【婚約式は修羅場の始まり】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 暴行の最中にロレンツォから電話がありましたが、ソフィーは声色を変えて「良き婚約者」を完璧に演じきり、彼を騙しました。
- ロレンツォが善意で伝えた「姉は2時に到着する」という言葉が、ソフィーの中で、目の前にいるアレッシアが偽物であることの決定的な証拠となりました。
- 電話を切ったソフィーは豹変し、「婚約パーティーで本物のアレッシアに会わせてやる」と、公の場でアレッシアに最大限の屈辱を与えるという残酷な計画を提案しました。
- アレッシアは、自分のことよりも弟に恥をかかせたくないという一心でその提案を拒否しましたが、その気高い抵抗がさらなる悲劇を招くことになりました。
【婚約式は修羅場の始まり】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
アレッシアの最後の抵抗もむなしく、ソフィーの狂気はもはや誰にも止められません。第10話では、場面は華やかな婚約パーティー会場へと移ります。別室でアレッシアが地獄の苦しみを味わっている間、何も知らないゲストたちの前で完璧な母親を演じるソフィーの母。そして、パーティーが最高潮に達したその瞬間、ついにアレッシアへの公開処刑の幕が上がるのです。
華やかな婚約パーティーの裏側
アレッシアがソフィーに捕らえられている頃、デュカ家の邸宅で開かれている婚約パーティーは、華やかな雰囲気に包まれていました。主役であるソフィーの母親は、満面の笑みでゲストや親族たちと談笑しています。
母親の偽りの笑顔と黒い本心
親族から「おめでとう。素晴らしい娘さんを育て上げたわね。デュカ家との結婚なんてすごいことよ」と祝福されると、ソフィーの母親は「ソフィーは昔から、いつも抜け目のない子でしたから」と誇らしげに答えます。その表情は、娘の幸せを心から喜ぶ、慈愛に満ちた母親そのものです。 しかし、その心の中では、黒い感情が渦巻いていました。 (あの邪魔者が現れるまでは全て順調だったのに。ソフィーが、もうあの女を片付けてくれているといいのだけれど) 彼女は、娘が今まさにアレッシアに暴行を加えていることを知りながら、それを止めもせず、むしろ成功を願っていたのです。
祝福の乾杯
やがて、ソフィーの母親はグラスを手に取り、ゲストたちの前でスピーチを始めます。 「本日はお集まりいただきありがとうございます。娘ソフィー・ナイトとロレンツォ・デュカの婚約を祝して、皆様ご唱和ください。二人の愛と笑い、そして永遠の幸せに。乾杯!」 ゲストたちが「乾杯!」とグラスを掲げ、会場の祝福ムードが最高潮に達した、まさにその時でした。
最悪のタイミングでの乱入
パーティー会場の大きな扉が、乱暴に開け放たれます。そこに立っていたのは、花嫁であるはずのソフィー。そして、彼女の腕には、髪を振り乱し、服もボロボロになった一人の女性が引きずられていました。もちろん、それはアレッシアでした。
引きずられてきたアレッシア
突然の出来事に、会場は水を打ったように静まり返ります。祝福のざわめきは、驚きと戸惑いの沈黙へと変わりました。幸せの絶頂から、一瞬にして地獄の入り口へと突き落とされた瞬間でした。
母娘が仕組んだ公開処刑の舞台
ゲストたちが唖然とする中、ソフィーの母親は、この状況を仕組んだ張本人であるにもかかわらず、白々しく娘に尋ねます。 「ソフィー!これは一体どういうこと?その汚い浮浪者は誰なの? どうして自分の婚約式にそんな者を連れてきたの?」 その言葉を合図に、ソフィーは満場のゲストに向かって、引きずってきたアレッシアを指さし、大声で糾弾します。 「ママ、知ってるでしょ。あの恥知らずな家庭破壊者よ!」 最も華やかな祝福の瞬間を狙って、最も惨めな姿のアレッシアを晒し者にする。それは、彼女の肉体だけでなく、社会的尊厳をも完全に破壊するために、母娘によって周到に仕組まれた、悪趣味な公開処刑の舞台の始まりだったのです。
【婚約式は修羅場の始まり】第10話を読んだ感想(ネタバレあり)
第10話は、場面の対比が非常に巧みで、残酷さが際立つ回でした。別室でアレッシアが暴行を受けているまさにその時、すぐ近くの会場では華やかなパーティーが何事もなく続いている。この状況設定だけで、アレッシアの孤独と絶望がひしひしと伝わってきて胸が痛みました。
特に恐ろしかったのは、ソフィーの母親の二枚舌です。外面では完璧な「良き母」を演じながら、心の中では娘の犯罪行為を後押ししている。彼女こそが、ソフィーを狂気へと導いた真の黒幕なのではないかと感じました。娘の幸せではなく、デュカ家との縁組という自分自身の欲望を優先するその姿は、ソフィー以上に邪悪に見えました。
そして、乾杯という最も幸せな瞬間に、ボロボロになったアレッシアを登場させるというソフィーの演出。これはもはや単なる暴力ではなく、アレッシアという人間の尊厳を、大衆の面前で公開処刑するための悪趣味な「ショー」なのだと感じ、戦慄しました。ついに大衆の面前に引きずり出されたアレッシアが、ここからどのような屈辱を受けるのか。そして、ロレンツォはいつこの地獄に気づくのか。ハラハラする展開に、目が離せません。
【婚約式は修羅場の始まり】第10話のネタバレまとめ
- アレッシアが別室で暴行を受けている間、婚約パーティー会場ではソフィーの母親が主役として立ち振る舞い、ゲストたちと談笑していた。
- 母親は、内心ではアレッシアの存在を疎ましく思い、娘が彼女を「処理」していることを知りながら、それを期待していた。
- パーティーが乾杯の音頭で祝福ムードの最高潮に達した瞬間を狙い、ソフィーがボロボロになったアレッシアを引きずって会場に乱入した。
- ソフィーと母親は、満場のゲストの前で計画通りに芝居を打ち、アレッシアを「恥知らずな家庭破壊者」と罵り、公開処刑の舞台を完璧に整えた。
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