【婚約式は修羅場の始まり】28話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 監視カメラで真実を知ったロレンツォは、絶対零度の怒りをもってソフィーとその一族に対峙しました 。
- 追い詰められたソフィーたちは、今度はロレンツォを「暴力的で虐待的だ」と非難し、被害者のふりをして自分たちの行動を正当化しようとしました 。
- ロレンツォは冷静に「姉が妊娠していると知っていたか?」と尋ね、ソフィーは勝ち誇ったように「知っていた」と答えてしまいました 。
- 最後にソフィーは、ロレンツォのスキャンダルを処理してあげたという善意のつもりで、「その赤ちゃんはもういないから、心配しなくていい」と、自らの口で決定的な大罪を告白しました 。
【婚約式は修羅場の始まり】第28話をネタバレありでわかりやすく解説する
自らの口で、取り返しのつかない罪を告白してしまったソフィー。第28話では、ロレンツォの沈黙を「同意」だと勘違いした愚かな加害者たちが、自分たちの行為を褒め称え、正当化するという狂気の宴が繰り広げられます。しかし、その沈黙は、嵐の前の静けさに過ぎませんでした。ついに、デュカ家の当主による絶対的な裁きが始まります。
狂気の上塗り「あなたのためよ」
ロレンツォの衝撃と怒りを孕んだ沈黙。しかし、ソフィーとその一族は、それを自分たちの勝利だと勘違いします。彼らは、ロレンツォを安心させるように、次々と自分たちの行いを正当化し始めました。
「私はあなたの完璧な妻よ」
ソフィーの母親は「あんな女は、妊娠を利用してのし上がろうとしていただけよ。あなたを利用していたのよ」と、アレッシアを改めて貶めます。そして、ソフィーはロレンツォに微笑みかけ、信じがたい言葉を口にしました。
「私が処理しておいたわ、ロレンツォ。私はあなたの完璧な妻よ」
彼女は、愛する人の甥を殺害したという大罪を、婚約者への忠誠の証だと本気で信じ込んでいたのです。親族の一人も「その通りだ、ロレンツォ。君も彼女がどう処理したか見るべきだった。実に満足のいく光景だったぞ」と、その残虐な行為を称賛します。
「姉さんも誇りに思うはず」歪んだ正義
ソフィーの狂気は、さらにエスカレートします。彼女は、もはやこの世にいないアレッシアの心を代弁するかのように語り始めました。
「あなたのお姉さんだって、あんな女は大嫌いなはずよ。きっと、私がしたことを誇りに思ってくれるわ」
被害者本人でさえ、この行いを支持するはずだという、あまりにも歪んだ自己正当化。その場にいた誰もが、自分たちの犯した罪の重さに気づかず、勝利に酔いしれていました。ソフィーは、ロレンツォに「気分は良くなった?」と、同意を求めるように問いかけます。
氷の司令「この街を完全に封鎖しろ」
その問いかけが、ロレンツォの心のスイッチを入れました。彼の表情から、驚きや悲しみといった感情が消え去り、代わりに現れたのは、絶対王者としての、氷のように冷たい怒りでした。
沈黙を破る絶対王者の声
ロレンツォは、静かに側近に命じます。
「誰もここから出すな。必要なら、この街を完全にひっくり返せ」
それは、もはや単なる婚約パーティーの主役の声ではありません。デュカ・グループのトップとして、そしてマレッティ・ファミリーとさえ繋がりを持つ男が発した、絶対的な司令でした。
「姉を見つけるまで誰もここから出すな」
彼は、その場にいる全員に聞こえるように、はっきりと宣言します。
「今日の終わりまでに、アレッシアを見つけ出す」
「姉を見つけるまで、誰もここから一歩も出すな」
その言葉に、先ほどまで勝利に酔っていたソフィーたちの表情が、初めて凍りつきます。パーティー会場の扉は固く閉ざされました。華やかな祝福の場は、彼らの犯した罪を裁くための、巨大な密室へと姿を変えたのです。
【婚約式は修羅場の始まり】第28話を読んだ感想(ネタバレあり)
第28話は、これまでの鬱憤を全て吹き飛ばしてくれる、最高にカタルシスのある回でした。ソフィーたちが、自分たちの犯罪を「あなたのためよ」「完璧な妻でしょ?」と正当化し、あろうことかアレッシア本人でさえも自分たちを支持するはずだと語るシーンは、人間の自己正当化能力の恐ろしさを見せつけられ、もはやホラーの領域でした。
しかし、その愚かな独白が長ければ長いほど、その後のロレンツォの反撃がより鮮やかに、より痛快に感じられます。彼の長い沈黙は、絶望ではなく、怒りを凝縮させるための時間だったのです。「この街を完全にひっくり返せ」という司令は、彼の権力の大きさと、姉を救い出すという固い決意の表れであり、鳥肌が立つほど格好良かったです。
ついに、物語の主導権は完全にロレンツォの手に渡りました。扉が閉ざされた瞬間、加害者と被害者の立場が逆転したのです。ソフィーたちは、自分たちが作り出した地獄に、自ら閉じ込められることになりました。これから始まるであろう、ロレンツォによる徹底的な尋問と裁きを思うと、次話への期待が止まりません。
【婚約式は修羅場の始まり】第28話のネタバレまとめ
- ロレンツォの沈黙を同意だと勘違いしたソフィーとその一族は、「あなたのために処理した」「私は完璧な妻よ」と、自分たちの犯罪を正当化した 。
- ソフィーはさらに、「あなたのお姉さんでさえ、私の行いを誇りに思うはずだ」と、常軌を逸した自己正当化を続けた 。
- 沈黙を破ったロレンツォは、絶対的な権力者として側近に命令を下し、パーティー会場と、さらには街全体の封鎖を指示した 。
- ロレンツォは「姉を見つけるまで、誰もここから一歩も出すな」と宣言し、ソフィーたちをパーティー会場に閉じ込めた 。
- 華やかな婚約パーティーの会場は、ロレンツォによる尋問と裁きのための、巨大な密室へと姿を変えた。
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