【工作都市 欲望のワルツ】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 猟銃が発砲されジェヒは病院に搬送されますが、一命を取り留めました。
  • ハンスクはジェヒの病室を訪れ、修正した婚前契約書と株式譲渡を約束し、ジェヒを手なずけようとします。
  • ジェヒの夫ジュンヒョクは、妻の部下であるイソルに下心を見せ、個人的に連絡を取り始めました。
  • ジェヒを追い出そうと企んだジュヨンは、逆にハンスクから厳しく叱責されます。
  • ハンスクはイソルが持ち出したPCから、ミンソンがノ・ヨンジュを激しく暴行していた映像を発見し、ミンソンの死の真相に新たな謎が浮上しました。

【工作都市 欲望のワルツ】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

銃撃事件という最大の危機を、逆にハンスクとの取引材料に変えたジェヒ。しかし、休む間もなく新たな問題が彼女を襲います。

謎の女イソルと「自業自得」な死

リハーサルの帰り道、ジェヒはキム・イソルを駅まで車で送ります。車中、イソルは「幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖母も7年前に亡くなった」と自らの身の上を明かしました。ジェヒはそんなイソルに「これからは幸せになるだけだ」と励ましの言葉をかけます。

しかし、ジェヒと別れたイソルが向かったのは、バーのウェイターとして働く友人(ヨンソプ)のもとでした。イソルはヨンソプから手渡された札束を受け取ります。

ヨンソプから「ノ・ヨンジュに申し訳ないだろう」と言われたイソル。彼女は表情一つ変えず、**「彼女は自業自得だ」**と冷たく言い放ちます。同情を誘うような身の上話とは裏腹の、イソルの冷酷な一面が垣間見えた瞬間でした。

さらにイソルは、ジェヒがノ・ヨンジュの死亡届を出し、遺品整理まで行ったことを知り、ジェヒの行動に不審感を抱き始めます。

一方、ジェヒは元恋人のジョンホから「ノ・ヨンジュの遺品整理を終えたが、同居人が気になる」と連絡を受けていました。この時のジェヒは、その同居人がイソルであることなど知る由もなく、「どうせ水商売の女に貢がせるような男だろう」と推測するだけでした。

夫の退職と新たな火種

ジェヒの夫ジュンヒョクは、JBC(テレビ局)を退職する日を迎えました。同僚たちは、彼がソンジングループの粉飾決算を報道したせいでクビになったのではないかと噂します。

実際は、大統領府の重要な役職である「民政首席秘書官」になるためのステップなのですが、ジュンヒョク本人はなぜか機嫌が悪いままです。

ジェヒがその不機嫌さを姑のハンスクに愚痴ると、ハンスクは「父親(ピルソン)に似て、嬉しいことを素直に表現できないだけだ」とフォローします。

しかし、その直後。ハンスクはジェヒに1通の封筒を差し出しました。中に入っていたのは、ジュンヒョクとヒョヌのバイオリンの先生が親密にしている不倫の証拠写真でした。ジェヒの表情が凍りつきます。

恥部を見透かすイソルの目

怒りに震えるジェヒは、すぐさまバイオリンの先生に電話をかけます。ちょうどその時、イソルが「相談がある」とジェヒの部屋を訪れました。

しかし、ジェヒは怒りのあまりイソルの話が全く頭に入ってきません。イソルはそんなジェヒの様子を冷静に観察し、「先ほど電話していましたね」と指摘します。

動揺したジェヒは「恥部を見られたようだ」と本音を漏らします。するとイソルは、**「それは恥部ではなく、問題行動をする変な人(不倫相手)がいて、相手にするのが面倒なだけ。自ら恥部というのは間違っている」**と、ジェヒの気持ちを代弁するかのように言い切りました。

家族の食事会と「二人とも殺す」という警告

ジェヒは、家族の食事会に向かうため、息子のヒョヌと車でジュンヒョクを待ちます。何食わぬ顔で車に乗り込んできたジュンヒョクに対し、ジェヒは「いい香ね」と、不倫相手の香りを皮肉りました。

食事会では、ジュンヒョクが大統領になれると上機嫌な義父ピルソンが、「才能があっても女は男を支えるものだ」「2人目を産むことに集中しろ」と、時代錯誤な発言を繰り返します。

ジェヒは強い口調で**「放っといてください」**と反発。険悪な空気が流れる中、義兄のジュンイルだけがヒョヌを我が子のように可愛がり、それを見た義姉のジュヨンは不機嫌な表情を浮かべるなど、ソンジン一家の不協和音は隠しようもありません。

その夜、自宅に戻ると、ジュンヒョクが「夫の不倫ぐらいでミンソンが自殺したことに納得できない」と無神経な言葉を口にします。

それを聞いたジェヒは、眠りにつく夫の背中に向かって、静かに、しかしはっきりと告げました。

**「私なら自死はしないが、二人とも殺す」**と。

不倫相手への手切れ金と忍び寄る脅威

ジェヒは怒りを行動に移します。彼女はバイオリン講師を呼び出すと、あの不倫写真を突き付け、現金の入った封筒(手切れ金)を渡して静かに縁を切らせました。

しかし、ジェヒの知らないところで、新たな脅威が動き出していました。

ジュンヒョクの後輩であるハン・ドンミン記者が、先輩の退職はソンジングループの圧力だと信じ込み、独自に調査を始めてしまったのです。

さらに、検事総長(検察のトップ)に就任したチョ・ガンヒョン(亡くなったミンソンの夫)が、ジョンホを呼び出し、「ジェヒとはまだ続いているのか」と探りを入れてきます。

絶体絶命のピンチとハンスクの囁き

ジェヒにとって最大の試練が訪れます。彼女が室長から代表に就任する式典を兼ねた「特別展示会」。その招待客たちから、欠席の知らせが相次いだのです。

これは、検事総長となったガンヒョンによる、あからさまな妨害工作でした。ジェヒは絶体絶命のピンチに陥ります。

追い詰められたジェヒを、ハンスクがあの秘密の書庫に呼び出しました。そこでハンスクは、ジェヒに例のノートパソコンを見せます。そこには、ミンソンがノ・ヨンジュを激しく暴行する映像が映っていました。

ハンスクは、「ミンソンはノ・ヨンジュの同居人からこの映像で脅迫され、自殺に追い込まれた」と告げます。そして、ガンヒョンの妨害で窮地に立つジェヒに向かって、悪魔のように囁きました。

「何のために鍵(書庫)を持っているのか」

それは、書庫に眠る権力者たちの秘密を使い、ガンヒョンに反撃しろという、ハンスクからの命令でした。

【工作都市 欲望のワルツ】5話を読んだ感想(ネタバレあり)

第5話、ジェヒのストレスがマッハで溜まっていく回でした。夫のジュンヒョク、本当にどうしようもないですね。妻が命がけで権力闘争をしているというのに、バイオリンの先生と不倫。それが終わっても、懲りずにイソルに連絡を続けているようです。ジェヒの「私なら二人とも殺す」というセリフは、心の底からの本音でしょう。

そして、イソルの底知れなさがどんどん増しています。札束を受け取り、ノ・ヨンジュを「自業自得」と言い切る冷酷さ。彼女は一体何者なのでしょうか。ヨンソプという男と組んで何かを企んでいるのは間違いなさそうです。「ノ・ヨンジュの同居人」は、やはりイソル本人なのでは?という疑いがますます強くなりました。

そんな中、ジュンヒョクの後輩ドンミンが調査を始めたのも気になります。彼は「正義」のつもりかもしれませんが、ジェヒにとっては邪魔者でしかありません。この調査が、ジェヒの計画を根底から覆す爆弾になるかもしれません。

何より恐ろしいのは、姑のハンスクです。ミンソン暴行の映像という切り札をこのタイミングでジェヒに見せ、ジェヒを操ってガンヒョンを潰させようとしています。ジェヒは自分の意志で戦っているつもりでも、結局はハンスクの手のひらの上で踊らされているだけなのかもしれません。

ガンヒョンという新たな強敵に対し、ハンスクに煽られたジェヒは、ついに書庫の「秘密」に手を出してしまうのでしょうか。ジェヒが権力という名の闇に、さらに深く堕ちていく予感がする第5話でした。

【工作都市 欲望のワルツ】5話のネタバレまとめ

  • イソルはヨンソプという男から札束を受け取り、ノ・ヨンジュを「自業自得だ」と冷たく言い放ちます。
  • ハンスクはジェヒに、夫ジュンヒョクと「バイオリンの先生」の不倫写真を渡し、ジェヒは講師に手切れ金を渡して関係を清算させます。
  • 家族の食事会で義父から「2人目を産め」と言われたジェヒは反発。帰宅後、夫に「私なら(不倫されたら)二人とも殺す」と警告します。
  • ジュンヒョクの後輩ドンミン記者が、彼の退職をソンジングループの圧力と疑い、独自調査を開始します。
  • ジェヒの代表就任式(特別展示会)に対し、検事総長となったガンヒョンが妨害工作を行い、招待客が続々と欠席します。
  • 窮地のジェヒに対し、ハンスクはミンソンがノ・ヨンジュを暴行していた映像を見せ、「書庫の鍵(秘密)を使ってガンヒョンに反撃しろ」と煽ります。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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