【悪いのはあなたです】14話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ミカの視点から、彼女が大学時代からタクマのファンであり、報われない恋を長年続けていた過去が明かされる 。
- タクマの音楽活動が生きがいだったミカは、彼が夢を諦めることを許せず、莉子を逆恨みする 。
- 現在の病院のシーンに戻り、ミカは莉子に対して「あなたにタクマを終わりにさせない」と心の中で宣戦布告する 。
【悪いのはあなたです】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する
愛、嫉妬、裏切りが渦巻く病院の一室。タクマを巡る女同士の戦いが、ついに幕を開けます。
平穏な日常と、最後のけじめ
ミカとの修羅場からしばらく経ち、莉子とタクマの間には穏やかな日常が戻っていました 。以前よりも莉子を気遣うようになったタクマとの平和な時間を、莉子は心から愛おしいと感じていました 。
しかし、彼女の心には一つの棘が刺さったままです。それは、ツトムの存在。
「タクマと向き合うためにもツトムさんとちゃんと話さなきゃ」
このままでは前に進めない。そう決意した莉子は、ツトムに「明日会えたりしませんか?」とメッセージを送ります 。これが、全ての引き金を引くことになるとも知らずに…。
最後の対峙と、選んだ未来
翌日、莉子はツトムとホテルの一室で会っていました。彼が与えてくれる「非日常」に心が揺らぎながらも、莉子の決意は固まっています 。「これからはタクマと平和に生きたい」 。
彼女は、ベッドの上でツトムに向き直り、勇気を振り絞って告げます。
「私たち、もう今日で終わりにしませんか?」
「こんなこと続けても意味ないです」 。
豹変する支配者
莉子の別れの言葉を聞いた瞬間、ツトムの表情から笑みが消えます。「嫌だ」 。「僕より彼氏君がいいってこと?」 。
莉子が「はい…私はやっぱり今の彼を選びます」とはっきりと答えると、ツトムは静かに、しかし恐ろしい圧を込めて言い放ちます 。
「言いたいことはそれだけ?」 。
そして、彼は本性を現しました。 「莉子ちゃんから終わらせようなんて言っちゃダメ」
「終わりって決めていいのはこの僕」
彼は、彼氏持ちでありながら自分についてきた莉子に「文句言う権利なんてない」と断言 。その瞳には、もはや以前の優しさなど微塵も残っていませんでした。
暴力と、歪んだ正義
莉子は「ツトムさんだって芳子さんを裏切ってるじゃないですか」と必死に抵抗します 。しかし、ツトムは「ああそうだよ」とあっさり認めると、信じられない言葉を口にしました 。
「でも誘いに乗ったのは君だろ?」
悪いのは、誘いに乗ったお前だ。そう言わんばかりに、彼は莉子の首に手をかけます。 息が苦しくなり、咳き込む莉子。「悪いのは私なの…?」と絶望する彼女を見て、ツトムは恍惚の表情を浮かべます 。
彼は、莉子を「彼氏君も芳子も裏切って本当に最低だね」と罵倒した上で、「そんな莉子ちゃんを救えるのは僕しかいない」と、歪んだ救いの手を差し伸べるのです 。
完全な支配と、妻の影
ツトムは、部屋に隠した小型カメラを取り出します 。
「ほら今のも全部動画で撮ってあるよ?」
莉子の弱みを全て映像として記録し、彼女を永遠に自分から逃げられないようにする。それが彼の目的でした。 「この動画……どうしようかなぁ?」 。彼の言葉は、莉子の心を完全に支配下に置いたことを意味していました。
その夜、アパートに帰った莉子は、眠るタクマの隣で「ごめんなさい…クズでごめんなさい…」と涙を流します 。
一方、その頃、ツトムの家では妻の芳子が寝室で彼を待っていました。彼女がツトムを誘うと、彼は「……今さらそんなことできないよ」と冷たく拒絶します 。
その言葉に、芳子の表情が一変します。そして、彼女は全てを知っているというかのように、こう言い放つのでした。
「あの娘とはいつも楽しそうにセックスしてるのに?」
【悪いのはあなたです】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
第13話は、これまでで最も恐ろしく、そして息苦しい回でした。莉子さんが勇気を振り絞って関係を終わらせようとしたにもかかわらず、ツトムさんの本性が牙を剥き、彼女を完全な支配下に置いてしまう展開には、ただただ戦慄するばかりです。 彼の「誘いに乗った君が悪い」という論理は、典型的な加害者のそれであり、彼の異常性を際立たせていました。暴力と甘い言葉を使い分け、相手の罪悪感を煽ってコントロールする手口は、まさに悪魔そのものです。
そんな絶望的な状況の中、最後の芳子さんの一言が、この物語に新たな光を投げかけました。彼女は、ただの「騙されている可哀想な妻」ではなかったのです。全てを知った上で、彼女はこれからどう動くのか。夫への復讐か、それとも…。 莉子、タクマ、ミカ、ツトム、そして芳子。5人の歪んだ関係が、いよいよ最終局面に向けて動き出したことを予感させる、衝撃的なラストでした。
【悪いのはあなたです】13話のネタバレまとめ
- タクマとの平和な日常を取り戻すため、莉子はツトムに別れを告げる決意をする 。
- ホテルで莉子から別れを切り出されたツトムは豹変。暴力を振るい、全ての責任を莉子に押し付ける 。
- ツトムは隠しカメラでその様子を撮影しており、莉子を精神的にも物理的にも完全に支配下に置く 。
- 深夜、自宅に帰ったツトムを妻の芳子が待っていた。彼女は、ツトムが莉子と浮気していることを知っていると告げる 。
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