【宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される】7話をあらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

【宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
ゴブリンの巣に誘い込まれ、完全に包囲されてしまったユーリとアストリア。絶体絶命の状況で、ユーリの冒険者としての真価が問われる、記念すべき初陣が始まります。この記事では、手に汗握る戦闘とユーリの成長を描いた第7話を、ネタバレありで徹底解説します。
ゴブリンの巣での死闘
地獄の訓練が生んだ冷静さ
洞窟の壁や天井から、10体から20体はいるであろうゴブリンに囲まれる絶望的な状況 。依頼主のバーマンが悲鳴を上げる中、アストリアはユーリに「後ろは任せても大丈夫かい?」と問いかけます 。ユーリは「大丈夫だと思います」と、意外にも落ち着いた様子で答えました 。
彼の脳裏に浮かんでいたのは、アストリアとの地獄のような訓練の日々。彼女との命がけの模擬戦に比べれば、ゴブリンの群れなど恐るるに足らず、とさえ感じていたのです 。
スパルタ教師の教え
ユーリは、アストリアから叩き込まれた教えを思い出します。「どんなモンスターも必ず隙がある」 、「相手をよく見て隙を突く!」 。彼はその言葉通り、敵の動きに集中します。
ゴブリンの動きは、訓練中のアストリアに比べれば明らかに「鈍い」 。亜人系の魔物は人間と急所が同じだという教えも思い出し 、冷静に隙を見出すと、ユーリは初陣での最初の一体を、見事に仕留めてみせました 。
鍵魔法の意外な活用法
依頼主への絶対防御
戦闘の最中、一体のゴブリンが依頼主のバーマンに襲いかかりました。アストリアが「バーマンさん!」と叫ぶのとほぼ同時に、ユーリが行動を起こします 。
彼はバーマンに「じっとしててください」と告げると、鍵魔法を発動 。しかし、その対象はゴブリンではなく、バーマン自身でした。
「全身…【閉じろ】」
ユーリはバーマンの身体の組成を極限まで硬化させ、どんな攻撃も通さない無敵の盾に変えたのです 。動けなくなったバーマンは混乱しますが 、ユーリは「もう大丈夫です!」と告げ、再び戦場へと意識を戻しました 。
恐怖を乗り越える力
ユーリの心は、初めての殺し合いに確かに恐怖を感じていました 。しかし、彼の身体は恐怖とは裏腹に、驚くほど滑らかに動きます 。それは、アストリアという絶対的な恐怖と日々戦い続けてきたからこその、成長の証でした 。
そんな彼の戦いぶりを見て、アストリアは「力が入りすぎだ」「ナイフは機動力を活かすんだ」と的確なアドバイスを送ります 。
初陣の勝利と、安堵の涙
アストリアの助言で、ユーリの動きはさらに洗練されていきます。流れるようにゴブリンの攻撃をいなし、反撃に移る 。アストリアを狙った最後の一体も冷静に仕留め、ついにゴブリンの群れを一人で殲滅してしまいました。
「信じられない…
鍵魔法をほとんど使わずに倒せた…」
戦いが終わったことを確認したアストリアが「よくやったな」と労いの言葉をかけます 。その瞬間、張り詰めていた緊張の糸が切れました。
「勝ちましたよー!」
ユーリは子供のように泣きじゃくりながら、驚くアストリアに抱きついたのでした 。
まとめ【宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される】第7話を読んだ感想(ネタバレあり)
第7話は、ユーリが冒険者として、そして一人の戦士として大きく成長した姿を見せてくれた、感動的な回でした。これまでの物語では、彼のチート級の鍵魔法が注目されがちでしたが、今回はその魔法をほとんど使わず、自らの剣技と判断力で死地を切り抜けたことに大きな意味があると感じます。
特に印象的だったのは、鍵魔法【閉じろ】を依頼主への防御魔法として使ったシーンです。敵を無力化するだけでなく、味方を無敵にするという発想の転換は、ユーリの機転と、彼の魔法が持つ無限の可能性を示していて、思わず唸ってしまいました。
また、「心は怖がっているのに、身体は動く」というユーリの心情描写も素晴らしかったですね 。アストリアとの過酷な訓練が、彼の心身をいかに鍛え上げたかが伝わってきました。そして、戦いが終わった後に子供のように泣きじゃくる姿 。このギャップこそが、彼の人間的な魅力を際立たせています。
ただ強いだけでなく、恐怖を知り、それを乗り越え、安堵の涙を流す。そんなユーリの姿に、読者として強く感情移入してしまいました。最高の初陣を飾った彼が、今後アストリアと共にどんな困難に立ち向かっていくのか、ますます目が離せません。
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