【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】25話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】第25話をネタバレありで解説する
第24話で、ついに妹・咲子(さきこ)の卑劣な嘘に「私は出て行きません!」と毅然と立ち向かった岩子(いわこ)。しかし、逆上した咲子に首を絞められ、絶体絶命の状況で物語は終わりました。続く第25話では、その危機的状況からの脱出と、岩子が見出した新たな希望、そして咲子たち神代家に訪れる当然の報いが描かれます。
初めての抵抗、そして得られた「手がかり」
咲子の暴力に岩子の意識が遠のきかけたその時、護衛の犬目(いぬめ)たちが「何してるんですか!?」と駆けつけ、咲子を引き離します。犬目は「れっきとした殺傷事件です」と咲子を非難しますが、彼女は「そんな岩の化け物をかばってくだらない」と悪態をつき、捨て台詞を残して去っていくのでした。
助けられた岩子は、緊張で体の震えが止まりません。しかし、それは恐怖からではありませんでした。「初めて…咲子さんに言い返せた…」という、今まで成しえなかった抵抗をやり遂げたことによる、武者震いだったのです。彼女は白蘭(びゃくらん)の屋敷を守れたことに安堵の笑みを浮かべます。そして、咲子に言われた言葉を反芻する中で、ある重要なことに気づくのでした。それは、神の乙女の力を開花させる方法に関する、大きな手がかりでした。
崩壊する神代家、咲子に訪れる報い
一方、屈辱にまみれて実家に戻った咲子を待っていたのは、信じられない光景でした。屋敷が軍人たちに取り囲まれていたのです。父親は、「殺人を犯した佐久間様と関係があるんじゃないかと軍に疑われてな…」と顔面蒼白で語ります。岩子を佐久間に売り渡した非道な行いが、今になって自分たちの身を滅ぼす原因となったのです。
「岩子のせいで追われる身になるなど…」と、どこまでも自分たちの罪を認めない両親。彼らは、もはや岩子は使えないと判断し、捕まらないよう身を隠すことを決めるのでした。岩子を虐げ、利用しようとした神代家の栄華は、こうしてあっけなく崩れ去り始めたのです。
追われる身となった家族の身勝手な要求
追われる身となった岩子の両親は、あろうことか娘の咲子に頼ろうとします。「あなたを大事に大事に育ててあげたじゃない 今度はあなたが私たちに恩を返す番…そうでしょう?」と、これまで咲子を甘やかしてきたことを恩着せがましく語り、西園寺家に嫁いだ彼女に、自分たちを匿うよう身勝手な要求を突きつけるのでした。
これまで自分の思い通りに生きてきた咲子。家族の崩壊という現実に直面し、両親から道具のように扱われることになった今、彼女は何を思い、どう行動するのでしょうか。岩子が見つけた希望の光とは対照的に、神代家には深い闇が迫っていました。
まとめ【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】25話を読んだ感想(ネタバレあり)
第25話は、読んでいて本当に胸がスカッとする展開でした。岩子ちゃんが、ついに咲子ちゃんの呪縛から解き放たれ、自らの意志で立ち向かった姿には、心からの拍手を送りたいです。これまでずっと虐げられてきた彼女が、白蘭様への信頼を胸に、はっきりと拒絶の言葉を口にした。その後の震えが、恐怖ではなく、初めての抵抗をやり遂げたことによるものだったという描写が、彼女の大きな成長を物語っていて、とても感動しました。
そして、神代家に訪れた報い。これまでの悪行が、自分たちの身を滅ぼす形で返ってくるという展開は、まさに因果応報ですね。特に、岩子ちゃんを道具として売り渡した佐久間との繋がりが、自分たちの破滅の原因になっているという皮肉には、ざまあみろとしか言いようがありません。
追われる身になってもなお、自分たちの非を認めず、今度は咲子ちゃんを利用しようとする両親の醜悪さにも呆れるばかりです。大事に育てたのは、結局自分たちのための道具として価値があったから、ということなのでしょう。これまで散々岩子ちゃんを見下してきた咲子ちゃんが、今度は両親から同じように利用される立場になった。彼女がこの状況でどう出るのか、非常に興味深いです。
岩子ちゃんが掴んだ「手がかり」とは一体何なのか、そして神代家の面々がどう落ちぶれていくのか、今後の展開がますます楽しみになる、痛快な回でした。
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