復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】25話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 成美さんを陥れるために訪問した瑞希(みずき)でしたが、「可愛い」「甘えるんだね」 と、彼女の意外な一面に心を揺さぶられます。
  • 瑞希の予想外の言葉に動揺した成美さんは、包丁で指を切ってしまいます 。
  • 瑞希は「大丈夫じゃ ないよ」と強引に手当てを始め、成美さんの「華奢さ」 に気づき、さらに惹かれていきます。
  • 瑞希は血で汚れた成美さんの結婚指輪を預かり、「柊斗のものだ っていう証」を外させたことに高揚します 。
  • そこへ、計画通り残業(のフリ)を終えた夫・柊斗が帰宅 。キッチンで二人きりの瑞希と鉢合わせし、瑞希は笑顔で「おかえり」 と告げました。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第25話をネタバレありでわかりやすく解説する

第24話のラスト、妻(成美さん)のいる家に帰宅すると、キッチンには同僚の瑞希が一人で立っていた という、衝撃的な場面で幕を閉じました。

第25話は、この異常な状況を仕掛けた張本人、夫・柊斗の視点から始まります。彼は、自ら仕掛けた罠によって、激しい焦燥と、これまで感じたことのない「嫉妬」に苦しめられることになります。

夫の焦燥と「汚された空間」への苛立ち

そもそも、柊斗がこの時間に帰宅したのは、全て計画通りでした。

彼は、瑞希と成美さんを二人きりにさせるため、わざと「長く 残業すれば 怪しまれる」と計算し、適当な時間で仕事を切り上げていたのです

自宅付近の車中から、まずは状況確認のために瑞希に電話をかけました

しかし、瑞希は電話に出ません

(まさか)

焦った柊斗は、次に成美さんに電話をかけますが、彼女も電話に出ませんでした

(もしかしたら 既に 二人の距離は 縮まっていて)

(今頃仲良く 寄り添って いるんじゃないか)

その想像が頭をよぎった瞬間、柊斗の「軽く手が震えた」 のです。

彼は、不倫相手の莉々花を「何度となく 抱いた」にもかかわらず、「成美がいない時に 家に入れたことは 一度もない」 という、奇妙な線引きを持っていました。

それは、妻に疑われることを懸念したのが第一の理由ですが 、「妻と遊び相手は 区別している つもりだった」 からでもありました。

自分名義の家ではあるものの、そこは「成美との生活を 築き上げた空間」です。その神聖な場所が、妻以外の女によって「乱されて 更に疑われるのは 気が引けた」 のです。

それなのに、今まさに、「自宅で 抱き合いでも していたら」。自分の聖域が「汚されるようで 苛立ちが募る」 のでした。

5年間外されなかった「結婚指輪」

慌てて家に入ると、リビングには誰もおらず、キッチンから瑞希と成美さんの声がします。

(絶対に 有り得ねぇけど おっ始めてたら どうしようかと 思ったぜ……)

最悪の事態は免れたことに安堵しつつ 、柊斗はキッチンへ向かいます。そこで彼が目にしたのは、瑞希が成美さんに向かって手のひらを差し出し、そこに「コロン」と指輪が転がる瞬間でした

「ん?」

柊斗は、その光景が信じられませんでした。

なぜなら、「成美が 結婚指輪を 外すところなんて」「この5年間 一度も 見たことがない」 からです。

「シャワーを 浴びる時も」「洗い物を する時も」「寝る時も」、彼女は「いつだって つけっぱなしだ」 ったのです。

(それを 俺がいない間に 外していた) (しかも 瑞希が持ってる)

妻の「完璧な」はずの日常が崩れた瞬間を目の当たりにし、柊斗は言葉を失います。

「妬いてんの?」共犯者の挑発

「…………お前 仕事早すぎだろ」

柊斗が絞り出したのは、そんな言葉だけでした。

「はは 待ってて 勘違い」と笑いながら、瑞希は「奥さん 指怪我したから 嵌めて あげたら」 と、先ほどの指切りの一件を説明します。

「え? 怪我?」

柊斗が思わず心配の声を上げると 、瑞希はすかさず「心配?」と見透かしたように尋ねます。「別に……」 と目をそらす柊斗に、瑞希は決定的な言葉を突きつけました。

「妬いてんの?」

そして、「やめる?」 と、計画の中止をほのめかします。

「は?」と反応する柊斗に、瑞希は楽しそうに笑いかけました。「うそ」「慌てて 帰ってきたでしょ」

柊斗の焦りも動揺も、すべて瑞希にはお見通しだったのです。

「お飾り妻」への執着と計画の矛盾

「妬いてる? 俺が?」「そんなわけ ないだろ」

柊斗は、心の動揺を隠すかのように、瑞希の言葉を激しく否定します。

彼は自分の胸の内を再確認するように、瑞希に(そして自分自身に)言い聞かせます。

成美は**「お飾り妻」で、「好きだから結婚した わけじゃない」**。ただ「都合のいい 存在だから 娶っただけ」で、「もう用済みで いらなくなったんだ」 と。

「俺が 嫉妬するなんて 有り得ねえ」

柊斗の目的は、あくまで「成美から 慰謝料をとって 別れる」こと。そのために「成美を落とすよう 依頼したのも俺だ」 と、計画の主導権が自分にあることを強調します。

しかし、瑞希は冷静でした。

「そ?」と軽く受け流すと、「ホームパーティー でも割って 入ってきたよね?」 と、以前の柊斗の不可解な行動を指摘します。

あの時も「いい雰囲気 だった」のに「柊斗がなるちゃんを 連れにきた」。せっかく「もう少し 仲良くなれた」 のに、と。

「不倫させたいのなら あのまま様子をみれば よかったのに」

瑞希のこの言葉に、柊斗は(そう 思っていた) と、自らの行動が「成美に不倫をさせて証拠を掴む」という本来の目的と矛盾していることに、ようやく気づかされるのでした。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第25話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、柊斗の小物感が爆発した、読んでいて最高に痛快な回でした!

自分で仕掛けた罠に、自分で焦っている姿が滑稽すぎます。瑞希と成美さんが電話に出ないだけで「手が震えた」り、自分の家が「汚される」と苛立ったり。口では「お飾り妻」だの「用済み」 だの言っていますが、やっていることは完全に「妻を他の男に取られたくない」という独占欲と嫉妬ですよね。

特に印象的だったのが、「5年間一度も外したことがない結婚指輪」 のエピソードです。柊斗は、成美さんのことを「道具」としてしか見ていなかったつもりでしょうが、無意識のうちに「自分の所有物」としての完璧な妻の姿(指輪を外さない姿)に安心し、執着していたことがよくわかります。

そこを共犯者である瑞希に「妬いてんの?」と真正面から突かれ、「慌てて 帰ってきたでしょ」 と行動まで見抜かれているのが、本当に笑えます。

瑞希も瑞希で、ホームパーティーの時から「いい雰囲気 だった」とか「ずっと 引っかかってた」 とか、明らかに成美さんに本気になりかけています。

柊斗の計画は、彼の「嫉妬」という最大の誤算によって、内部から崩壊し始めているようです。このドロドロの三角関係(?)がどう転んでいくのか、次回が楽しみでなりません!

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第25話のネタバレまとめ

  • 柊斗は、瑞希と成美を二人きりにするため、わざと残業のフリをして時間を稼いでいました 。
  • しかし、二人が電話に出ないため、「既に仲良くなっているのでは」と想像し、「手が震える」 ほど動揺します。
  • 柊斗は、莉々花を家に入れたことがないほど「妻と遊び相手は 区別」していましたが、成美と築いた空間が「汚される」 ことに苛立ちを感じていました。
  • 帰宅した柊斗は、瑞希が成美の結婚指輪を返すところを目撃します 。
  • 柊斗は、成美が「5年間 一度も」指輪を外さなかったことを思い出し、衝撃を受けます 。
  • 瑞希は、動揺する柊斗に「妬いてんの?」、「慌てて 帰ってきたでしょ」 と挑発的な言葉をかけます。
  • 柊斗は「嫉妬など有り得ねえ」と激しく否定し、成美は**「お飾り妻」「もう用済み」** だと自分に言い聞かせます。
  • 瑞希から、ホームパーティーの時も「いいところだったのに」邪魔をしたと指摘され、柊斗は自分の行動が「不倫をさせる」という目的と矛盾していたことに気づかされます 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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