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【大富豪の親に手を出すな】14話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 梨沙が植木鉢で雅子に襲い掛かろうとした絶体絶命の瞬間、夫の昭一が奇跡の反撃を見せました。
  • 認知症で動けないはずの昭一は、妻を守りたい一心で車椅子を操作し、梨沙に猛然と突撃します。
  • 妻を想う夫の深い愛情が病を超えて奇跡を起こしたところで、物語は幕を閉じていました。
  • この一撃が状況を打開するのか、大きな期待が寄せられていました。

【大富豪の親にこれを出すな】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

愛する妻を守るため、病を乗り越えて奇跡の反撃を見せた昭一。しかし、その英雄的な行動も、悪魔と化した梨沙と弘樹の前ではあまりにも無力でした。希望の光は一瞬でかき消され、物語は夫婦にとって最も過酷で、命の危険が迫る最悪の展開へと突き進みます。

英雄的行動と無慈悲な現実

「昭一さん!大丈夫!わたしを助けようとしてくれたのね」

夫の決死の行動に、雅子は感動と安堵の声を上げます。しかし、その感動を嘲笑うかのように、梨沙は冷酷な現実を突きつけました。

「状況を分かってる?あんたじゃ誰も助けらんないわ。現実見なさいよ」

その言葉に、雅子は怒りに震えながら呪詛の言葉を吐き出します。 「あんた…絶対に天罰が当たるわ」 その一言は、これから彼らが迎えるであろう破滅の未来を予言しているかのようでした。

立ち上がろうとする夫と悪魔たちの嘲笑

梨沙に突撃した衝撃で車椅子から投げ出された昭一。それでもなお、彼の瞳は妻を守るという強い意志に燃えていました。認知症で体の自由もままならないはずの彼が、朦朧としながらも、妻を守るためにもう一度立ち上がろうとするのです。

それは、夫婦の愛の深さを物語る、あまりにも感動的な光景でした。しかし、その神聖な瞬間は、悪魔たちによって無残にも踏みにじられます。

「見てみろよ。あの役立たず、まだ女房を守ろうとしてんの。自分のこともままならないくせに、マジ笑える」 「俺の女に逆らうんじゃねえよ!」

弘樹はそう叫ぶと、立ち上がろうとする昭一と、彼を支えようとする雅子を、何の躊躇もなく蹴りつけました。

「うわ、てめえら、貧乏臭がきついぜ」

人間性の欠片もない嘲笑が響き渡ります。雅子の「病人にこんなことするなんて酷すぎる」という悲痛な叫びも、弘樹には「仕事の邪魔をする害虫には、これぐらい当然だろ」という言葉で一蹴されてしまうのでした。

繰り返される凶行と昭一の抵抗

梨沙の狂気は止まりません。今度は、先ほど梨沙たちの暴挙を止めようとしていた後輩の女性従業員に、あの植木鉢を手渡して命令します。

「早くジジイ片づけて。湯元夫妻(偽物)のご気分を害されたくないから」

恐怖と梨沙からの圧力で、後輩はなすすべもなく植木鉢を手に取り、昭一へと近づいていきます。その時、すでに満身創痍のはずの昭一が、最後の力を振り絞り、後輩の足にしがみついてその動きを止めようとしました。

しかし、その必死の抵抗も、梨沙の無慈悲な一蹴りで終わりを告げます。 「使えないわね。ジジイ一匹になに手こずってるの?」 そう吐き捨てると、梨沙は昭一の体を強く蹴りつけました。

命の危機と希望の薬

度重なる暴行を受け、昭一の意識は遠のいていきます。その様子を見た雅子は、夫の命が今まさに尽きようとしていることを悟りました。

「昭一さん!しっかりして!お願い、お願いです。誰か主人を助けて。このままだと死んでしまいます!」

しかし、その魂の叫びさえも、梨沙は「湯元夫妻(偽物)を怒らせておいて、よくそんなこと言えるわね」と冷たくあしらいます。

万策尽きた雅子は、最後の希望にすがるように叫びました。

「薬、薬はどこ?今ならまだ間に合うわ!」

そう、昭一には持病があり、緊急用の薬を常に携帯していたのです。雅子は必死に薬を探し、ついにそれを見つけ出します。しかし、その小さな希望の薬は、無情にも梨沙の足元へと転がっていってしまいました。

そして、梨沙はその薬をゆっくりと拾い上げ、嘲るような笑みを浮かべます。昭一の命を繋ぐ唯一の希望が、今、最も残忍な敵の手に渡ってしまったのです。絶望的な状況で、第14話の幕は閉じられます。

【大富豪の親にこれを出すな】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

前回の昭一さんの奇跡の反撃に胸を熱くした分、今回の14話は本当に読んでいて辛かったです。せっかく夫が命がけで守ろうとしてくれたのに、その想いが梨沙と弘樹という悪魔たちに全く通じないどころか、さらに彼らの暴力をエスカレートさせてしまうなんて…。

特に、昭一さんが何度も何度も、妻を守るためだけに立ち上がろうとする姿には涙が止まりませんでした。これほど深い夫婦の愛を、ここまで無残に踏みにじる彼らの所業には、怒りを通り越して恐怖すら感じます。弘樹の「害虫」という言葉、梨沙が後輩にまで凶行を強制する姿、どれもこれも人間のすることとは思えません。

そして、最後の薬のシーン。これはあまりにも残酷すぎます。雅子さんが必死の思いで見つけ出した最後の希望が、よりによって一番の敵である梨沙の手に渡ってしまうなんて…。こんな絶望的な引きはありますか?

梨沙がこの薬を素直に渡すとは到底思えません。昭一さんの命は本当に大丈夫なのでしょうか。一刻も早く、本当の息子である会長にこの状況が伝わることを、ただただ祈るばかりです。次回の展開を待つのが本当に苦しいです。

【大富豪の親にこれを出すな】14話のネタバレまとめ

  • 昭一の決死の反撃もむなしく、梨沙と弘樹はさらなる暴行を加える。
  • 妻を守るため、昭一は何度も立ち上がろうとするが、その度に無慈悲に蹴りつけられてしまう。
  • 梨沙は後輩従業員に植木鉢を渡し、昭一への凶行を強制する。
  • 夫の命が危険だと悟った雅子は必死に薬を探すが、その薬は最悪の敵である梨沙の手に渡ってしまう。
  • 昭一の命運が梨沙に握られるという、絶望的な状況で物語は幕を閉じる。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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