【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】22話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 成美は、夫・柊斗の計画を知りながら、「何も知らない妻」を完璧に演じ、瑞希(みずき)を自宅に迎え入れました。
- 瑞希は手土産に花束を用意するなど、計算高い一面を見せましたが、成美は警戒を解きませんでした。
- 瑞希は、結婚について「タイミングが 合わなかった」と語り、二人きりの状況では警戒心を抱かせないよう距離を取るなど、巧みな心理戦を仕掛けてきました。
- 会話の中で、瑞希は「あの合コン 本当は呼ばれてたの 俺なんですよ」と、成美と柊斗の出会いの裏に自分が関わっていた衝撃の事実を明かしました。
- 成美は、かつて看護師の先輩に頼まれ、数合わせで仕方なくその合コンに参加し、帰ろうとした時に柊斗とぶつかった過去を思い出しました。
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する
第21話で、瑞希から「成美さんと柊斗さんが出会った合コンに、本当は俺が呼ばれていた」という衝撃の事実を告げられた成美 。第22話は、その言葉をきっかけに、成美が柊斗と出会った「あの日」を詳細に思い出す、回想シーンから幕を開けます。
そして、その出会いが仕組まれたものであったことが、瑞希の口から語られます。
運命の出会い:「数合わせ」の共感
合コンの二次会だったカラオケを、「明日が早番」という理由で抜け出してきた成美 。疲れ切って帰ろうとしたその時、後ろから「わっ」と男性にぶつかられてしまいます 。
その男性こそが、夫・柊斗でした。
突然の出来事に「え!?」「な、何ですか!?」と驚く成美に、柊斗は悪びれる様子もなく「早番 嘘でしょ?」 と言い放ちます。図星を突かれて固まる成美を見て、彼は優しい笑みを浮かべました。
「俺も 数合わせだから わかるよ」
この一言に、成美は(同じ境遇の人が いたんだ……) と、張り詰めていた緊張がほぐれ、安堵感を覚えたのです。
柊斗が語る「医者」の合コン事情
柊斗もまた、「急遽 今日呼ばれたんだ」 と、自分も望んで来たわけではないことを明かします。
彼によれば、「本当は 医者がくる予定 だったんだよ」とのこと。しかし、その医者は「緊急オペが 入ったって言って キャンセル」 したため、代わりに柊斗が呼ばれたという経緯でした。
「はあ…… 医者は忙しい ですからね」と納得する成美に対し、柊斗は「その医者は わざと断ったん だろうな」 と、意外な推測を口にします。
その理由として、「職場で散々 共に働いているのに わざわざ合コンなんて しようと思わない 俺はね」 と、独自の持論を展開しました。
「同業者は嫌」という価値観の一致
柊斗の「だって毎日職場で 顔を合わせてる業種と わざわざ合コンなんて しないだろ?」 という言葉に、成美は強く共感します。
「私も 同じことを 考えていたので…」「看護師も 医師はちょっと… っていう人 多いです」
自分と同じ考えを持つ成美に、柊斗も「うん」と頷きます。彼は「俺も 同業者は嫌だな」と言いながらも、「だって お互いに努力 している部分を 理解できるだろ?」 と続けました。そして、成美の心に響く一言を口にします。
「でも仕事は 頑張ってる人の方が 好きかな」
優しい言葉と「努力が報われた」瞬間
「相手が頑張ってると 俺も頑張んなきゃって 士気が高まるんだよね」「そういうのを お互いに成長できる相手 っていうんだろうな」
柊斗の言葉は、成美の胸に深く刺さりました。彼女は過去に付き合ってきた男性たちから、看護師という仕事の「夜勤」や「不定休」を理由に、良い顔をされなかった経験があったのです 。
そんな中、柊斗が「仕事 楽しい?」と向けてくれた「優しい笑み」。
この瞬間、成美は、これまで「新人時代から 忙しなく働いてきた」自分の**「努力が報われた気がした」** のです。
「正直最初の3年は 辛いことの方が 多かったですけど…」 と前置きしつつも、彼女は素直な気持ちを打ち明けました。
「ちょっと 楽しくなって きました……」
瑞希が明かす「合コン」の本当の裏側
楽しい会話の流れで、柊斗は「早番が嘘なら もう一軒 行かない?」 と成美を誘います。これが、二人の始まりでした。
ここで、場面は現在の雨宮家、成美と瑞希の会話に戻ります。
瑞希は「柊斗に俺が 頼んだんです」 と、あの日、柊斗が合コンに来た本当の理由を語り始めました。
「結婚相手を 急いで探していた 柊斗に」、瑞希が「看護師との 合コンに行くと 何の気なしに言ったら」、柊斗が「それに興味を 示した」 というのです。
そして、柊斗はこう言いました。
「看護師か………………… 悪くないな」
瑞希は「だから」と続け、「あの時 仕事が 定時に終わってたら」、「出会ったのは 柊斗じゃなくて 俺だったってことです」と、綺麗に笑いながら 言い切りました。
妻の演技:「寂しかった」という嘘
(この人の裏の顔を 知らなければ)、もし(今でも 柊斗のことを 信じていたら)、きっと(いい人だと 信じてしまった だろう)。
成美は、柊斗と瑞希の会話を盗聴していたお陰で 、冷静さを保っていられました 。
「不思議な縁 ですね」と笑顔で返し、彼女は計画通り「踏み込んだ」質問をします。「柏木さんは今 そういうお相手は いないんですか?」。
瑞希は「いないですね」「彼女はいないかな」と答えます。もちろん、彼の心の中では(夜の相手だけなら もう2年くらい 定期的にいるけどね) と思っていましたが。
瑞希が「フリー」であることを確認した成美は、ここから「不倫妻」の演技を開始します。
「私も主人と 付き合い始めた ばかりの頃」「税理士さんの繁忙期が あんなに忙しいなんて 知らなくて……」「冬になると 少し 寂しかったのを 覚えています」
あえて、夫との間に「寂しさ」があったと過去形で語り、瑞希に隙を見せるのです。
愛していた過去と「そうじゃなかった」夫
瑞希に「寂しかった」 と語りながら、成美は過去の自分を思い出していました。
(疲れて帰る柊斗を 笑顔で迎えようと 努力したし)(温かい食事を 提供したいと)(次の日 出勤時間が早くても 無理をした)
なぜ、そこまでできたのか。
「心から 柊斗のことを 愛していたから」
しかし、その純粋な愛情は、無残にも踏みにじられました。
「でも…… 柊斗は そうじゃなかった」
夫への深い愛情と、裏切られた現実のギャップ。成美の悲痛なモノローグが、彼女の覚悟の深さを物語っていました。
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第22話を読んだ感想(ネタバレあり)
いや……今回の第22話は、あまりにも切なく、そして恐ろしい回でした。
何よりもまず、柊斗の「看護師か………………… 悪くないな」というセリフ。これが全ての始まりだったのかと思うと、心の底からゾッとします。彼は最初から成美さんという一人の女性としてではなく、「結婚相手」の「条件」として、「看護師」というスペックでしか見ていなかったのですね。
その一方で、回想シーンの柊斗は本当に巧妙です。「仕事は 頑張ってる人の方が 好きかな」とか、「お互いに成長できる相手」 とか、過去に仕事で理解されなかった成美さんの心に、ピンポイントで響く言葉ばかりをかけています。
成美さんが「努力が報われた気がした」 と感じて惹かれてしまったのは、仕方のないことだったのだと、深く同情してしまいます。あの優しい笑顔と的確な言葉で来られたら、信じてしまいますよね……。
そして、瑞希。彼も彼で「出会ったのは 俺だったってことです」なんて、笑顔でとんでもないことを言います。成美さんを揺さぶろうとしているのが見え見えですが、その「綺麗に笑う人」 という成美さんの冷静な観察眼が、彼女がもはや恋に落ちる「妻」ではないことを示していて、頼もしくもあります。
最後の、成美さんが「寂しかったのを 覚えています」 と、「不倫妻」の演技を開始するシーン。ここからの彼女の反撃が本当に楽しみでなりません。
かつては「心から 柊斗のことを 愛していたから」こそ、「柊斗は そうじゃなかった」 という現実が、彼女を最強の復讐者へと変えたのですね。この愛と憎しみの対比が鮮やかで、胸が締め付けられました。
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第22話のネタバレまとめ
- 成美と柊斗の出会いは、合コンの帰りがけにぶつかったことがきっかけでした 。
- 柊斗は「数合わせ」や「同業者は嫌」という点で成美と意気投合し、「仕事 楽しい?」 と優しい言葉をかけました。
- 成美は、過去に交際相手に理解されなかった経験から、柊斗の言葉に「努力が報われた気がした」 と感じ、惹かれていきました。
- 瑞希の口から、あの合コンは元々瑞希が行くはずだったが、「結婚相手を探していた」柊斗が「看護師」と聞き、「悪くないな」と興味を示し、代わりに参加したことが明かされました 。
- 瑞希の「彼女はいない」という言葉を引き出した成美は、「冬になると 少し 寂しかった」 と、夫への不満を匂わせる「不倫妻」の演技を開始しました。
- 成美は、かつては**「心から 柊斗のことを 愛していた」が、「柊斗は そうじゃなかった」** という現実を噛みしめていました。
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