【婚約式は修羅場の始まり】27話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ソフィーの一族は、ロレンツォが会社の体面を守るために自分たちの味方をするだろうと、歪んだ確信を固めていました。
- しかし、実はロレンツォ自身もまた、彼らが頼りにしているマフィア「マレッティ・ファミリー」と繋がりがあるという衝撃の事実が示唆されました。
- ソフィーたちがアレッシアを監禁しようとしていたまさにその時、ロレンツォがパーティー会場に到着し、「何をしてるんだ!?」と叫びました。
- しかし、ロレンツォはまだ床に倒れているアレッシアの血だらけの惨状には気づいておらず、ソフィーたちには隠蔽工作のためのわずかな時間が残されていました。
【婚約式は修羅場の始まり】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する
ついに婚約者たちの犯罪現場に足を踏み入れたロレンツォ。監視カメラによって全ての嘘が暴かれた今、もはや言葉は不要でした。第27話では、ロレンツォの静かな怒りが会場を支配し、追い詰められたソフィーたちが醜い言い訳と自己正当化を繰り返します。そして、ロレンツォが仕掛けた巧みな尋問によって、ソフィーは自らの口で、決して許されない大罪を告白してしまうのです。
豹変するロレンツォと醜い言い訳
監視カメラの映像を見たロレンツォの表情から、全ての感情が消え失せました。そこにあったのは、絶対零度の怒り。彼は、ソフィーとその親族たちに、静かに、しかし有無を言わさぬ迫力で向き直ります。
「話し合えると思っていたが、もう終わりだ」
「これがあなたの本性か」
ロレンツォはソフィーに問い詰めます。
「彼女は、君が残りの人生を共に過ごすはずの女性(の義理の姉)だ。どうして彼女にこんな仕打ちができた?」
その冷たい怒りを前に、ゲストや親族たちは「本性を現したわ」「なんて暴力的で虐待的なのかしら」「本当にマフィアと繋がっているのね」と、今度はロレンツォ自身を悪者に仕立て上げようとします。
「3年間の関係を捨てるの?」
追い詰められたソフィーが最後に頼ったのは、被害者を演じることでした。 「私たちは3年も一緒にいたのよ、ロレンツォ。たかが人妻の浮浪者のために、私たちの3年間を捨て去るというの?」 しかし、その悲痛な叫びも、真実を知ったロレンツォの心には響きません。
自ら墓穴を掘るソフィーの告白
ロレンツォは、ソフィーたちの醜い言い訳を無視し、核心を突く質問を、罠だと気づかせないほど冷静な口調で投げかけます。
「姉さんが妊娠していると知っていたか?」
「君が姉さんをあのように引きずり出した時、彼女が妊娠していると知っていたか?」
それは、彼女の悪意の度合いを測る、決定的な質問でした。ここで「知らなかった」と答えれば、まだ情状酌量の余地があったかもしれません。しかし、ソフィーは勝ち誇ったように、そして愚かにもこう答えてしまったのです。
「ええ。知っていたわ」
「赤ちゃんはもういないわ」残酷すぎる善意
ソフィーは、まだ自分が優位に立っていると信じていました。彼女は、ロレンツォが「愛人の子供」というスキャンダルに悩まされているのだと思い込み、彼を安心させるための、最高の「贈り物」の言葉を口にします。
「ねえ、ロレンツォ。彼女があなたを騙して、自分のお腹の子があなたの子だと思わせようとしていたのなら、教えてちょうだい」
「その赤ちゃんは、もういないわ。だから、もう心配しなくていいのよ」
それは、婚約者のスキャンダルを「処理」してあげたわ、という残酷すぎる善意のつもりでした。彼女は、自分が愛する人の姉を襲い、そのお腹の子を殺したという事実の重さを、微塵も理解していなかったのです。
【婚約式は修羅場の始まり】第27話を読んだ感想(ネタバレあり)
第27話は、静かな怒りが爆発的な怒りよりも恐ろしいことを、まざまざと見せつけられる回でした。ロレンツォが怒鳴り散らすのではなく、冷静に、一つ一つ事実確認をしていく姿は、彼の怒りがもはや感情的なものではなく、断罪のための冷徹な手続きに移行したことを示しており、見ていて背筋が凍りました。
そして、追い詰められたソフィーたちが、今度はロレンツォを「暴力的だ」と非難し始める展開。これは、現実の加害者がよく使う「被害者しぐさ」そのものであり、そのリアリティに人間の醜さの真髄を見た気がします。
しかし、今回の白眉は、なんと言ってもソフィーの最後の告白です。彼女が「赤ちゃんはもういないわ。だから、もう心配しなくていいのよ」と、善意のつもりでロレンツォに語りかけるシーン。この瞬間に、彼女の人間性が完全な意味で破綻していることが証明されました。彼女は、自分が犯した罪の重さを全く理解できていない。この認識のズレこそが、彼女が犯した最大の過ちであり、彼女の破滅を決定づけた瞬間だったと言えるでしょう。ロレンツォの心に、もはや一片の情も残っていないことが痛いほど伝わってきて、ここから始まるであろう本当の「裁き」から目が離せません。
【婚約式は修羅場の始まり】第27話のネタバレまとめ
- 監視カメラで真実を知ったロレンツォは、絶対零度の怒りをもってソフィーとその一族に対峙した。
- 追い詰められたソフィーたちは、今度はロレンツォを「暴力的で虐待的だ」と非難し、被害者のふりをして自分たちの行動を正当化しようとした。
- ロレンツォは冷静に「姉が妊娠していると知っていたか?」と尋ね、ソフィーは勝ち誇ったように「知っていた」と答えてしまった。
- 最後にソフィーは、ロレンツォのスキャンダルを処理してあげたという善意のつもりで、「その赤ちゃんはもういないから、心配しなくていい」と、自らの口で決定的な大罪を告白した。
- これにより、ソフィーたちの破滅は決定的となり、物語はロレンツォによる裁きのフェーズへと移行する。
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