【悪いのはあなたです】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 怪我をして雨の中ずぶ濡れで動けなくなっていた莉子を、偶然通りかかったツトムが助ける。
- ツトムは莉子を家まで送る道中、終電で「妻とはうまくいっていない」「君のことが好きだ」と告白し、キスをする。
- アパートの前でツトムと彼氏のタクマが鉢合わせするが、ツトムは親切な通行人を演じきりその場を立ち去る。
- 莉子はタクマに慰められるが、彼の携帯に届いたミカからのLIME通知で、二人の浮気を確信する。
- 一方、ツトムは莉子への執着が「手に入らないものが欲しい」という歪んだ独占欲であると自覚していた。
【悪いのはあなたです】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
信じていた彼氏と親友の裏切り。その残酷な真実を突きつけられた莉子は、絶望の淵でひとつの決断を下します。物語は、衝撃のLIME通知を見た直後から始まります。
裏切りの証拠と、混乱する心
「どういうこと?ミカちゃんとタクマが…?」
ミカからの生々しいメッセージを見て、莉子の頭は真っ白になります 。これまでの出来事が、パズルのピースがはまるように繋がっていきました。ミカの結婚式にタクマと二人で出席した思い出 。今まで気づかなかっただけで、二人はずっと自分を騙していたのかもしれない 。
その事実に気づいた莉子の思考は、極限の混乱状態に陥ります。
「そしたらタクマ 不倫じゃん!」「え、待って 不倫してるの私だった…」
タクマとミカへの怒りと、既婚者であるツトムと関係を持った自分への罪悪感。二つの感情が入り乱れ、彼女は感情の渦に飲み込まれてしまいます。 しかし、どんなに信じたくなくても、確かなことが一つだけありました。「でもタクマが私に嘘ついてるのは間違いない」 。この冷たい現実が、莉子の心を絶望で満たします。
一筋の光と、覚悟の返信
まさにその時、莉子のスマートフォンに一件の通知が届きます。それは、あのツトムからのメッセージでした 。
「また会おうね」 。
すべてを失ったように感じていた莉子にとって、その短い言葉はまるで救いの光のように思えました。 彼女の中で、何かが吹っ切れます。
「タクマから離れよう 支えているだけじゃ幸せになれない」
このままではダメになる。そう決意した莉子は、ベッドで眠るタクマの隣で、ツトムに返信をします。 「私も会いたいです。」
メッセージを送った瞬間、後悔よりも先に、背徳的な高揚感が彼女を包み込みました 。もう後戻りはできません。莉子は「タクマに早く本当のこと言わないとな…」と、別れを告げる覚悟を決めるのでした 。
決別への「必要な嘘」
翌日、莉子はおしゃれをして家を出ます。ツトムに会いに行くためです。 タクマにどこへ行くのか問われた彼女は、少しも臆することなく嘘をつきます。「ごめん、今日バイト先の飲み会なんだ」 。
それは、7年間尽くしてきた男を捨てるための、そして自分の新たな人生を掴むための、冷たい決意の表れでした。
「でもこれは一人に絞るための必要な嘘なの」
莉子の心は、もはやタクマにはありませんでした。
ホテルでの密会と、歪んだ駆け引き
ツトムと合流した莉子は、ビジネスホテルの一室へ 。
そこで体を重ねながら、莉子の脳裏にはタクマへの不満が渦巻きます。「だってタクマいつも口ばっかだもん 7年間ずっと待ってたのに…」 。この行為は、彼女にとって長年の鬱憤を晴らすための、ある種の復讐でもあったのです。
しかし、ツトムはそんな莉子の感傷を打ち破るように、冷酷な質問を投げかけます。
「ねぇ莉子ちゃん あの長髪の彼氏くんとはどうなった?」
そして彼は、莉子に選択を迫るのでした。 「別れる約束しないと僕も奥さんと離れられないよ?」 。
彼と一緒になるためには、まず自分がタクマとの関係を清算しなければならない。その事実を突きつけられ、莉子は言葉に詰まります。 するとツトムは、「じゃあ目隠ししてあげようか?それなら恥ずかしくないでしょ?」と、不気味な提案をします 。そして彼が取り出したのは、スマートフォンでした 。
録画された誓いと、妻の影
「じゃあ僕のために彼氏と別れますって言って」
ツトムはスマートフォンを莉子に向け、別れの言葉を宣言するように要求します。これが彼の言う「目隠し」の正体でした。 あまりの異常な状況に「変態すぎませんか?」と抵抗する莉子 。しかし、ツトムは「僕は莉子ちゃんのこと本気なのに」「僕は莉子ちゃんに遊ばれてたのかぁ 悲しいなぁ」と、巧みな言葉で彼女を追い詰めていきます 。
罪悪感を煽られ、完全に彼の術中にはまった莉子は、ついにカメラの前でこう宣言させられてしまうのです。
「ツトムさんのために彼氏と別れます」
その言葉を聞いた瞬間、ツトムは「はい!言ったよ!」と大喜びし、ベッドから飛び降ります 。すべては、この言葉を録画するためだけの歪んだ「プレイ」だったのです 。
「撮られた!?」 。莉子が呆然とする中、場面はツトムの自宅へ。
彼の妻・芳子が、最近夫の帰りが遅いことを訝しみながら、彼が落とした「何か」を見つけるところで、物語は幕を閉じます 。
【悪いのはあなたです】7話を読んだ感想(ネタバレあり)
第7話は、莉子さんの決断と、それに伴う新たな絶望が描かれ、息苦しいほどの展開でした。タクマさんの裏切りを知った彼女が、ツトムさんを新たな希望として「タクマから離れよう」と決意するシーンは、彼女が初めて自分の意志で未来を選択しようとする瞬間であり、応援したい気持ちになりました。彼女がタクマさんについた「必要な嘘」は、彼女なりの悲しい覚悟の表れだったのでしょう。
しかし、その一縷の望みすら、ツトムさんによって無惨に踏みにじられます。ホテルでの彼の行動は、もはやサイコパスそのもの。人の人生を左右する重大な決断を「プレイ」と称し、証拠として録画する姿には、心の底から恐怖を感じました。莉子さんは地獄から抜け出すために別の地獄の扉を開けてしまった、そんな印象です。
ただ、最後の芳子さんのシーンには少しだけ希望の光が見えた気がします。ツトムさんの完璧に見えた仮面が、少しずつ剥がれ始めているのかもしれません。莉子さんが二人の男の間で揺れ動き、もがき苦しむ姿は非常に痛々しいですが、このどん底から彼女がどう立ち上がるのか、あるいはさらに堕ちていくのか、目が離せません。
【悪いのはあなたです】7話のネタバレまとめ
- タクマとミカの浮気を確信した莉子は、絶望の中でツトムからの連絡を受け、彼と会うことを決意する 。
- 莉子はタクマに「バイト先の飲み会」と嘘をつき、ツトムとの密会に向かう 。
- ホテルで、ツトムは「彼氏と別れると約束しなければ自分も妻と別れられない」と、莉子に決断を迫る 。
- ツトムは、莉子が「彼氏と別れる」と宣言する様子をスマートフォンで録画する 。
- 一方、ツトムの家では、妻の芳子が彼の最近の行動を不審に思い、彼が何かを落としていったことに気づく 。
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