【大正學生愛妻家】15話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ふきは、勇吾の部屋で見つけた手紙の下書きを読み、彼には別に想い人がいる(=手紙の相手)と誤解してしまいます。
  • その誤解から、ふきは気を遣って再び勇吾を「坊ちゃん」と呼んでしまい、勇吾を深く傷つけ、戸惑わせてしまいます。
  • 雨の中、勇吾はふきの態度への不安から「他に好いた男がいるのか?」「俺じゃだめなのか?」と詰め寄ります。
  • ふきは誤解を解く(そして彼を楽にする)ため、手紙の下書きを勇吾に見せます。
  • 手紙を読んだ勇吾は、ふきが誤解していることに気づき、涙ながらに「ここに書いたのは 全部 全部 ふきのことなんだ…」と、手紙の相手(=長年想い続けていた相手)がふき本人であることを告白しました。

【大正學生愛妻家】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する

「手紙に書いたのは全部、ふきのことだ」――雨の中、ついに勇吾の長年の想いが明かされた前回。第15話は、その直後、衝撃の告白を受けたふきの反応と、二人が本当の意味で結ばれる、甘く切ない夜が描かれます。

6年越しの想いと、大切な写真

「信じられないか?」 涙を流しながら告白する勇吾に、ふきは呆然と問い返します。 「――だって 坊ちゃんがお屋敷を出たのは まだ十二歳で…」

ふきには、まだ子供だった勇吾が、自分にそんな深い想いを抱いていたとは信じられませんでした。 そんなふきに、勇吾は懐から古びた紙片を取り出し、見せます。 それは、あの日、雪の中で落とし、桃木が拾ってくれた幼い勇吾とふきが写った写真でした。

橋家の旦那様が初めてカメラを手に入れ、「立派なもんだろ! 勇吾 撮ってやるよ」と言った時。「待って! ねえやも一緒がいい」「ええっ 私?」と戸惑うふきを強引に隣に立たせ、「もっと寄って 笑顔で! 撮るぞー!」と撮られた、あの日の写真。

北海度でずっと 肌身離さず持っていた」 「それが唯一 ねえやといた 証だったから

勇吾は、北海道での孤独な日々を語り始めます。 「死ぬほど ねえやが恋しくて どうにもならなくて」 「いっそ忘れられたら 楽になれるかと 破こうとしたり 燃やそうとしたり 捨ててみたり でも できなかった」

写真だけが、彼とふきを繋ぐ唯一の絆でした。 そして彼は、帰郷してふきと再会した時の、本当の気持ちを打ち明けます。

「思いがけず 実家に戻ったら ふきがいて 絶対に 逃すものかと 丸め込むように妻にした」 「結局 俺は臆病で 正々堂々 本心を 打ち出す勇気が なかったんだ」 「――ごめん

彼は、自分の弱さと、ふきを強引に妻にしてしまったことを、心から謝罪するのでした。 そして、彼は改めて、真っ直ぐにふきを見つめます。

ずっとふきに 恋焦がれていた 今も変わらず ふきが好きだ

6年越しの、初めての、本物の告白。 雨に打たれながら、勇吾は静かにふきの答えを待ちます。

ふきの答えと、初めての口づけ

「…偽りない心を 聞かせてほしい もし 受け入れ難いなら」 勇吾の言葉に、ふきは涙を浮かべながら、首を横に振ります。 そして、震える声で答えます。

「……わたしは 勇吾さまを お慕いして おります……

ついに、ふきの口から伝えられた想い。 それを聞いた勇吾の顔に、驚きと、そして深い喜びが広がります。

雨の中、お互いの気持ちを確認し合った二人。 「ねぇ あの人たち… びしょ濡れだ!」という通行人の声も耳に入らないほど、彼らは見つめ合っていました。

勇吾はふきの手を取り、「帰ろう」と促します。 家に戻り、濡れた体を拭く間もなく、勇吾はふきを強く抱きしめました。

「…ふき さっきの言葉 もう一度 言ってくれ」 「お慕いして おります…」 「もう一度」 「お慕いしています」

そして、勇吾は「!?」と驚くふきに、初めての口づけをします。 深く、確かめるように。

……ゆ…」 息もできないほどの口づけの後、ふきは呆然と勇吾を見つめます。 彼の頬は赤く染まり、熱っぽい瞳でふきを見つめ返していました。

本当の夫婦になる夜

その夜。 廊下には、脱ぎ捨てられた二人の濡れた着物。 布団の上で、二人は静かに向かい合っていました。

「は…」 ふきは、勇吾の熱い視線と、これから起こるであろう出来事に、緊張と期待で胸を高鳴らせます。 勇吾は、愛おしそうにふきの髪に触れ、優しく問いかけます。

「ふき 痛い?」 「大丈夫」 「勇吾さま…」

二人は、言葉にならない想いを交わし、本当の意味で結ばれます。 それは、長年の想いがようやく成就した、切なくも美しい夜でした。

翌朝、ふきが目を覚ますと、隣には穏やかな寝顔の勇吾が。 (なんだか 夢の中にいるみたい……) 幸せな気持ちで彼を見つめていると、勇吾も目を覚まします。

「ふきも?」 「俺もそんな気がする」 二人は見つめ合い、どちらからともなく微笑み合います。

しかし、ふと我に返った勇吾が、自分の腕に残る赤い痕(ふきが緊張でつけた爪の跡?)を見つけ、「!?」と驚きます。 「勇吾さま? 何だこれ 痣だな 子供みたいに…」 「…勇吾さま?」 「ん?」 「本当に 子供の頃から その 私を?」

ふきの問いかけに、勇吾は少し照れたように答えます。 「…まだ 信じられない?」 「あっ いえ… 疑ってるとかじゃなくて 実感が わかないというか…」

勇吾は、そんなふきの手を取り、優しく言います。 「この先 長い長い 時間をかけて じっくり わかってもらうから

そして、彼は再びふきに口づけ、二人は満月の光の下で、穏やかな時間を過ごすのでした。

【大正學生愛妻家】15話を読んだ感想(ネタバレあり)

…言葉になりません。最高でした!! 第15話、ついに、ついに二人が結ばれましたね…! もう、冒頭から涙腺崩壊、そしてクライマックスは尊すぎて息が止まるかと思いました!

まず、勇吾の過去の告白と、あの写真! 雪の中で落とした一枚の写真が、彼の6年間を支える唯一の「証」だったなんて…。破こうとしても燃やそうとしても捨てられなかった、その切ないエピソードに涙腺決壊です。彼がどれだけ深く、一途にふきのことを想い続けてきたのかが痛いほど伝わってきました。 「臆病で本心を打ち出せなかった」と謝る勇吾、不器用だけど本当に誠実ですよね。

からの、「ずっとふきに恋焦がれていた 今も変わらず ふきが好きだ」という、6年越しの本物の告白! 雨の中、涙ながらに伝える姿、美しすぎました…。

そして、ふきの答え! 「わたしは 勇吾さまを お慕いしております……」 もう、ここで感極まって号泣です! やっと、やっと二人の気持ちが通じ合ったんですね…! 長かった…!

家に戻ってからの展開も、もう…! 「さっきの言葉 もう一度」って、何度も言わせる勇吾さま、ちょっとSっ気が出てて最高です(笑)。からの、初めてのキス! 美しすぎて眩暈がしました…。

そして、ついに迎えた初夜。 直接的な描写は少ないけれど、二人の表情や仕草から、お互いを大切に想い合う気持ちがひしひしと伝わってくる、本当に美しいシーンでした。「痛い?」って聞く勇吾の優しさと、「大丈夫」って答えるふきの健気さ…。涙なしには見られません。

翌朝のやり取りも最高でしたね! 「夢の中にいるみたい…」「俺もそんな気がする」って、幸せそうで何よりです! 勇吾の腕の痕(笑)とか、「子供の頃から私を?」って聞いちゃうふきとか、初々しくて可愛すぎます!

そして、とどめの勇吾のセリフ! 「この先 長い長い 時間をかけて じっくり わかってもらうから」 これはもう、プロポーズですよね!? これからの未来を約束する、最高の愛の言葉じゃないですか! からの、優しいキス…。もう、何も言うことはありません。完璧です。

長年の想いとすれ違いを経て、ようやく本当の意味で結ばれた二人。これ以上ないほどの感動と幸福感に包まれた、最高のクライマックスでした!

【大正學生愛妻家】15話のネタバレまとめ

  • 雨の中、勇吾はふきに「手紙に書いたのは全部ふきのことだ」と告白する。
  • 信じられないふきに、勇吾は懐から幼い頃ふきと一緒に撮った写真を見せ、「北海道でずっと肌身離さず持っていた」「それが唯一 ねえやといた証だったから」と、6年間の想いを打ち明ける。
  • 勇吾は、強引に結婚を進めたことを謝罪し、「ずっとふきに恋焦がれていた 今も変わらず ふきが好きだ」と改めて告白する。
  • ふきも涙ながらに「わたしは 勇吾さまを お慕いしております……」と想いを伝え、二人の気持ちは通じ合った。
  • 家に戻った二人は、お互いの気持ちを確かめ合うように初めて口づけを交わす。
  • その夜、二人は本当の意味で結ばれ、長年の想いを成就させた。
  • 翌朝、幸せを噛みしめる二人に、勇吾は「この先 長い長い 時間をかけて じっくり わかってもらうから」と、未来を約束するような言葉を告げ、再び優しく口づけをした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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