【婚約式は修羅場の始まり】23話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ソフィーは、エヴァーライトが自分への贈り物だったはずだとロレンツォを責め立てました。
- ロレンツォは、その宝石がもともと姉のアレッシアのものであり、彼女が会社を救うために質に入れたという衝撃の過去を明かしました。
- さらにロレンツォは、ソフィーに贈る約束はしておらず、オークションで姉のために買い戻そうとしたが、謎の人物に競り負けたと説明しました。
- 「デュカ家以外に50億ドルを出せる者はいない」という言葉をヒントに、ロレンツォはオークションで自分を上回ったのがアレッシア本人でかもしれないという考えに至ります。
【婚約式は修羅場の始まり】第23話をネタバレありでわかりやすく解説する
砕け散ったダイヤモンドの謎を解き明かし、事件の核心に迫ってきたロレンツォ。第23話では、彼の怒りの矛先が、もはやソフィーたちの茶番劇ではなく、ただ一点、姉アレッシアの安否へと注がれます。しかし、ソフィーたちはさらに巧妙な嘘を重ねて彼を翻弄し、ついにロレンツォの忍耐は限界を突破します。
姉の不在と仕組まれたスキャンダル
ロレンツォの頭の中は、もはやソフィーの嫉妬や言い分などどうでもよくなっていました。ただ一つの、そして最も重要な疑問が、彼の思考を支配します。
「姉さんはまだなのか!」高まる苛立ち
「もうたくさんだ。一体なぜ、姉さんはまだここに来ないんだ!」 ロレンツォの鋭い声が会場に響きます。彼の関心は、目の前の言い争いから、行方不明になっている姉の安否へと完全に移っていました。彼は、自らの手で真実を確かめようとします。
「あなたの秘密を知ったからよ」残酷な嘘
そのロレンツォの行動を、ソフィーが待っていましたとばかりに制止します。そして、彼の心を絶望させる、最も残酷な嘘を口にするのです。
「彼女が来たくないのよ。あなたの小さな秘密を知ってしまったから。このスキャンダルに耐えられなかったのよ」
それは、アレッシアがパーティーに来ないのは、ロレンツォの「浮気」という裏切りを知ったショックが原因だ、というあまりにも悪質な嘘でした。この一言で、アレッシアは「被害者」から、ロレンツォのスキャンダルを知る「共犯者」、あるいは「傷心の愛人」という立場に貶められてしまったのです。
決裂寸前「謝罪などするものか!」
ソフィーたちの巧妙な嘘は、ロレンツォの怒りに火をつけました。彼は、もはや冷静さを保っていられません。
誹謗中傷への怒り
「僕の名誉を、友人や家族の前で、これ以上汚すことは許さない!」
ロレンツォは激昂します。しかしソフィーは「あら、今さら恥ずかしくなったの?私の背後でこそこそ女と会っていた時は、恥ずかしくなかったくせに」と、彼の怒りさえも嘲笑の対象にします。
繰り返される謝罪要求
「馬鹿げている!」と叫ぶロレンツォに、ソフィーは「私が馬鹿げているですって?私が望んでいるのは、ただ一つの答え。簡単な謝罪よ」と、執拗に謝罪を要求します。彼らにとって、真実などどうでも良いのです。
ただ、ロレンツォを屈服させ、自分たちの作り上げた物語を認めさせることが、唯一の目的でした。 「謝罪だと?何に対してだ!僕は何もしていない!」 ロレンツォの我慢は、ついに限界を超えました。
食い違うダイヤモンドの真実
ダイヤモンドのかけらを前に、二人の主張はどこまでも平行線をたどります。ソフィーは「それがどこから来たかなんて関係ない。問題は、あなたが未来の妻である私ではなく、あの浮浪者にそれを渡したことでしょ」と、論点をすり替えて責め続けます。
ロレンツォは「違うと言っている!オークションに出る前に、あれはすでに売れていたんだ!」と事実を訴えますが、その声はソフィーのヒステリックな声にかき消されてしまうのでした。
【婚約式は修羅場の始まり】第23話を読んだ感想(ネタバレあり)
第23話は、ソフィーたちのガスライティングが新たなステージに入り、その悪質さに改めて戦慄する回でした。アレッシアの不在理由を「ロレンツォの浮気を知ったから」という嘘で塗り固める。これは、あまりにも巧妙で残酷な一手です。この嘘によって、アレッシアはロレンツォから「守られるべき姉」ではなく、「スキャンダルを共有する共犯者」へと立場を変えさせられてしまいました。これにより、ロレンツォは姉を庇うことさえ難しくなってしまう。この悪魔的な頭脳には、もはや感心すら覚えます。
そして、ロレンツォの怒りが頂点に達する展開に、ようやく物語が動き出す予感を感じ、少しだけ胸がスッとしました。これまでは、ソフィーたちのペースで話が進んでいましたが、ついにロレンツォが感情を爆発させ、反撃の狼煙を上げたように見えます。「謝罪などするものか!」という彼の強い意志は、この理不尽な状況を打開する最初のきっかけになるのではないでしょうか。
真実(ファクト)を語るロレンツォと、感情的な物語(ナラティブ)を語るソフィー。衆人環視の中で、一体どちらが最終的に場の空気を支配するのか。真実がいかに無力で、作られた物語がいかに強い力を持つかという、現代社会にも通じるテーマが描かれており、非常に見ごたえのあるエピソードでした。
【婚約式は修羅場の始まり】第23話のネタバレまとめ
- ロレンツォの我慢は限界に達し、なぜ姉のアレッシアがまだパーティー会場に来ないのかと、苛立ちを募らせた。
- ソフィーの母親は、「彼女はあなたの浮気という秘密を知ってしまい、スキャンダルに耐えられず来たくないのだ」という、さらに悪質な嘘をついた。
- ロレンツォは、家族や友人の前で名誉を傷つけられたことに激しく怒り、ソフィーたちの執拗な謝罪要求を断固として拒否した。
- ダイヤモンドの真実についても、事実を述べようとするロレンツォと、論点をずらして彼を責め続けるソフィーの主張は、どこまでも平行線をたどった。
- 物語は、ロレンツォの怒りが頂点に達し、ソフィーたちとの決裂が避けられない、一触即発の状態で次へと続く。
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