【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】30話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 成美さんは、莉々花(りりか)の好きなワインを手土産に彼女の家を訪ね、乾杯しました 。
- 成美さんは「柊斗の朝ご飯は もう作った」と完璧な妻を演じつつ、「泊まると言ったら 夫が拗ねていた」と嘘をつき、莉々花の嫉妬心を煽りました 。
- さらに成美さんは「今日は 『友達の所に泊まる』って 嘘ついて来ちゃった」と告白し、莉々花が柊斗に告げ口するように仕向けました 。
- 成美さんは、瑞希(みずき)が家に来た日に「包丁で手を滑らせた」と嘘をつき、わざと外してきた結婚指輪を莉々花に見せつけました 。
- 莉々花は、柊斗に告げ口するネタを手に入れたと喜びました 。
- しかし、莉々花は「柏木さん(瑞希)と話していて」怪我をしたという成美さんの言葉と、以前瑞希から聞いた「協力」という言葉が結びつき、何かに気づき始めます 。
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第30話をネタバレありでわかりやすく解説する
第29話のラスト、莉々花は成美さんと瑞希の関係にわずかな疑念を抱き始めました 。しかし、第30話では、その疑念が莉々花自身の「願望」によって、成美さんにとって最も都合の良い「誤解」へと変わっていきます。そして、成美さんは莉々花を眠らせるため、非情な一手に出ます。
莉々花の誤解:「イケメンに弱いのね」
莉々花は、成美さんが「柏木さんの 目の前で 怪我した」 と聞き、さらに「柊斗が 帰ってくる前 だったから 手当てまで してもらって」 という事実に注目します。
彼女の中で、点と点が繋がりました。しかし、それは真実とは程遠い、彼女にとって都合の良い「解釈」でした。
(なんだ)
(成美さんもやっぱり イケメンに弱いのね) (真面目で 清純な ふりをしても あの人(瑞希)に 迫られたら 気持ちが傾くんだ)
莉々花は、成美さんが瑞希に本気で惹かれているのだと、あっさりと誤解してしまいます。
成美の計算:「思い込めばいい」という罠
一方、成美さんはトイレに立ち、鏡の前で冷静に計画を分析していました 。
(どこまで 疑ってくれた かしら)
彼女の狙いは、莉々花を疑心暗鬼にさせることではありません。むしろ逆でした。
(要は 柊斗と莉々花が 思い込めばいいのよ) (私が柏木さんに 気があるってことを)
成美さんの真の目的は、自分が瑞希に気がある(=不倫妻)と夫側に誤解させることだったのです。
「冷静さ」を失わせるのが勝算
成美さんは、自分が瑞希に惹かれていると柊斗が感じれば、「きっと心に 余裕ができるはず」 と読んでいました。
(勝手に柊斗に 報告して 私のことを間抜けだと 嘲笑えばいいわ)
莉々花は「成美さんに 落ち度があるなら それを理由に 別れられる」 と、柊斗の離婚計画が前進すると喜ぶはずです。
成美さんは、柊斗の最大の武器が「冷静沈着で 用意周到なところ」 だと知っていました。だからこそ、「どちらにせよ 動揺すれば 冷静さを失う」 ことになり、そこに勝算が生まれると考えていたのです。
睡眠薬入りのワイン:「仕方ないわね」
成美さんはリビングに戻ると、ワインのボトルを手に取り、莉々花のグラスに何かを注ぎ入れます 。それは、第18話で準備していた睡眠薬でした。
(アルコールと薬って 相性が悪いけど… 仕方ないわね)
復讐のためなら、危険な手段も厭わない。彼女の非情な決意が表れています。
その頃、莉々花もトイレでスマホを握りしめていました 。
(柊くんに 言いたい…)
成美さんが「嘘」をつき、「指輪」を外し、「瑞希」に気があるらしい。この格好のネタを、一刻も早く柊斗に告げ口したかったのです。
告げ口を焦る莉々花
しかし、莉々花はメッセージを送るのをためらいます 。
(今 詳細を 打ち込む時間はない) (今言っても 『なんで肝心な時に 返信しないんだ』って言われそうだし)
柊斗に怒られることを恐れた莉々花は、ある作戦を思いつきます。
(そうだ 明日は成美さんも 仕事だし 早めに寝るように 言えばいいや) (さっさと寝かせて 柊くんに 連絡しよう)
薬入りのワインを勧める成美
席に戻った莉々花に、成美さんは「おかえり 莉々花も 飲む?」 と、薬を仕込んだワイングラスを差し出します。
「成美さんは 相変わらず ペースが 早いですね…」 と驚く莉々花に、成美さんは畳み掛けます。
「そう? でも莉々花も 好きじゃない 赤ワイン」 「あなたが 好きなのを 選んだんだから 私ばかりが 飲んだら もったいないわ」
(いつもは だらしのない 男達と違って お酒に 付き合ってくれるから 楽しかったけど)、(今回ばかりは この辛党が 迷惑だわ) 。
早く成美さんを寝かせたい莉々花にとって、酒を勧めてくる成美さんは邪魔でしかありません。
「今日は 赤の気分だから 十分です」 とワインを口にする莉々花。成美さんは「まあ私も 明日は 仕事だから あんまり 飲みすぎたら よくないわよね」 と、莉々花の望む言葉を口にします。
「そうですよ! 二日酔いにでも なったら 大変です」
莉々花は、成美さんを早く寝かせるため、必死に話を合わせるのでした。
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第30話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の心理戦、恐ろしすぎました! 莉々花が「成美さんもイケメンに弱いのね」と勝ち誇ったように誤解する姿 、それこそが成美さんの狙い通りだというのが、見事な構成です。
成美さんの計画は、常に二手三手先を読んでいます。自分が「不倫妻」だと誤解させれば、柊斗が「冷静さ」を失い、油断する 。そのために、莉々花という「駒」を徹底的に利用する。彼女の冷徹な知略には、もはや感服するしかありません。
そして、ワインに睡眠薬を混ぜるシーン 。『アルコールと薬って 相性が悪いけど… 仕方ないわね』 というモノローグは、彼女が復讐のためなら一線を超える覚悟を決めていることの表れで、ゾッとしました。
莉々花が「さっさと寝かせて 柊くんに 連絡しよう」 と焦れば焦るほど、成美さんの罠にハマっていく。この皮肉な展開がたまりません。
薬入りのワインとは知らず、「二日酔いになったら 大変です」 なんて心配するフリをする莉々花。彼女の運命やいかに。次回の展開から目が離せません!
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第30話のネタバレまとめ
- 莉々花は、成美さんが瑞希と二人きりで怪我をし、指輪を外したことから、「成美さんもイケメンに弱い」と確信し、見下します 。
- 成美さんは、莉々花がそう思い込むことこそが計画のうちであり、柊斗と莉々花が「私が柏木さんに気がある」と誤解すれば、柊斗が油断すると計算していました 。
- 成美さんは、柊斗の武器である「冷静さ」を失わせれば勝算があると考えていました 。
- 成美さんは、莉々花がトイレに立った隙に、彼女のワイングラスに睡眠薬を混入します 。
- 莉々花は、柊斗に「成美が嘘をつき、指輪を外していた」と告げ口するため、成美を「さっさと寝かせよう」と焦っていました 。
- 成美さんは「赤ワインが好きじゃない」莉々花に 、「あなたが 好きなのを 選んだ」と嘘をつき、薬入りのワインを飲むよう巧みに誘導しました 。
- 莉々花は、早く成美を寝かせたいため、「二日酔いにでも なったら 大変です」と話を合わせ、まんまと成美の罠にはまっていきます 。
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