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【大富豪の親に手を出すな】46話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 偽物夫婦に逆恨みを募らせた梨沙と弘樹は、返り討ちに遭い、ボディーガードにボコボコにされてしまいました。
  • 弘樹は、「雅子の人の良さにすがれば許してもらえるかもしれない」という浅はかな考えで、謝罪に行くことを提案します。
  • 謝罪の品を買う金がない二人は、梨沙が母親の家を売ることで資金を工面し、最後の賭けとして湯本家を訪れました。
  • しかし、雅子は顔を見るなり、問答無用で門前払いをしようとしました。

【大富豪の親に手を出すな】第46話をネタバレありでわかりやすく解説する

門前払いを食らってもなお、諦めきれない梨沙と弘樹。彼らは、あまりにも自分勝手な理屈を並べ立て、雅子の優しさにすがろうとします。しかし、その見え透いた下心は、雅子の固く閉ざされた心を動かすには至りません。そして、予期せぬアクシデントが、悪党たちに最悪のチャンスを与えてしまうのです。

拒絶される謝罪と見え透いた下心

「一体何の用?帰って」

雅子の冷たい拒絶にも、梨沙と弘樹は食い下がります。

「奥様、本日はこの前の件のお詫びに参りました。こちら是非お受け取りください」

しかし、雅子はその謝罪の品を一瞥だにせず、鋭い言葉で切り捨てました。

「いいえ、結構です。こんなもので許されると思ってるの?夢じゃ見てんじゃない?」

その言葉には、彼らの下心を完全に見透かした、絶対的な拒絶の意思が込められていました。

母親の家を売った最後の切り札

立ち去ろうとする雅子を、二人は必死に引き止めます。梨沙は、これが最後の切り札だとばかりに、悲劇のヒロインを演じ始めました。

「本当に反省しています。本当です。これが私の家を売却して手に入れた品、とても貴重なものです、どうか」

自分の母親を犠牲にして手に入れた品を差し出すことで、自らの反省の「深さ」を演出しようとしたのです。しかし、雅子の心は微動だにしません。

権力者への甘えと痛烈な正論

誠意が通じないと見るや、梨沙は開き直りとも取れる、とんでもない理屈をこね始めます。

「あなたは高名な湯本家の人間でしょう。湯本グループは日本の資産の三割を握っているのよ。そんな方が、些細なことを根に持ったりしないわよね」

「あなたたちのような権力者なのだから、私たちのような弱者が犯した『些細な過ち』くらい、大きな心で許すべきだ」。それは、あまりにも傲慢で、自分勝手な甘えでした。雅子は、その腐った根性を、痛烈な正論で一刀両断します。

「それが何?あんたたちにやったことは消えないわ。当然の報いよ」

夫の異変と悪党たちの侵入

その時でした。家の奥から、ガシャン!という、誰かが倒れる音と薬瓶が床に散らばる音が響き渡ったのです。

「昭一さん!」

雅子は、目の前の悪党たちのことなど忘れ、一目散に愛する夫のもとへ駆けつけます。

そして、その背後で、梨沙と弘樹は顔を見合わせ、ニヤリと笑いました。

彼らは、夫の危機という緊急事態を、屋敷に侵入する絶好のチャンスだと判断したのです。雅子が夫の介抱に追われる中、二人の悪魔は、音もなくその聖域へと足を踏み入れてしまいました。

【大富豪の親に手を出すな】46話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の46話、梨沙と弘樹の思考回路が、もはや理解不能の領域に達していて、逆に面白くなってきました。雅子様の「夢じゃ見てんじゃない?」というセリフ、最高にクールでスカッとしましたね!

そして、梨沙の「金持ちなんだから小さいこと気にするな」理論!これはひどい(笑)。自分たちが犯した、殺人未遂や傷害といった大罪を「些細なこと」と言い切るその神経には、もはや感服します。彼女の中では、自分たちが犯した罪の重さよりも、湯本家の資産の方が、よっぽど重要なのでしょう。その価値観の歪みが、彼女という悪役をここまで魅力的にしているのかもしれません。

しかし、最後の展開は許せませんね。昭一様が倒れたかもしれないという、一大事。雅子様の心痛を思うと、胸が張り裂けそうです。その緊急事態を「チャンス!」とばかりに利用して家の中に侵入する二人の姿は、まさにハイエナのようでした。彼らの心には、もはや一片の良心も残っていない。そのことが、はっきりと分かった回でした。一体、家の中に入って何をするつもりなのでしょうか。

【大富豪の親に手を出すな】46話のネタバレまとめ

  • 梨沙と弘樹は、母親の家を売って作った金で買った手土産を手に、雅子に許しを請うが、雅子は「夢じゃ見てんじゃない?」と一蹴する。
  • 追い詰められた梨沙は、「あなたたちのような大富豪が、私たちの『些細な過ち』を根に持つべきではない」という、常軌を逸した理論で許しを迫る。
  • 雅子は「当然の報いよ」とその甘えを切り捨てるが、その時、家の中で夫・昭一が倒れる物音がする。
  • 雅子が慌てて夫のもとへ駆けつけた隙を突き、梨沙と弘樹は、とうとう湯本家の屋敷内への侵入に成功してしまう。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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