復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】32話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 成美(なるみ)さんは、莉々花(りりか)が唯一の「飲み友達」であり、「好きだった」過去を思い出しましたが、その裏切りに「やり場のない 怒りに震え」ます 。
  • 成美さんは「不倫妻」を演じるため、瑞希(みずき)(柏木さん)を褒め、彼が「彼女いない」と莉々花に伝えます 。
  • 莉々花は、瑞希を「優しくて 紳士的」だったと評価し、「ちょっとドキドキ しちゃいます」と、彼に好意を持っていることを漏らします 。
  • 成美さんが「お似合いだ」と背中を押すと、莉々花は「柊斗(しゅうと)くんが自分に夢中だから、成美さんが他の男に目移りした」と盛大に勘違いします 。
  • 莉々花は、成美さんを「男にだらしのない ただの雌豚ね」と見下し、このことを柊斗に告げ口しようと決意します 。
  • 莉々花は、瑞希と会うために「4人でお食事会 してほしいです!」と成美さんに提案します 。
  • 成美さんは、この「3対1」の状況を「なめられた ものね」と冷静に受け止め、怒りを燃やします 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第32話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、莉々花から提案された「4人での食事会」。その地獄のような状況を想像しながらも、成美さんは冷静に次なる一手を進めます。莉々花の家で、ついに決定的な証拠を掴むための夜が更けていきます。

地獄絵図のシミュレーションと食事会の約束

(4人で 会ったら) —。成美さんは、莉々花が提案した悪夢のような食事会の光景を頭の中で描いていました。

夫・柊斗は、妻(成美さん)と共犯者(瑞希)の関係を疑い**「きっと 気が気じゃない でしょうね」** 。共犯者・瑞希は、不倫相手の**「莉々花を見張りつつ 私に接近しようと するはず」** 。そして当の莉々花は、そんな状況でも**「柊斗にばかり 執着するでしょうね」**

(とんだ 地獄絵図だわ) 。しかし、成美さんはその状況すらも**「面白そう」** と、復讐者としての冷徹な視点で見つめていました。

莉々花は「4人でお食事会」の話で盛り上がっていますが、成美さんは「だって私は 柏木さんの連絡先も 知らないですし……」 、「会う機会が ないから」 と、あえて消極的な態度を取ります。すると莉々花は、成美さんの思惑通り「柊斗に 聞いたら?」 と提案してきました。

「そうね…… じゃあ 柊斗と 柏木さんに 都合を聞いて みるわ……」 。成美さんは、あくまで莉々花に頼まれたという体裁を整え、地獄の食事会の約束を取り付けたのです。

眠りへの誘導とベッドへの運び込み

ワインを飲み続け、莉々花に睡眠薬の効果が現れ始めます 。成美さんは「あら 眠くなっちゃった?」 、「今日はお互いに 仕事だったしね」「そろそろ寝ようか」 と優しく声をかけ、眠りに落ちた莉々花をベッドルームへと運びます

(睡眠薬が 効いたわね) 。成美さんは、莉々花が**「完全に 眠ってる」** ことを確認しました。

莉々花のスマホロック解除:呆れた真実

いよいよ計画の最終段階、証拠の入手です。成美さんは眠る莉々花のスマートフォンを手に取ります

(大丈夫 柊斗だって 朝まで起きないくらい 効いたんだから) 。自分を落ち着かせ、まずは顔認証を試みますが、やはりうまくいきません

(私 落ち着け……) 。パスコード入力画面に切り替え、成美さんはある可能性を試します。(まさか 柊斗の誕生日 なんてことは ないわよね)

「開いたし……」

「嘘でしょ」 。呆れるほど安直なパスコードに、成美さんは**「どこまでも 嫌な女ね」** と吐き捨てます。

空っぽのトーク履歴と絶望

パスコードへの嫌悪感よりも、今は証拠が優先です 。成美さんはメッセージアプリを開き、柊斗の名前をタップしました

しかし、画面は真っ白

「トーク欄に 何も 残っていない!!!」

(今日こそは絶対に 証拠が手に入ると 思っていた) 。成美さんは愕然とします。彼女は、莉々花が**「柊斗とのやり取りを 思い出として 保管しているはずだ」** と確信していたのです

(柊斗が 消すように 指示したのね… それしかない……)

(こんなに 悔しい思いを したのに) (なんの証拠も 得られないまま 耐えるしかないの?) 。成美さんの心は、深い絶望に包まれました。

絶望の淵に届いた「証拠」

こみ上げてくるのは、裏切り者たちへの抑えきれない憎悪と殺意でした。

(殺して やりたい) (柊斗も… 莉々花も…!!!)

(いくら柊斗と 柏木さんの音声が あったって 決行された事実も 不倫の証拠もなければ 問い詰められない) 。成美さんは唇を噛みしめます。

まさにその時。

「ブブッ」。「ブブッ」

静寂を破り、莉々花のスマートフォンが震え、画面に通知が表示されました

〈雨宮 柊斗〉 「忙しいのかな?」 「莉々花ちゃんの都合のいい日でいいから 予定教えてくれたら嬉しいな」 「明日、明後日もお休みだよね? 早く会えたら嬉しいけど。」 「連絡待ってるね」

それは、柊斗本人から送られてきた、紛れもない密会の誘い。絶望の淵で成美さんが掴んだ、決定的な不倫の証拠でした。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第32話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第32話、息をのむ展開の連続でした!

まず、成美さんが「4人会食」を「面白そう」 と捉えているところに、彼女の復讐者としての覚悟と、ある種の狂気すら感じてゾクッとしました。普通なら逃げ出したくなる状況を楽しみに変える、その精神力が凄まじいです。

そして、莉々花のスマホのパスコードが柊斗の誕生日だった というのには、本当に呆れました(笑)。成美さんの「どこまでも 嫌な女ね」 という感想、心の底から同意です。

トーク履歴が空だった時の絶望感 は、読んでいるこちらまで胸が締め付けられました。あんなに苦労して手に入れたチャンスだったのに…と。成美さんの「殺して やりたい」 という怒りは、当然だと思います。

だからこそ、最後の柊斗からのメッセージラッシュ! まさに、地獄に仏、いや、地獄からの逆転ホームラン! このタイミングで送ってくる柊斗の間抜けさにも助けられましたが、諦めなかった成美さんの執念が引き寄せた証拠のようにも思えました。

この決定的な証拠を手にした成美さんが、これからどんな反撃を見せてくれるのか。次回の展開が本当に待ち遠しいです!

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第32話のネタバレまとめ

  • 成美さんは、莉々花が提案した「4人での食事会」が、柊斗、瑞希、莉々花それぞれの思惑を抱える「地獄絵図」になると予測しつつも、「面白そう」だと感じていました 。
  • 成美さんは、莉々花に頼まれたフリをして、柊斗と瑞希に食事会の都合を聞く約束をしました 。
  • 成美さんは、睡眠薬で眠った莉々花のスマートフォンを手に取り 、柊斗の誕生日をパスコードとして入力し、ロック解除に成功しました 。
  • しかし、柊斗とのトーク履歴は全て削除されており、成美さんは愕然とします 。
  • 成美さんは、莉々花が柊斗とのやり取りを保管していると信じていたため、柊斗が証拠隠滅を指示したのだと確信し、激しい怒りと絶望に襲われます 。
  • 絶望した成美さんの目の前で、莉々花のスマホに柊斗から「早く会いたい」という内容のメッセージが立て続けに届き、それが決定的な証拠となりました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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