【婚約式は修羅場の始まり】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • アレッシアが別室で暴行を受けている間、婚約パーティー会場ではソフィーの母親が主役として立ち振る舞い、ゲストたちと談笑していました。
  • 母親は、内心ではアレッシアの存在を疎ましく思い、娘が彼女を「処理」していることを知りながら、それを期待していました。
  • パーティーが乾杯の音頭で祝福ムードの最高潮に達した瞬間を狙い、ソフィーがボロボロになったアレッシアを引きずって会場に乱入しました。
  • ソフィーと母親は、満場のゲストの前で計画通りに芝居を打ち、アレッシアを「恥知らずな家庭破壊者」と罵り、公開処刑の舞台を完璧に整えました。

【婚約式は修羅場の始まり】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

ついに満場のゲストの前に引きずり出され、「家庭破壊者」という汚名を着せられたアレッシア。第11話では、ソフィーと母親だけでなく、その親族や取り巻きたちも加わった、陰湿で残酷な集団リンチが描かれます。逃げ場のない公開処刑の舞台で、アレッシアの肉体と尊厳は、心ない野次と暴力によって無残にも踏みにじられていきます。

衆人環視の中で始まる集団リンチ

ソフィーの糾弾を合図に、パーティー会場はアレッシアを裁くための法廷へとその姿を変えました。そして、ソフィーの家族や友人たちが、次々と新たな加害者としてリンチに加わっていきます。

「よくやったわ」母から娘への称賛

ソフィーの母親は、ボロボロのアレッシアを見下し、吐き捨てるように言います。 「ロレンツォを誘惑した売女はあなたね。自業自得よ」 そして、娘のソフィーに向かって「よくやったわ」と、その行いを褒め称えるのでした。母親のこの言葉が、集団リンチの開始を告げるゴングとなりました。

親族たちによる残忍な追い打ち

母親の承認を得て、今度はソフィーの親族たちがアレッシアに襲いかかります。

「何様のつもり?こっちに来なさい!」

そう言ってアレッシアの髪を掴み、暴力を振るう親族の男性。彼は「これが俺の妹から奪ったことへの罰だ」と言い放ちます。別の親族は、苦痛に顔を歪めるアレッシアを嘲笑います。 「痛いでしょうねえ。私の義弟(ロレンツォ)のベッドに潜り込んだ時も、そんな風に痛かったのかしら?」 彼らは、自分たちの行いを「正義の鉄槌」だと信じ込み、何の罪悪感も抱くことなく、無力なアレッシアに次々と暴力を加えていくのです。

悲鳴さえも嘲笑の的に

アレッシアが「やめて!」と悲痛な叫びを上げても、その声は彼らの耳には届きません。それどころか、彼女の苦しみさえも、彼らにとっては嘲笑の的にしかなりませんでした。

「男はああいう嘘泣きが好きなのよ」

取り巻きの一人が、アレッシアの涙を指さして言います。 「あの顔を見て。きっと無実のタイプを演じているのよ。男っていうのは、ああいう嘘泣きに騙されるものなのよね」 彼女の必死の抵抗は「男を誘惑するための演技」だと断定され、その場にいる誰もがそれを信じ込んでしまいます。

踏みにじられた女性としての尊厳

侮辱はさらにエスカレートします。別の取り巻きが、アレッシアの悲鳴を聞いて、下品な笑みを浮かべました。 「きっとベッドの中でも、あんな風に叫ぶんでしょうね」 彼女の苦痛の声さえも、性的な揶揄の対象とされる。それは、アレッシアを人間としてではなく、単なるモノとして扱う、あまりにも非道な仕打ちでした。満場のゲストが見守る中、アレッシアの女性としての、そして人間としての尊厳は、完全に踏みにじられてしまったのです。

【婚約式は修羅場の始まり】第11話を読んだ感想(ネタバレあり)

第11話は、これまでのエピソードの中でも群を抜いて陰惨で、見ていて強い憤りと吐き気を覚える回でした。一人の無力な妊婦に対して、大の大人たちが寄ってたかって暴力を振るい、それを正当化する。この集団リンチの構図は、人間の最も醜く、最も卑劣な部分を凝縮したかのようで、胸糞の悪さは頂点に達しました。

特に許しがたいと感じたのは、アレッシアの苦しみを、性的な言葉で嘲笑するシーンです。彼女の悲鳴を「ベッドでの声」と揶揄する。これは、彼女の人間性を完全に否定し、尊厳を徹底的に破壊しようとする、悪意の極みです。この一言で、加害者たちがアレッシアを自分たちと同じ人間だとは微塵も思っていないことが明確に示され、その非道さに戦慄しました。

周りのゲストたちは、なぜ誰も止めないのか。この異常な光景を、ただのゴシップとして傍観しているのでしょうか。この集団心理の恐ろしさもまた、このドラマが鋭く描いている点だと思います。ここまで追い詰められたアレッシアと、彼女のお腹の子は一体どうなってしまうのか。そして、この愚かで残忍な加害者たちに、一体どのような鉄槌が下されるのか。アレッシアの復讐への期待感が、これ以上ないほど高まる、地獄のようなエピソードでした。

【婚約式は修羅場の始まり】第11話のネタバレまとめ

  • パーティー会場に引きずり出されたアレッシアに対し、ソフィーの母親を筆頭に、親族や取り巻きたちも加わった集団リンチが始まった。
  • 加害者たちは、アレッシアを「ロレンツォを誘惑した売女」「ソフィーから奪った泥棒」と一方的に罵り、次々と暴力を加えた。
  • アレッシアが苦痛に流す涙や悲痛な叫び声さえも、「男を誘惑するための嘘泣き」「ベッドでの声」などと、下劣で非道な言葉で嘲笑された。
  • 満場のゲストが傍観する中で、アレッシアの肉体だけでなく、女性として、そして人間としての尊厳は、完全に踏みにじられてしまった。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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