【愛にはどうぞ花を添えて】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 花屋の青年が、つぼみの中学時代の恩師・皆野先生の息子であることが判明する。
- つぼみは、初恋の相手でもあった先生が、既に亡くなっているという悲しい事実を知る。
- 回想シーンで、つぼみが母親から「咲かないまま枯れるつぼみもあるのよ」と心ない言葉をかけられ、深く傷ついていた過去が明らかになる。
- 先生の息子から「あなたの望みが叶いますように」という言葉と共にガーベラの花を贈られるが、帰宅した途端、夫の弘から「本当にポンコツだな」と罵倒されてしまう。
【愛にはどうぞ花を添えて】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
恩師の息子との出会いをきっかけに、ささやかな希望を手にしたつぼみ。第4話では、その希望がもたらす一見穏やかな日々と、その裏で進行していた残酷な裏切りが描かれます。
「花の力」がもたらした偽りの平穏
前回、皆野先生の息子から贈られた花を家に飾ったつぼみ。
夫の弘は、花言葉が「真実の愛」であるマーガレットを見て「なんだこれは?」と怪訝な顔をします 。つぼみはとっさに「職場でいただいたんです」と嘘をつきました 。
すると、不思議なことに、あれだけ高圧的だった弘の態度が少しずつ和らいでいきます。つぼみは、皆野先生の息子に言われた「花には力があります」という言葉を思い出し、「…本当なんだ」と、その効果を実感するのでした 。
それからというもの、つぼみは「永遠の愛」を意味するキキョウ、「夫婦円満」のユリオプスデージー、「愛」を象徴する赤いバラなど、願いを込めた花を飾り続けます 。弘も花に興味を示すようになり、「今日はまた違う花か」など、夫婦の会話が明らかに増えていきました 。
ある日、上機嫌な弘から「今日は抱いてやる」と求められます 。夫の機嫌が直り、夫婦の時間が増えたこと。その全てを、つぼみは「花の力のおかげ」だと純粋に信じていたのです 。
生活の困窮と見下される妻
しかし、この偽りの平穏は、つぼみの涙ぐましい努力の上に成り立っていました。彼女は少ない生活費をさらに切り詰め、花を買い続けていたのです 。その結果、彼女の生活は困窮を極め、自身のケアにまで手が回らなくなっていました。
ある日、つぼみが100均の化粧水を使っていることを見つけた弘は、「安物だから肌汚ねーんじゃね」と心ない言葉で嘲笑います 。さらには、彼女の服がほつれていることに気づき、「女捨てすぎ」と吐き捨てる始末 。
それでもつぼみは、「お花があると皆野先生を思い出して勇気づけられるから」と、必死に自分を奮い立たせ、この生活に耐えようとしていました 。
「出張」という名の嘘
そんなある日、弘は突然「今日から出張だ」と告げます 。帰りは2日後だと言い、「家のノルマ忘れんなよ」といつものように釘を刺して、家を出ていきました 。
夫がいない間、つぼみは職場の店長から急な欠員の代理を頼まれます 。生活費の足しにしたかった彼女は、「割り増し手当が出るなら」と、その申し出を引き受けることにしたのでした 。
夫の裏切り – プロポーズのための花束
仕事を終え、疲れ果ててとぼとぼと歩いていたつぼみ。彼女が皆野先生の息子の花屋の前を通りかかったその時、信じられない光景を目の当たりにします。
そこにいたのは、出張中のはずの夫、弘でした 。
彼は、以前「職場の奴の記念日のため」と嘘をついて場所を聞き出したこの花屋で、プロポーズ用の花束を購入していたのです 。皆野先生の息子が手渡した花束の主役は、ブーゲンビリア。
その花言葉は「あなたしか見えない」 。
「最高のプロポーズにしてきます!」
そう言って笑顔で店を去っていく弘の姿を、つぼみはただ呆然と見つめることしかできませんでした 。
「雅弘さんが彼女にプロポーズ?私がいるのに!?!?」
つぼみが信じた「花の力」は、最悪の形で夫の裏切りを目の当たりにさせるという、あまりにも残酷な結末を招いてしまったのです。
【愛にはどうぞ花を添えて】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
第4話は、まさに天国から地獄へと突き落とされるような、感情のジェットコースターが激しい回でした。最初は、花をきっかけに夫婦関係が少しずつ改善していく様子に、「このまま幸せになれるかもしれない」と淡い期待を抱いてしまいました。つぼみが健気に花を選び、夫の変化を喜ぶ姿は、読んでいて応援したくなるものでした。
しかし、その裏で進んでいた生活の困窮と、夫の根本的には何も変わっていないモラハラ気質。100均の化粧水を馬鹿にするシーンなどは、彼の人間性を象徴しているようで非常に腹立たしく感じました。
そして、ラストの衝撃的な裏切り。夫が花屋の場所を聞いた時点で少し嫌な予感はしましたが、まさか妻に生活費を切り詰めさせている裏で、別の女性にプロポーズをしようとしていたとは…。しかも、そのために利用したのが、つぼみにとって希望の場所であったはずの花屋だということが、あまりにも残酷で言葉を失います。つぼみが願いを込めて選んできた花々の花言葉と、夫がプロポーズに選んだ「あなたしか見えない」という花言葉の対比が、あまりにも皮肉で胸が痛いです。
信じていたもの全てに裏切られたつぼみは、これからどうなってしまうのでしょうか。絶望の淵に立たされた彼女の未来が、ただただ心配でなりません。
【愛にはどうぞ花を添えて】4話のネタバレまとめ
- つぼみは、少ない生活費を切り詰めて花を買い、家に飾り始める 。
- 花を飾るようになってから夫・弘の機嫌が良くなり、夫婦の会話が増えるなど、関係が改善したように見えた 。
- 弘は「職場の同僚のため」と嘘をつき、つぼみから花屋の場所を聞き出す 。
- ある日、弘は「2日間の出張に行く」と言って家を出るが、それは嘘だった 。
- 仕事帰りのつぼみは、花屋でプロポーズ用の花束を買う弘を目撃してしまう 。
- 夫が自分以外の女性にプロポーズしようとしている事実を知り、つぼみは絶望の淵に立たされる 。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



