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【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 物語は、主人公・成美が夫・柊斗とその不倫相手に慰謝料を請求する緊迫した場面から始まります。
  • 時間は3ヶ月前に遡り、成美は仕事(看護師)と完璧な家事を両立し、夫に尽くす「完璧な妻」としての日々を送っていました。
  • 成美が「子供が欲しい」と伝えたことをきっかけに、夫・柊斗は「仕事を辞めて専業主婦になるなら」と、実質的に子供を持つことを拒否します。
  • ラストシーンで、柊斗は職場で「子供が嫌い」「(子供が欲しいなら)そろそろ邪魔だわ」という衝撃的な本音を漏らしていました。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

第1話のラストで、妻・成美への「そろそろ邪魔だわ という衝撃的な本音を漏らした夫・柊斗。 今回の第2話では、なぜ彼がそのような非道な考えに至ったのか、彼の過去と、成美と結婚した「本当の理由」が、柊斗自身の視点から語られます。 その内容は、想像を絶するほど自己中心的で、計算高いものでした。

柊斗が成美と結婚した「本当の理由」

物語は、柊斗のモノローグ(心の声)から始まります。 「成美を好きで 結婚したわけじゃない この一言で、第1話で描かれた「優しい夫」の姿が全て偽りであったことが確定します。

彼の本性が形成されたのは、税理士として働き始めた28歳の頃 。 仕事は順調で、経営者である倉田さんからの信頼も厚かった柊斗ですが 、どうしても手に入れたい「大手不動産企業の顧客担当」の座がありました 。 しかし、その会社の社長は「男は結婚して 家庭を持って一人前だ という古い考え方の持ち主だったのです。

そんな中、上司の倉田さんから「だから雨宮くんも 結婚したら この会社を任せようと思ってるんだけどね…」 と告げられます。 「この企業の担当になるのは必須」 と考えた柊斗が取った行動は、あまりにも非道なものでした。

彼は、愛する人を探すのではなく、ただ仕事の成功という目的のためだけに「適当な結婚相手を探した のです。 そう、彼にとって成美は、愛する妻ではなく、キャリアアップのための「道具」に過ぎませんでした。

妻への侮辱と不倫相手の登場

場面は、第1話のラストシーン(「邪魔だわ」と漏らした)直後の職場に移ります。 同僚の柏木瑞希(かしわぎ みずき)は、「女好きの遊び人」 で、高級時計や車を買い漁るような派手な男です 。 瑞希は、柊斗の家庭の事情を知っているようで、「邪魔なら 俺にちょうだいよ なるちゃん」「美人だし 俺のタイプなんだよね」 と軽薄な冗談を飛ばします。

それに対する柊斗の返答は、彼の本性を明確に示すものでした。 「顔は良くても… 30過ぎた女なんて 賞味期限切れだろ 完璧な妻として尽くしてくれている成美を、彼は裏で「賞味期限切れ」と吐き捨てていたのです。

「今日は成美 夜勤だから大丈夫」 と、瑞希に「デートか」 と見送られ、柊斗が向かった先。 そこで待っていたのは、第1話の冒頭で柊斗と共に裸で写っていた女性、有馬莉々花(ありま りりか)23歳 でした。 そして、彼女の職業は「看護師」 。 そう、彼女は何を隠そう、成美の職場の後輩 だったのです。

妻と不倫相手の「価値」

莉々花は、成美のシフトをスマホで確認し、「成美さん 5日後も夜勤だよ」「りりと会える?」 と無邪気にデートをねだります。 しかし柊斗は、「無理だな 同僚と約束がある」 と嘘をつき、「わがまま言うなら もう会えないけど? と冷たく突き放します。 莉々花は「違うの!わがままじゃないよ! 我慢できるもん!」 と慌てて取り繕います。 柊斗は、莉々花を精神的に巧みにコントロールしていたのです。

彼のモノローグでは、妻と不倫相手の「価値」がはっきりと語られます。 莉々花に対しては、「莉々花はバカで… 扱いやすくて 可愛い。「一緒にいて 癒やされる」 としながらも、「頭の悪い会話に付き合うのも楽じゃない」 と見下しています。

そして情事の後、彼は莉々花をこう断じます。 「その点 コイツは 立派な 性欲処理になる… 一方で、妻・成美に対しては、 「成美は 恥ずかしがって されるがままで 面白味がない5年も続けば 飽きる成美を抱くのは 義務感だけど 彼にとって、妻は「義務」、不倫相手は「性欲処理」の道具でしかありませんでした。

離婚をためらう最低な「損得勘定」

ホテルで莉々花がシャワーを浴びている間も、柊斗の思考は冷静です。 彼は莉々花に「不倫の証拠は残すな」 と徹底させ、スマホの履歴もチェックしています

当初の目的だった大手企業の担当には既になっており 、「正直 今離婚しても 特に失うものもない」 と考える柊斗。 では、なぜ彼は「邪魔」 だと感じている成美と離婚しないのでしょうか。 その理由は、彼の守銭奴のような「損得勘定」にありました。

「不倫が バレるのは困る」 慰謝料だの 財産分与だの 言われたら面倒だ

そして、彼の最低な本音がついに頂点に達します。 「金を稼ぐために 成美と結婚したのに 別れる時に 金を払うなんて あっていいわけがない 彼は、成美の献身や愛情、費やした時間、その全てを「金」という物差しでしか見ていなかったのです。

悪魔の閃き

金は1円も払いたくない。しかし、妻は邪魔で仕方がない。 この矛盾した状況を打破するため、柊斗は何かを閃きます。 「いいこと 思いついた そう呟く彼の不気味な表情で、第2話は幕を閉じます。 彼が思いついた「いいこと」とは、一体何なのでしょうか。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第2話を読んだ感想(ネタバレあり)

いや……第1話のラストで「邪魔だわ」 と聞いた時も最低だと思いましたが、第2話はその最低さを遥かに超えてきました。 人の心を持っているのでしょうか、この男は。 成美さんが5年間、仕事と家事を完璧にこなし、夫の夢を応援して貯金までしていた のは、全て「仕事の道具」として「適当」 に選ばれたからだったなんて…。 「30過ぎた女なんて賞味期限切れだろや「成美を抱くのは義務感 というセリフは、成美さんの全人格と彼女が捧げた時間を否定する、あまりにも残酷な言葉です。

不倫相手の莉々花も、先輩である成美さんのシフトを把握して不倫している のですから、もちろん同罪です。 ただ、「わがまま言うならもう会えない」 と言われて必死に取り繕う姿 を見ると、彼女もまた柊斗に「バカで扱いやすい」 と見下され、うまくコントロールされている駒の一つに過ぎないのだと感じました。

そして何より恐ろしいのが、最後の「いいこと思いついた です。 「金を払わずに妻を排除する方法」なんて、まともな人間が考えることではありません。 彼が一体何を企んでいるのか……。 第1話の冒頭、成美さんが無事に弁護士と慰謝料を請求しているシーン があったことを、心の底から「良かった」と思ってしまいます。 このクズ夫が思いついた悪魔の計画と、それを成美さんがどう切り抜けていくのか、次回の展開から目が離せません。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第2話のネタバレまとめ

  • 柊斗が成美と結婚した理由は、愛していたからではなく、仕事の取引先(大手不動産企業)の担当になるために「結婚している」というステータスが必要だったから 。
  • 彼は妻・成美を「30過ぎた賞味期限切れ」 と呼び、「成美を抱くのは義務感」 と感じていた。
  • 不倫相手は、成美の職場の後輩看護師・有馬莉々花(23歳)だった 。
  • 柊斗は莉々花を「バカで扱いやすい性欲処理相手」 として見下し、精神的にコントロールしていた。
  • 柊斗が離婚しない理由は、成美が邪魔である一方、「慰謝料だの財産分与だの」 で金を払いたくないから。
  • 金を稼ぐために結婚したのに、別れる時に金を払うなんてあっていいわけがない」 と考え、金を払わずに妻を排除する「いいこと」 を思いつく。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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