【婚約式は修羅場の始まり】37話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 母親に裏切られたオリバーと、追い詰められたソフィーが、「両親に指示されたからやった」と罪をなすりつけ合い、内紛が勃発しました。
- 子供たちの醜い争いによって、ロレンツォはアレッシアへの暴行が、ソフィーの一族ぐるみで行われた共犯であったという真相にたどり着きました。
- ロレンツォは、ソフィーの母親の必死の弁解を「二度と僕を息子と呼ぶな」という冷たい一言で一蹴し、一族との完全な決別を宣言しました。
- 最後にロレンツォは、「姉に指一本でも触れた者は、最高の代償を支払うことになる」と通告し、裁きの準備を整えました。
【婚約式は修羅場の始まり】第37話をネタバレありで解説する
ソフィー一族の内紛により、事件が家族ぐるみの犯行であったことが明らかになりました。第37話では、ロレンツォの裁きの矛先が、直接手を下した者たちだけでなく、その犯行を見て見ぬふりをした「傍観者」であるゲストたちにも向けられます。自分たちは無実だと主張する彼らに、ロレンツォは冷徹な「同罪」の判決を下すのです。
傍観という罪「お前たちも同罪だ」
主犯であるソフィー一族が特定されたことで、パーティー会場にいたゲストたちは安堵し、自分たちは解放されるものだと考えていました。「デュカ様、犯人が見つかったのですから、我々を解放すると約束してくださいましたよね」。しかし、ロレンツォの目は、まだ怒りの炎に燃えていました。
「私たちは無関係だ!」ゲストたちの命乞い
ゲストの一人が必死に訴えます。「流産を引き起こしたのは、彼らの一族です。私たちには、何の関係もありません!」。その言葉に、他のゲストたちも「そうだ、そうだ!」と続きます。彼らは、自分たちがただの傍観者であったことを、「無実」の証明だと信じて疑っていませんでした。
「何もしなかったお前たちも同罪だ」ロレンツォの断罪
しかし、ロレンツォはその身勝手な主張を一蹴します。 「お前たちには関係ない、だと?お前たちは、私の姉が虐待されている間、ただそこに突っ立って、何もしなかった」 「お前たち全員が、彼女の赤ん坊の死の共犯者だ!」 その言葉は、傍観という行為がいかに重い罪であるかを、その場にいる全員に突きつけました。
許しを請う相手
ロレンツォのあまりに厳しい断罪に、ゲストの一人が「あなたは残酷だ!」と叫びます。その言葉を聞いたロレンツォは、嘲るように言い返しました。
「これが慈悲だと?」
「おお、私が残酷だと?お前たちは私の家族を傷つけた。だというのに、私はまだ、お前たちに指一本さえ触れていない。これが慈悲でなくて、一体何だと言うんだ?」 それは、今のこの状況は、これから始まる本当の裁きの、ほんの序章に過ぎないという、恐ろしい宣告でした。
アレッシアへの見苦しい命乞い
ロレンツォからは、もはや慈悲を引き出せない。そう悟ったソフィは、最後の望みを託し、ある人物にひれ伏しました。被害者である、アレッシアです。
「アレッシア様!私はずっとあなたを尊敬していました!あなたの弟の姉君だとは、存じ上げなかったのです!もし知っていたら、決してこのようなことには…!」 「どうか、お慈悲を!どうか私たちをお許しください!」 彼らは、自分たちの非道な行いを「知らなかった」という言い訳で糊塗し、被害者自身の同情心にすがるという、最も見苦しい命乞いを始めたのです。
【婚約式は修羅場の始まり】第37話を読んだ感想(ネタバレあり)
第37話は、この物語が持つ、非常に現代的で鋭いテーマを突きつけてくる回でした。「傍観者もまた加害者である」というロレンツォの断罪は、見ていて胸がスッとすると同時に、自分自身の心にも深く突き刺さるようでした。いじめや不正を見て見ぬふりをしてしまう、人間の心の弱さ。その結果、どれほど大きな悲劇が生まれる可能性があるのか。このエピソードは、その重い問いを私たち視聴者に投げかけてきます。
ロレンツォの「私はまだ、お前たちに指一本さえ触れていない。これが慈悲だ」というセリフは、彼のキャラクターの魅力を最大限に引き出していました。彼はもはや感情で動くのではなく、絶対的な正義(あるいは彼の信じる正義)を、冷徹に執行する存在となっています。その姿は、恐ろしくもあり、同時に非常に頼もしく感じられました。
そして最後の、ゲストたちが一斉にアレッシアに許しを請うシーン。これは、あまりにも醜く、そして皮肉な光景でした。あれほど彼女を侮辱し、見下していた人間たちが、自分の命が惜しくなった途端に手のひらを返し、被害者の「優しさ」にすがる。人間の身勝手さが見事に描かれていました。果たして、地獄から蘇った復讐の女神アレッシアは、彼らにどのような答えを出すのでしょうか。彼女の裁きに、全てがかかっています。
【婚約式は修羅場の始まり】第37話のネタバレまとめ
- パーティー会場のゲストたちは、犯人が特定されたことで自分たちは解放されると主張したが、ロレンツォはそれを拒絶した。
- ロレンツォは、「姉が虐待されているのを見て見ぬふりをしたお前たちも、赤ん坊の死の共犯者だ」と、傍観者たちの罪を断罪した。
- 「残酷だ」と非難するゲストに対し、ロレンツォは「まだ指一本触れていない。これが慈悲だ」と、これから始まる本当の裁きを宣告した。
- ロレンツォから慈悲を引き出せないと悟ったゲストたちは、最後の望みをかけて、被害者であるアレッシアにひれ伏し、許しを請い始めた。
- 物語の焦点は、ロレンツォの裁きから、被害者アレッシア自身が、罪人たちにどのような判決を下すのか、という点へと移った。
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