復習モノ

【大富豪の親に手を出すな】35話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 母・雅子を守るため、娘・美咲は果敢に梨沙たちに立ち向かい、梨沙に強烈な平手打ちを食らわせました。
  • 美咲は「母こそ湯元雅子よ」と、悪党たちに決定的な真実を突きつけます。
  • しかし、逆上した梨沙の合図で、弘樹が美咲を背後から捕らえ、無防備な彼女に拳を振り上げるという、あまりにも卑劣な状況で物語は終わっていました。

【大富豪の親にこれを出すな】第35話をネタバレありでわかりやすく解説する

母娘の気高い抵抗も、卑劣な暴力と数の前に尽きようとしていました。梨沙の狂気は、もはや誰にも止められない領域へと達し、彼女は母の愛を弄ぶ、最も残酷で、最も下劣な要求を突きつけます。それは、娘の未来を人質にした、悪魔のゲームの始まりでした。

卑劣な暴力と母の悲痛な叫び

「おらっ!」 弘樹の拳が美咲に振り下ろされる寸前、梨沙は抵抗する美咲の後ろ髪を掴み、床を引きずり回します。 「このくそ女。よくも手を出したわね」

「やめて!何するの?娘から手を離しなさい!」 雅子は助けようとしますが、弘樹と佳奈に押さえつけられ、身動きが取れません。娘が辱められる姿を、ただ見ていることしかできない。それは、母親にとって地獄の苦しみでした。

究極の選択、母への土下座要求

娘が大事で仕方がない、という雅子の様子を見て、梨沙はサディスティックな笑みを浮かべます。 「娘さん、すっごく大事にしてるのね。ならそうね、土下座でもして許しを乞えば、離すかもしれないわね

娘の身の安全と引き換えに、母に土下座を要求する。それは、雅子の母としての愛、そして人間としての尊厳、そのすべてを踏みにじろうとする、悪魔の提案でした。

娘の誇りと悪魔の嘲笑

「ふざけないで!これは犯罪よ。お兄様達が絶対許さないんだから!」 美咲は、母にそんな屈辱的な思いをさせまいと、気丈に叫びます。しかし、梨沙は「はぁ?何?あの脳筋?」と次男を嘲笑うと、とんでもない行動に出ました。

「あ、そうだ。あんたヴァイオリニストなんだっけ?」

梨沙はそう言うと、美咲の手を床に押さえつけたのです。 「佳奈、やっちゃって」 その視線の先には、佳奈が履いている、鋭いヒールがありました。

母の土下座と裏切られた祈り

娘の、音楽家の命とも言える手が、今まさに砕かれようとしている。その光景を前に、雅子のプライドは完全に崩壊しました。

「お願い、お願い!やめて、やめて!分かった!分かった!謝るわ!娘には手を出さないで!」

雅子は、すがるように懇願します。美咲は「ダメ!お母様!」と首を振りますが、母の決意は固い。雅子は、ゆっくりと床に膝をつき、悪魔たちに向かって土下座をしたのです。

「お願いします。この子だけは。この子だけは……!」

その惨めな姿を見て、梨沙、弘樹、佳奈の三人は腹を抱えて爆笑します。 「奥様を名乗ってた割に、なっさけない顔ねぇ。でもそんなんじゃ、私の心は晴れないわ」

無慈悲な一撃と響き渡る絶叫

梨沙のその一言が、合図でした。 佳奈は、土下座する雅子を見下ろしながら、押さえつけられた美咲の手に、そのヒールを思いっきり踏み下ろしたのです。

ゴキッ、という鈍い音。そして、

「あああああああああああああっ!!」

病室に、美咲の絶叫が響き渡りました。

【大富豪の親にこれを出すな】35話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の35話は、間違いなく本作史上、最も残酷で、最も胸糞の悪い回でした。読んでいて、怒りと悲しみで体が震えました。梨沙の行動は、もはや「いじめ」や「暴行」のレベルを遥かに超えています。相手の最も大切なもの(雅子様にとっては娘、美咲さんにとっては手)を的確に狙い、それを人質に精神的な屈辱を与え、最終的には物理的に破壊する。これは、人間の心を持った者の所業ではありません。

雅子様が土下座をするシーンは、涙なしには見られませんでした。それは決して彼女が負けたからではなく、娘を守るという母の愛が、自身のプライ-ドに打ち勝った瞬間だからです。あまりにも悲しく、そして尊い光景でした。

そして、その母の祈りを無残にも裏切り、美咲さんの手を踏み潰した佳奈。彼女もまた、許されざる大罪を犯しました。梨沙の命令だったとはいえ、その一線だけは越えてはいけなかった。

もはや、彼らに更生の余地はありません。ただひたすらに、最も過酷で、最も惨めな罰が下されることを願うばかりです。この地獄に、一刻も早く本当の天罰が訪れることを、心の底から祈っています。

【大-富豪の親にこれを出すな】35話のネタバレまとめ

  • 梨沙は、美咲の身の安全と引き換えに、母・雅子に土下座を強要する。
  • 美咲が抵抗すると、梨沙は彼女がバイオリニストであることを知りながら、その大切な手を床に押さえつける。
  • 娘の手を守るため、雅子はすべてのプライドを捨て、悪魔たちに土下座をして許しを乞う。
  • しかし、梨沙はその母の祈りを嘲笑い、佳奈に合図を送る。
  • 佳奈は、土下座する母の目の前で、娘・美咲の手をヒールで無慈悲に踏み潰す。
  • 病室に美咲の絶叫が響き渡り、事態は最悪の結末を迎える。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【大富豪の親に手を出すな】34話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【大富豪の親に手を出すな】34話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【大富豪の親に手を出すな】36話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【大富豪の親に手を出すな】36話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました