【婚約式は修羅場の始まり】45話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ソフィーの妊娠告白を受け、彼女の一族は、これで罪が許されると歓喜し、祝福ムードを演出しようとしました。
  • その様子を見ていたアレッシアは、冷静に「婚約は継続するのかしら?」とロレンツォに問いかけ、彼の決断を促しました。
  • ロレンツォは、ソフィーの嘘を完全に見抜いており、「僕を騙すことはできない」と、彼女の最後の希望を打ち砕きました。
  • 彼は、ソフィーが3年間もの間、「結婚の夜まで純潔を守る」と誓っていたという過去の事実を突きつけ、彼女の嘘を完全に暴き出しました。

【婚約式は修羅場の始まり】第45話をネタバレありで解説する

自らがついた「純潔」という嘘によって、最後の切り札である「妊娠」という嘘を暴かれてしまったソフィー。完全に追い詰められた彼女が次に繰り出したのは、ロレンツォの記憶の不確かさを利用した、さらに悪質な嘘でした。第45話では、新たな「証拠」を手に、最後の反撃を試みるソフィーと、それに激しく抵抗するロレンツォ、そして謎の行動を見せるアレッシアの三つ巴の心理戦が繰り広げられます。

新たな嘘「あなたが酔っていたあの夜に…」

「純潔だったはずの君が、どうやって妊娠できるんだ?」。ロレンツォの完璧な論破に、ソフィーは一瞬言葉を失います。しかし、彼女はすぐさま、新たな嘘の物語を紡ぎ始めました。

記憶のない一夜と超音波写真

ソフィーは、悲劇のヒロインを演じながら、ロレンツォに語りかけます。

「あなたは本当に素晴らしい人よ。私が嫌がっている間、決して私に触れようとはしなかったわ…。でも、あなたが酔っていた、あの夜までは

その言葉に、ロレンツォは「あの夜…僕は何も覚えていない…」と動揺します。ソフィーは、待っていましたとばかりに、一枚の紙を突きつけました。

「これを見て。私たちの赤ちゃんの、超音波写真よ

記憶がないという一点を突き、物理的な「証拠」を提示する。それは、周囲のゲストたちを再び味方につけるための、非常に巧妙な嘘でした。

アレッシアの意外な助け舟

会場が「やはりロレンツォが父親だったのか」という空気に包まれる中、アレッシアが意外な言葉を口にします。

もういいんじゃないかしら。ソフィーはあなたの赤ちゃんを妊娠しているのよ

その言葉に、ロレンツォは激しく反発します。「姉さん、彼女は君を殺しかけたんだぞ!そんな簡単に許せというのか!」。姉がなぜ、自分を地獄に突き落とした女を庇うのか、ロレンツォには全く理解できませんでした。

決裂「父親検査をする」

アレッシアの助け舟を得て、ソフィーは最後の勝負に出ます。彼女はアレッシアの前にひざまずき、涙ながらに謝罪しました。

「最高の妻になります」ソフィーの最後の懇願

「ロレンツォ、あなたが私を憎んでいるのは分かっているわ。許して。あなたのお姉様のお腹の子を奪ってしまったのは、全て私の過ちです」

そして彼女は、ロレンツォに向き直り、こう誓います。

「この子は、デュカ家の一員よ。私は、良い妻にはなれないかもしれない。でも、私がなり得る限り、最高の妻になることを学ぶわ。だから、もう一度チャンスをください

それは、母親としての責任と、妻としての覚悟を示す、完璧な演技でした。

「姉さんに触るな!」ロレンツォの怒り

しかし、その演技が、ロレンツォの最後の理性を断ち切りました。謝罪しながらアレッシアの体に触れようとしたソフィーの手を、ロレンツォは荒々しく振り払います。

その汚い手で、僕の姉さんに触るな!

婚約破棄、そして…

ロレンツォは、ソフィーとその一族を睨みつけ、最後の言葉を告げました。

「下がれ」。そして、静かに決断します。「父親検査をする」。

それは、もはや話し合いの余地はなく、この婚約を法的に完全に終わらせるという、彼の揺るぎない決意の表れでした。

【婚約式は修羅場の始まり】第45話を読んだ感想(ネタバレあり)

第45話は、ソフィーの嘘の上塗り能力に、もはや感心すらしてしまう回でした。「酔っていた一夜」という、相手が否定しようのない記憶の空白を突く手口は、非常に古典的でありながら、効果的です。超音波写真という小道具まで用意する周到さには、彼女の執念と悪知恵の深さを感じました。

しかし、今回最も謎めいていたのは、アレッシアの行動です。なぜ、彼女はソフィーを庇うような発言をしたのでしょうか。本心から許そうとしているとは到底思えません。考えられるのは、これは彼女の新たな復讐計画の一環ではないか、ということです。ソフィーに「妊娠」という嘘を続けさせ、簡単には逃げられない状況を作り出した上で、何か別の、さらに大きな破滅を用意しているのかもしれません。彼女の真意が読めないことで、物語は新たなミステリーの様相を呈してきました。

そして、最後のロレンツォの「父親検査する」という一言。これには、最高のカタルシスを感じました。彼は、もはやソフィーの涙や嘘、そして姉の不可解な言動にさえも惑わされません。全ての感情的な茶番劇を終わらせ、法という絶対的なルールのもとで裁きを下す。この冷静で理性的な判断こそ、デュカ家の当主として、そしてこの物語のヒーローとして、最も信頼できる行動だと感じました。

【婚約式は修羅場の始まり】第45話のネタバレまとめ

  • 純潔の嘘を暴かれたソフィーは、「あなたが酔って記憶のない一夜にできた子だ」という新たな嘘をつき、証拠として超音波写真を突きつけた。
  • その様子を見ていたアレッシアは、なぜか「もう許してあげては」と、ソフィーを庇うかのような意外な発言をし、ロレンツォを混乱させた。
  • アレッシアの助け舟を得たソフィーは、涙ながらに謝罪し、「最高の妻になる」とロレンツォに最後のチャンスを懇願した。
  • しかし、その懇願も虚しく、ソフィーがアレッシアに触れようとしたことで、ロレンツォの怒りが爆発した。
  • ロレンツォは、ソフィーとその一族との完全な決別を宣言し、婚約を法的に終わらせるため、「父親検査をする」と命じた。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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