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【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】9話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】9話をネタバレありで解説する

第8話で、白蘭(びゃくらん)の力強い言葉と深い愛情に触れ、岩子(いわこ)は「白蘭様の妻としてふさわしくありたい」という新たな決意を固めました。第9話では、妹・咲子(さきこ)と清(きよし)の結婚準備の様子と、それとは対照的な岩子と白蘭の姿が描かれ、二人の関係がさらに深まるきっかけとなる出来事が起こります。

咲子の見栄と清の苦悩

物語は、咲子と清が結婚式のための着物を選んでいる場面から始まります。咲子は「清さん これなんてどうかしら?」と金糸や金箔があしらわれた豪華な着物を手に取りますが、値段が「帝都で家一軒分」と聞いて「もっと高い物はないの?見栄えが足りないのよ!」と不満を露わにします 。彼女は、岩子が「自分の醜悪さに絶望するような着物でないと」と、姉への当てつけのために最高級の品を求めているのでした

咲子はさらに「要人御用達の『御笠屋(みかさや)』という呉服屋があると聞きました 咲子そこへ行ってみたいわ」と要求します 。しかし、清の家の格では「御笠屋」に入ることは叶わず、咲子は「御笠屋の着物でなければ結婚式はあげないから!」と駄々をこね、無理やり店へ向かおうとします 。

「御笠屋」での屈辱と、白蘭の計らい

案の定、「御笠屋」の店員は咲子と清に対し、「当店は会員制になっておりまして 平安時代から代々お付き合い頂いているお家様にのみお売りしております」と入店を拒否 。咲子は「私は神の乙女なのよ!?国の宝である私が花嫁衣装を用意させてあげるって言ってんのよ!!!」と激昂しますが、店員は「お引き取りください」と冷たくあしらいます

屈辱的な扱いを受け、意気消沈する咲子と清。その一方で、時を同じくして「御笠屋」を訪れたのは、岩子と白蘭でした。白蘭は「妹の結婚式に着る礼服を選ぶならここが良いと思ってな 俺の家の行きつけの店だ」とこともなげに言い、店主の「大五郎」に丁重に出迎えられます

最高級の品々と、白蘭の気遣い

「御笠屋」の店内には、岩子ですら「私ですら上質な素材だとわかる…」と息をのむほどの、最高品質の和装や洋装が並んでいました 。白蘭は店主に「妻の結婚式にふさわしい衣装をあつらえてやってくれ」と依頼します。岩子は「こんなにいい生地では値が張ってしまいます!!」と恐縮しますが、白蘭は「お前の好みの色や柄は?」と優しく問いかけ、「妻のお前に恥ずかしい思いをさせては俺の評判が落ちる…そうだろう?」と、彼女を気遣う言葉をかけるのでした

【岩肌の花嫁は愛で溶かされる】第9話を読んだ感想まとめ

第9話は、咲子ちゃんと清さんの見栄っ張りな姿と、それとは対照的な白蘭様のスマートな計らいが描かれていて、読んでいて非常に痛快でした!特に「御笠屋」での出来事は、まさに「ざまぁ展開」の序章といった感じで、日頃の咲子ちゃんの言動にイライラしていた読者としては、少し溜飲が下がったのではないでしょうか。

咲子ちゃんが「もっと高い物はないの?」「御笠屋の着物でなければ結婚式はあげない!」とわがままを言う姿は、本当に見ていて見苦しい限りでしたね 。清さんも、彼女の言いなりになっているだけでなく、内心では困惑している様子が伺えて、少し同情の余地があるのか…いや、やっぱりないかな、と思ってしまいました。

そして、そんな二人が門前払いされた「御笠屋」に、白蘭様が岩子ちゃんを連れて現れるシーン!「俺の家の行きつけの店だ」の一言で、格の違いを見せつける白蘭様、かっこよすぎます! 店主自らが出迎えるVIP待遇と、並べられた最高級の品々に、岩子ちゃんだけでなく読んでいるこちらも圧倒されました

岩子ちゃんが「値が張ってしまいます!!」と遠慮するのも無理ないですが、そんな彼女に「妻のお前に恥ずかしい思いをさせては俺の評判が落ちる」と、あくまで自分のためという体で、でも実際は岩子ちゃんを想って最高の物を用意しようとする白蘭様の気遣いには、本当にキュンとしました

咲子ちゃんたちがどんな反応をするのか、そして岩子ちゃんがどんな美しい着物を選ぶのか、次回の展開がますます楽しみになる、そんなスカッとする第9話でした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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