【大富豪の親に手を出すな】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 絶望の淵で怒りを爆発させた雅子は、梨沙に土を投げつけて反撃しました。
- 逆上した梨沙は木の棒を振り上げ、雅子に襲い掛かろうとします。
- その絶体絶命の瞬間、ついに息子・隼人が「何してる!?」と登場。
- 誰もが壮絶な逆転劇の始まりを確信したところで、物語は終わっていました。
【大富豪の親にこれを出すな】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する
ついに降臨した救世主、隼人。誰もがこの地獄に終止符が打たれると信じて疑いませんでした。しかし、物語は読者の期待を無情にも裏切り、最ももどかしく、歯がゆい展開へと進んでいきます。救いはすぐ目の前にあるのに、その声は届かない。そんなじれったい状況が、悪魔たちをさらに増長させてしまうのです。
届かないSOSと息子の誤解
「助けて。ハヤト」
隼人の姿を認めた雅子は、必死に助けを求めます。しかし、そのか細いSOSは、梨沙の部下によって容赦なく手で塞がれてしまいました。
梨沙は手のひらを返したように木の棒を捨て、隼人のもとへ駆け寄ります。一方、隼人は土にまみれ、変わり果てた姿の雅子を見ても、それが誰なのか認識できません。
「その方は誰だ?」
顔が汚れきっているせいか。あるいは、まさか自分の母親がこんな惨めな姿で、こんな場所にいるはずがないという無意識の思い込みが、彼の目を曇らせていたのかもしれません。
妨害される真実と巧妙な嘘
その時、雅子たちの味方であったガイドの高橋が、勇気を振り絞って真実を告げようとします。
「会長!梨沙さんがお客様に…!」
しかし、その声も梨沙の部下によって遮られてしまいました。「高橋さーん!こんなに汚れちゃって。お着替えしましょうね」と、不自然なほど明るい声で、高橋は巧みにその場から連れ去られてしまいます。
状況を飲み込めず、いぶかしげな表情を浮かべる隼人。その隙を突き、梨沙が口からでまかせの嘘を並べ立てます。
「会長。こちらは福祉施設の方でして、発作が起きて暴れたのを皆で落ち着かせて、今から病院へお連れするところなんです」
梨沙が弘樹に目配せすると、彼も即座に話を合わせます。
「はい、その通りです」
彼らのあまりにも巧妙な連携プレーが、真実を少しずつ覆い隠していきます。
決定づけられた誤解と一縷の望み
そこで隼人の目に、地面に転がる薬瓶が留まります。皮肉なことに、昭一の命を繋ぐはずだったその薬瓶の存在が、梨沙の「発作で暴れた」という嘘に、動かぬ証拠として信憑性を与えてしまいました。
状況を信じ込んだ隼人は、母親だと気づかぬまま、人としての情けをかけます。
「彼女も人間だ。他のお客様のご迷惑になるし。配慮しないと」
「はい、もちろんです。ちょっとお戯れが過ぎまして…」
弘樹はすかさず隼人をその場から促し、事態を収拾しようとします。最悪のすれ違いが、こうして成立してしまったのです。
去り際の警告と母の最後の叫び
しかし、隼人は完全に騙されたわけではありませんでした。彼はその場を去り際に、何かを確信したかのように梨沙を振り返り、鋭い視線で釘を刺します。
「今も言ったように節度を持ってな」
その言葉には、ただならぬ威圧感が込められていました。隼人が去った途端、梨沙は再び悪魔の顔に戻ります。
「このクソババア、ほんと迷惑ばっかりかけて」
その時、押さえつけられていた雅子が、最後の、最後の力を振り絞って叫びました。
「ハヤト、私よ。あなたの子供よ」
果たして、母の必死の叫びは、息子の背中に届くのか。物語は、最も気になる場面で幕を閉じます。
【大富豪の親にこれを出すな】17話を読んだ感想(ネタバレあり)
「ええええっ!なんで気づかないのー!?」
今回の17話を読んで、思わずそう叫んでしまったのは私だけではないはずです。やっと、やっと隼人さんが来てくれたのに、まさかの気づかない展開…。これ以上ないくらい、もどかしくて歯がゆい気持ちでいっぱいになりました。
正直に言うと、「いや、声で気づかないかな?」とか「雰囲気で分かりそうなものなのに…」と、物語の展開に少しツッコミを入れたくなってしまったのも事実です(笑)。でも、顔は土まみれだし、まさか自分の母親がそんな場所にいるなんて夢にも思わないでしょうから、気づけないのも無理はないのかな…と無理やり自分を納得させています。
梨沙と弘樹の嘘の上手さには、腹が立つと同時にある意味感心してしまいました。あの短時間でよくもまあ、あんな作り話ができるものです。
しかし、唯一の救いは、隼人さんが去り際に放った「節度を持ってな」という一言です。彼は完全に騙されたわけではない。何かおかしいと感づいている。その鋭さだけが、今の希望です。最後の雅子様の叫びが、どうか彼の心に届いていますように!来週こそ、本当の逆転劇が見られることを信じています。
【大-富豪の親にこれを出すな】17話のネタバレまとめ
- ついに隼人が現場に到着するが、土で汚れた母・雅子の姿に気づくことができない。
- 雅子や味方ガイドのSOSは、梨沙たちの妨害によってことごとく隼人に届かない。
- 梨沙と弘樹は「福祉施設の方が発作を起こした」という巧妙な嘘をつき、地面の薬瓶がその嘘の信憑性を高めてしまう。
- 隼人は状況を信じかけるも、去り際に梨沙へ「節度を持ってな」と意味深な警告を残す。
- 隼人が去った後、雅子が「ハヤト、私よ」と最後の力を振り絞って叫ぶところで物語は幕を閉じる。
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