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【奴奴奴奴!】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 物語の舞台は、女性が男性を支配し、男性は「奴隷」として劣悪な環境で生きる世界です。
  • 工場で働く奴隷の主人公(TK-S502947)は、ある日、謎の女性「蒼(ソウ)」に助け出されます。
  • 彼は、国の許可を得た個人が所有できる「上位奴隷」となり、新たな所有者である都議会議員・逢坂小百合の屋敷へと連れてこられました。
  • そこで、本当の「使用者」は別にいることが告げられ、主人公の運命は新たな局面を迎えます。

【奴奴奴奴!】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

地獄のような工場から一転、壮麗な屋敷へと舞台を移した主人公。彼を待ち受けていたのは、第1話のラストで示された「新しい世界」です。今回は、その衝撃的な幕開けとなる第2話の物語を、ネタバレありで徹底的に解説していきます。

新たな主人、逢坂家の令嬢すずなと陽茉莉

蒼に「お前の使用者」だと紹介されたのは、まだ幼さの残る二人の少女でした。 呆然とする主人公を前に、蒼は彼女たちが逢坂家の御令嬢、すずな様陽茉莉(ひまり)様であると告げます。

しかし、新たな主人の一人であるすずなは、主人公を一瞥するなり「なんか…臭いわね…」と、あからさまな嫌悪感を口にしました。 長年、劣悪な環境にいた主人公の体から染みついた臭いは、お嬢様である彼女には耐えがたいものだったのでしょう。

それでも主人公は、奴隷として叩き込まれた通りに「奴隷識別番号TK-S502947であります!よろしくお願いします!」と精一杯の挨拶をします。 これに対し、すずなは「臭いのに近寄らせないで!」と彼を完全に拒絶します。 一方で、妹の陽茉莉は「大丈夫よ」と優しく微笑み、主人公に歩み寄るのでした。

失われた光と「目の代わり」という役割

陽茉莉は、主人公の剃り残された無精髭に興味を示し、「んー…じょりじょりしてるー」と無邪気にその頬を触ります。 その光景を静かに見ていた蒼の口から、主人公の役割を決定づける衝撃の事実が語られました。

「すずな様は 目がほとんど お見えにならない」

主人公に与えられた役割の一つは、視力をほとんど失ったすずなの「目の代わり」となることだったのです。 蒼は「すずな様に何かあったら貴様の命程度じゃ償いきれんことを覚えておけ」と、その責任の重さを冷徹に告げます。 主人公は、ただ命令に従うだけの労働奴隷から、一人の人間の五感を補うという、全く異なる役目を負うことになりました。

新しい生活と渦巻く嫉妬

その後、主人公は人間らしい生活の第一歩を踏み出します。工場での汚水のような水浴びとは比べ物にならない、清潔で広々とした風呂。 彼は「じゃああれはなんだったんだ…」と、これまでの非人道的な扱われ方を思い出し、呆然とするしかありません。

風呂から上がると、そこには彼と同じ「上位奴隷」である先輩たちがいました。快活な

大河と物静かな小太郎と名乗る彼らは、主人公が下位奴隷から成り上がってきた稀有な存在だと知り、驚きと共に関心を示します。

彼は髪を整えられ、逢坂家の紋章が入った新しい奴隷服を与えられました。 大河は「それさえ着てりゃ街で他家の奴に絡まれることもねえよ」と、上位奴隷としての心得を教えてくれます。

歪な家族関係と仕掛けられた罠

しかし、安息の時間は長くは続きません。その夜、主人公は逢坂家の食卓に同席することになりますが、そこは嫉妬と憎悪が渦巻く戦場でした。

次女の亞沙子(あさこ)と三女の多恵(たえ)は、奴隷である主人公が同じ場所にいることに「洗っても取れない汚臭が漂ってるわねぇ」「ゴミ虫」と、隠そうともしない侮蔑の言葉を浴びせます。

この姉妹たちの敵意は、主人公個人というよりも、彼を使用者とするすずなと陽茉莉に向けられているようです。先輩奴隷の小太郎の話によれば、すずなと陽茉莉は、当主・小百合の亡くなった妹の子どもであり、養女としてこの家に引き取られた身でした。 そのため、小百合の実の娘である他の姉妹たちとは、相続問題なども絡んで根深い確執があるのです。

食後、主人公がすずなたちの部屋へ就寝前の挨拶に向かう途中、次女の亞沙子が彼を呼び止めました。彼女は食事中の無礼を詫びるふりをしながら、「陽茉莉はいつも不機嫌」「それを解消する方法があるのよ」と、主人公に悪意に満ちた罠を仕掛けます。

怒りの鉄拳と新たな関係の始まり

亞沙子の策略を微塵も疑わない主人公は、陽茉莉の部屋を訪れると、教えられた通り「お〇んこを舐めさせてください」という信じられない言葉を口にしてしまいます。

純粋な善意から出た(と思い込んでいる)その言葉は、陽茉莉の逆鱗に触れました。

「無礼者ぉ!!!!」

怒号と共に、強烈な平手打ちが主人公の頬を打ちます。 この瞬間、彼は自分が亞沙子にハメられたことを悟るのでした。

部屋を追い出され、呆然と廊下に佇む主人公。そこに現れたのは、姉のすずなでした。彼女は「陽茉莉は気難しい子だから気をつけなきゃだめよ」と、主人公を責めることなく、優しく声をかけてくれます。

屈辱と快感、そして「大きな駒」の謎

しかし、すずなの部屋で主人公を待ち受けていたのは、予想だにしない出来事でした。「寝る前におしっこしたいかなー」と漏らしたすずなは、部屋から出たくないと言い出し、おもむろに主人公を床に押し倒します。

そして彼女は、主人公の顔の上で放尿するという、衝撃的な行為に及びます。 「すずなの全部受け止めてね…」

屈辱的な行為のはずが、主人公の脳裏には「奴隷って最高…」という倒錯した喜びが浮かんでいました。 長い奴隷生活が、彼の精神を深く歪めてしまっているのかもしれません。

その一方で、この全ての出来事を仕組んだ蒼は、誰かに電話で報告していました。 「計画通り本日配属完了しました」「我々は大きな駒を手に入れました」

彼女の言葉は、主人公の移籍が、単なる一個人の救済ではなく、何か巨大な計画の一部であることを示唆しています。しょっぱい思い出と共に、主人公の上位奴隷としての一日目は終わるのでした。

【奴奴奴奴!】2話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2話は、工場での物理的な地獄とはまた違う、精神的に追い詰められる新たな地獄の始まりでした。逢坂家の姉妹たちの間で渦巻く、生々しい嫉妬と確執には息を呑みます。特に次女・亞沙子の陰湿なやり口は、読んでいて本当に胸が苦しくなりました。

しかし、その罠があったからこそ、主人公は陽茉莉の激しい一面と、すずなの内に秘めた優しさ(と歪み)に触れることになります。この皮肉な展開が、物語に深みを与えていると感じました。 すずなの衝撃的な行動は、本作の過激な世界観を改めて突きつけてきます。目の不自由な彼女が抱える孤独や不安が、ああいった歪んだ形でしか表現できないのかと思うと、非常に切ない気持ちになります。そして、その行為に屈辱と快感を同時に覚えてしまう主人公の姿は、奴隷制度の恐ろしさを物語っていました。

そして何より、ラストの蒼のセリフが強烈な余韻を残します。「大きな駒」とは、間違いなく主人公のことでしょう。彼女と、その背後にいるであろう何者かが、主人公を利用して何を成し遂げようとしているのか。物語のスケールが一気に広がり、今後の展開から目が離せなくなりました。一筋縄ではいかない少女たちと、巨大な陰謀の影。主人公の「新しい世界」は、始まったばかりです。

【奴奴奴奴!】2話のネタバレまとめ

  • 主人公の新たな使用者は、逢坂家の令嬢であるすずなと陽茉莉に決まりました。
  • 姉のすずなは目がほとんど見えず、主人公はその「目の代わり」という重要な役割を担うことになります。
  • 逢坂家では、養子であるすずな・陽茉莉と、当主の実子である他の姉妹たちとの間に根深い確執が存在していました。
  • 次女・亞沙子の悪意ある罠にはまり、主人公は何も知らずに陽茉莉を激怒させてしまいます。
  • その夜、すずなは主人公に対し、彼を押し倒して放尿するという衝撃的な行為に及びます。
  • 謎の女性・蒼が「我々は大きな駒を手に入れた」と何者かに電話で報告しており、主人公の移籍が大きな計画の一部であることが示唆されました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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