一の希望に見えた弘樹までもが敵だったというこの展開は、あまりにも残酷で、雅子さんと昭一さんのことを思うと胸が張り裂けそうです。この絶望的な状況から、二人はどうなってしまうのか。息子である会長は、いつこの真実に気づくのか。次回の展開が気になって仕方がありません。

【大富豪の親に手を出すな】11話のネタバレまとめ

  • 絶体絶命の状況の中、梨沙の恋人・弘樹が登場する。
  • 弘樹の口から、すぐ近くの離れに会長(雅子の息子)がいるという衝撃の事実が明かされる。
  • 梨沙は、自分が虐待していた老夫婦こそが会長の両親であるという真実を突きつけられ、パニックに陥る。
  • 雅子が反撃を開始し、形勢逆転したかに思われた。
  • しかし、救いの手と思われた弘樹が豹変し、雅子に平手打ちするという最悪の裏切り行為で幕を閉じる。

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【大富豪の親に手を出すな】12話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【大富豪の親に手を出すな】12話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました