【婚約式は修羅場の始まり】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ロレンツォとアレッシアの会話から、彼女が両親亡き後に弟を育て上げ、巨大企業グループの経営も担っていたという深い絆が明かされました。
  • しかし、アレッシアが妊娠しているという事実が、婚約者のソフィーにとっては婚約者の裏切りを証明する決定的な証拠となってしまいました。
  • 嫉妬と怒りに我を忘れたソフィーは、祝福ムードに包まれる婚約パーティーの会場に乗り込み、ロレンツォのことを「この浮気者のクソ野郎!」と罵倒しました。
  • ついに祝福の場は本物の修羅場と化し、アレッシアに対する理不尽な憎悪の矛先が向けられようとしていました。

【婚約式は修羅場の始まり】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

婚約者ソフィーの怒号によって、幸せな婚約パーティーは一瞬にして凍りつきました。第3話では、嫉妬に狂うソフィーの背後で暗躍するさらなる悪意の存在が明らかになります。そして、姉を想う弟の優しさが、皮肉にも彼女を絶体絶命の危機へと追い込んでいく、悲しいすれ違いが描かれます。

母親が煽る嫉妬の炎と殺意の芽生え

ロレンツォは「僕はそんなことしないって知ってるだろ」と電話越しにソフィーをなだめようとしますが、彼女の耳には届きません。なぜなら、彼女の隣には、嫉妬の炎に油を注ぐ人物がいたからです。その人物とは、ソフィー自身の友人たちでした。

「デュカ夫人の座を奪われるわよ!」

ソフィーの友人たちは彼女の不安を最大限に煽り立てます。

「もし彼があの女たちを家に連れ帰ったら、あなたはもうデュカ夫人じゃなくなるのよ。あのクソガキがデュカ・グループの後継者になる。あなたはすぐに追い出されるわ!」

友人たちの言葉は、ソフィーの心を突き刺しました。彼女にとって、ロレンツォとの結婚は単なる恋愛の成就ではありません。それは、デュカ家の富と名声、そして「デュカ夫人」という地位を手に入れるための、人生を賭けた計画だったのです。

「二人とも死んでもらうわ」ソフィーの恐ろしい決意

母親や友人たちに恐怖心を植え付けられ、追い詰められたソフィーの心に、ついに恐ろしい決意が芽生えます。

「そんなことさせない。ロレンツォ・デュカと結婚するために、私は何年も計画してきたのよ。あの女狐とクソガキが現れたからには、二人とも死んでもらうわ

それは、アレッシアとそのお腹の子の命を奪うという、明確な殺意でした。ソフィーは母親に「ママ、あの二人を見張ってて」と指示し、自らの手で計画を実行に移すことを決意します。

姉を想う弟の嘘と悲しいすれ違い

一方、パーティー会場のロレンツォは、姉のアレッシアに心配をかけさせまいと、苦しい嘘をつきます。この優しさが、結果的にアレッシアを無防備にし、最大の危機を招いてしまうのでした。

婚約者の怒りを隠すための偽り

「ソフィーと何かあったの?」と心配するアレッシアに、ロレンツォは取り繕うように答えます。 「ああ、ソフィーはただ、君を一緒に迎えに来られなかったことに腹を立てているだけなんだ」 さらに彼は、「ソフィーは君を尊敬しているんだ、アレッシア。君みたいになりたいって、いつも言っていたんだよ。君がサプライズで来るって言い張らなければ、彼女も一緒に迎えに来られたのに」と、まるでアレッシアに少し非があるかのように話をすり替えて、ソフィーの異常な嫉妬を隠し通そうとしました。

迫りくるストーカーの影

弟の嘘を信じたアレッシアは、「彼女に優しくしてあげなさい。もうすぐ夫になるんだから」と、純粋な気持ちでアドバイスを送ります。

何も知らない彼女を乗せ、車はデュカ家の邸宅へと向かいます。 その姿を監視しながらソフィーの母親は憎悪に満ちた声で呟きます。

「次に行く場所を見せてもらうわよ、浮気男」

アレッシアとロレンツォの知らないところで、ソフィーの立てた恐ろしい復讐計画が、まさに実行に移されようとしていたのです。

【婚約式は修羅場の始まり】第3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第3話は、ソフィーの母親の登場によって、物語が一気に深みを増したように感じました。彼女の存在は、この悲劇が単なる若い男女の痴話喧GENKAではなく、デュカ家の莫大な財産と社会的地位をめぐる、醜い欲望のぶつかり合いであることを示唆しています。娘の幸せを願うのではなく、自らの欲望のために娘の嫉妬心を巧みに操り、殺人さえも唆す母親の姿は、悪魔そのものに見えて非常に恐ろしかったです。

そして、ロレンツォが姉を想ってついた嘘が、これ以上ないほど悲しい展開を引き起こすという構図に胸が痛みました。もし彼が正直にソフィーの嫉妬について話していれば、アレッシアも警戒し、最悪の事態を避けられたかもしれません。しかし、姉を心配させたくないという彼の優しさが、皮肉にも彼女を危険の真っ只中へと導いてしまう。善意が必ずしも良い結果を生まないという、人生の残酷な真実を突きつけられたような気持ちになりました。

最後のシーンは、これから起こるであろう悲劇を予感させ、サスペンスとして非常に優れた演出だと思いました。何も知らずに車に乗るアレッシアと、殺意を胸に迫りくる追跡者。この対比が、視聴者の緊張感を最高潮に高めてくれる、見事な引きだったと感じます。

【婚約式は修羅場の始まり】第3話のネタバレまとめ

  • 婚約者のソフィーは、電話の向こうで母親に「デュカ家の財産と後継者の座を奪われる」と激しく焚きつけられた。
  • 追い詰められたソフィーは、「二人とも死んでもらうわ」と、アレッシアとそのお腹の子に対する明確な殺意を固めた。
  • ロレンツォは姉に心配をかけまいと、ソフィーが怒っている本当の理由を隠し、「君を尊敬している」などと嘘をついてその場を取り繕った。
  • 弟の嘘を信じ込み、無防備なまま車で邸宅へ向かうアレッシアたちを、ソフィー(またはその母親)が尾行していた。
  • アレッシアが最大の危機に瀕する寸前の、極度の緊張感が漂う場面で物語は次へと続く。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【婚約式は修羅場の始まり】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【婚約式は修羅場の始まり】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【婚約式は修羅場の始まり】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【婚約式は修羅場の始まり】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました