【婚約式は修羅場の始まり】50話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ずっちー
コミックコミュニティ
【婚約式は修羅場の始まり】42話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ずっちー
前話のおさらい
- ソフィーは50億ドルの借金を返せないと泣きつきましたが、アレッシアは「あなたの問題だ」と冷徹に突き放しました。
- ソフィーとその母親は、ロレンツォの情に訴えかけようとしましたが、彼の決意は揺らぎませんでした。
- 最後にアレッシアが、「ロレンツォがソフィーと結婚しない限り、婚約式を邪魔するつもりはない」と発言しました。
- そして彼女は、デュカ家の元当主として、「ナイト家の人間が、デュカの家に足を踏み入れることは決してない」と、二人の婚約が成立しないことを満天下に宣言しました。
Contents
【婚約式は修羅場の始まり】第42話をネタバレありで解説する
アレッシアによる絶対的な拒絶により、ナイト家の長年の野望は完全に打ち砕かれました。第42話では、全ての道を断たれたソフィーが、最後の望みをかけて、被害者であるアレッシア本人に許しと助けを請います。その見苦しい命乞いに対し、ソフィーは一筋の光と、そしてあまりにも残酷な代償を提示するのでした。
最後の命乞いとアレッシアの罠
「やめて、ロレンツォ！私たちの3年間をこんな形で終わらせないで！」。
ソフィーは、もはや自分に目もくれないロレンツォに必死に縋り付きます。しかし、ロレンツォは「恥知らずめ。どうして僕がお前を愛してしまったんだ」と、吐き捨てるだけでした。
「お姉様、助けてください！」
ロレンツォの心が完全に離れてしまったことを悟ったソフィーは、ターゲットを変えます。彼女は、アレッシアの前にひれ伏しました。
「お姉様、どうか助けてください！あなたの弟は、誰よりもあなたの言うことを聞くはずです。どうか、私と彼が結婚できるよう、口添えをお願いします！」
「償いのために、何でもしますから！」
それは、自分を地獄に突き落とした相手に、天国への口利きを頼むという、あまりにも身勝手な懇願でした。
「償えるものなら…」与えられた一筋の光
アレッシアは、冷たい瞳でソフィーを見下ろします。 「どうやって償うつもり？あなたとあなたの家族は、私の子供を殺したのよ。何を差し出そうと、私の子は帰ってこない」 その言葉に、ソフィーは言葉を失います。しかし、アレッシアは意外な言葉を続けました。
「…もし、あなたが本当に、自分のしたことへの償いができるというのなら、婚約の継続を考えてあげなくもないわ」
それは、絶望の淵にいたソフィーたちにとって、唯一差し伸べられた蜘蛛の糸でした。
提示された残酷すぎる代償
その言葉を鵜呑みにしたソフィーはオリバーに向き直ります。
「オリバー。あなたも、妹がデュカ家と結婚することを望んでいるのよね？」
オリバーが「もちろんだ」と答えると、ソフィは静かに、そしてはっきりと、その「償い」の方法を告げました。
「命の代償は、命で」
「あなたたちがしたことは、許されざる罪。そして、その罪に応える方法は、ただ一つしかないわ。命よ」
「オリバー、あなたが償いなさい」
ソフィは、オリバーをまっすぐに見つめて、最後の審判を下します。
「アレッシアの赤ん坊を殺した責任は、オリバー、あなたにある」
「その命の代償として、あなたの命を差し出しなさい」
婚約を継続したければ、命を差し出せ。それは、家族の絆と、醜い欲望、自己防衛を天秤にかける、あまりにも残酷で、悪魔的な提案だったのです。
【婚約式は修羅場の始まり】第42話を読んだ感想（ネタバレあり）
第42話は、アレッシアの復讐が、単なる暴力や金銭的な賠償ではなく、より高度で残酷な心理戦へと移行したことを示す、非常に知的な回でした。彼女がソフィーに提示した「償えるものなら、婚約を考えてあげる」という提案は、一見すると慈悲のようですが、その実態は、彼らの人間性を試すための、巧妙に仕掛けられた罠です。
そして、その罠の結論として提示された「命の代償は、命で」という条件。これは、あまりにも衝撃的でした。アレッシアは、彼らに物理的な罰を与えるのではなく、彼ら自身に「選択」をさせるのです。デュカ家との縁組という長年の野望のために、家族の一員を切り捨てるのか。それとも、野望を諦めて、家族を守るのか。
この究極の選択を前にして、あの醜悪なナイト家がどのような決断を下すのか。特に、自分の息子を一度は平然と裏切った母親が、今度はその息子の「死」を要求されて、どう動くのか。物語は、最も残酷で、最も興味深い局面を迎えました。アレッシアの復讐は、彼らを殺すことではなく、彼らの醜い本性を、彼ら自身の手で暴かせることなのかもしれません。
【婚約式は修羅場の始まり】第42話のネタバレまとめ
- 婚約を破棄され絶望したソフィーは、最後の望みをかけてアレッシアに、「ロレンツォを説得してほしい」「償いのために何でもする」と泣きついた。
- アレッシアは、「償えるというのなら、婚約の継続を考えてあげなくもない」と、一見すると慈悲深い、しかしその実、巧妙な罠である提案をした。
- それを鵜呑みにしたソフィは、償いの方法として「命の代償は、命で払うべきだ」という、恐ろしい論理を展開した。
- 最後に彼女は、婚約継続のための具体的な条件として、「赤ん坊を殺した責任者の一人であるオリバーが、自らの命を差し出すこと」を要求した。
- ナイト家は、長年の野望を叶えるか、それとも家族の命を救うかという、究極の選択を迫られることになった。
◁前の記事はこちらから
あわせて読みたい
【婚約式は修羅場の始まり】41話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
▷次の記事はこちらから
あわせて読みたい
【婚約式は修羅場の始まり】43話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ABOUT ME
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
