【旧校舎のはるくん】1話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【旧校舎のはるくん】第1話をネタバレありでわかりやすく解説する
少女の失われた記憶と「タイムカプセル」の謎
物語は、主人公の少女が友人と「タイムカプセル」について話している穏やかな日常の風景から始まります。 「大人になったら掘り返すんだよね?」と無邪気に話す友人に対し、主人公は何かを思い出せないような、少し物憂げな表情を浮かべています。 この「タイムカプセル」と、それにまつわる失われた記憶が、物語の全ての始まりとなるのです。
場面は一転し、謎の少年が一人きりで何かを埋めているシーンに移ります。彼の瞳には深い悲しみがたたえられており、「どうして… 僕を忘れてしまったの…?」と、誰かに問いかけるようにつぶやきます。 彼の孤独と悲痛な叫びは、主人公の失われた記憶と深く関わっていることを予感させます。
悪夢の始まりと千切れたお守り
場面は再び現代へ。主人公が自室で目を覚ますと、電話が鳴っています。どうやら遠くに住むおばあちゃんからの電話のようで、「大丈夫」と気丈に振る舞いますが、その声色には隠しきれない不安が滲んでいます。
部屋の片付けをしていたその時、彼女が大切にしていたおばあちゃんのお守りの紐が、音を立ててプツンと千切れてしまいました。 「私を守るために色が…」と、変色したお守りを手に、彼女は言いようのない不安に襲われます。
同時によぎるのは、今朝見た夢の断片。
「今日の夢 私は何を埋めたんだっけ?」
忘れてしまった大切な何か。その記憶の欠片が、千切れたお守りと共に、彼女の日常に不穏な影を落とし始めるのでした。
謎の青年「はるくん」の来訪
その夜、主人公の部屋に異変が起こります。「この家に来てから絶対おかしい」と感じていた不安が、ついに形となって現れたのです。 闇の中から響く、甘くも不気味な声。
「ようやく これで 一緒になれる」
声の主は、昼間の夢に出てきたあの少年が成長した姿の青年でした。彼は主人公を金縛りにあわせ、身動きの取れない彼女の耳元でささやきます。「
大人になった君も可愛いね」と。 彼の言葉は、まるで主人公が大人になるのをずっと待っていたかのようです。彼は一体何者なのでしょうか。
身体に刻まれた記憶と快楽地獄
恐怖に震える主人公に対し、青年はさらに大胆に行動を進めます。彼は主人公の身体に触れながら、嫉妬に満ちた声で問いただします。
「僕のいない間 この身体を誰かに触らせたりした?」
彼の指が這うたびに、主人公の身体は意思に反して熱を帯びていきます。 青年はそれを見透かしたように、恍惚とした表情で告げるのです。
「君の身体はちゃんとわかってるんだ 相手が僕だからだよね?」
抵抗しようとしても、身体は正直に反応してしまう。心と身体が引き裂かれるような感覚の中、主人公は青年が与える快楽に翻弄されていきます。青年の歪んだ愛情はエスカレートし、「ぐちゃぐちゃに犯してやりたくなる」という独占欲むき出しの言葉と共に、二人はさらに深いところへと堕ちていくのでした。
旧校舎での約束と少女の決意
悪夢のような時間は、「堕ちて堕ちて…身体から…堕ちて」という青年の声と共にクライマックスを迎えます。 夢から覚めた主人公の耳には、彼の最後の言葉がはっきりと残っていました。
「今夜 旧校舎で待ってる 会いに来て」
これはただの夢ではない。あの青年…「はるくん」は、自分に何かを伝えようとしている。そして、全ての答えは、自分が忘れてしまったあのタイムカプセルの中にあるはず。 主人公は恐怖を振り払い、自らの手で真実を確かめるため、旧校舎へ向かうことを固く決意するのでした。
【旧校舎のはるくん】1話を読んだ感想(ネタバレあり)
いやはや、第1話からとんでもないジェットコースター展開でしたね!最初は少女たちの可愛らしい日常から始まったかと思えば、一気にホラーサスペンス、そして官能的なシーンへと突入していくスピード感に度肝を抜かれました。
特に印象的だったのは、恐怖と快感が表裏一体となっている心理描写です。主人公は「はるくん」に対して恐怖を感じているはずなのに、身体は彼の愛撫を求めてしまう。この抗えない感覚が、読んでいるこちらまでゾクゾクさせるものがありました。
また、「タイムカプセル」という誰もが一度は経験したことのあるような懐かしいモチーフが、物語の根幹をなす恐怖のアイテムとして描かれている点も非常に斬新だと感じます。子供の頃の純粋な思い出が、成長した今、悪夢となって襲いかかってくるという構図が秀逸です。
はるくんの正体、主人公が忘れてしまった記憶、そしてタイムカプセルの中身…。謎が謎を呼ぶ展開で、続きが気になって仕方がありません!はるくんのヤンデレ感あふれる歪んだ愛情が、今後どのように描かれていくのか、目が離せませんね。
【旧校舎のはるくん】1話のネタバレまとめ
- 主人公は子供の頃に埋めたタイムカプセルの記憶を失っている
- 夢の中に謎の青年「はるくん」が現れ、主人公を激しく求める
- はるくんは、主人公が大人になるのをずっと待っていたかのような言動を見せる
- おばあちゃんからもらったお守りが千切れ、不吉な出来事が起こる
- 主人公は夢の中ではるくんに身体を奪われてしまう
- 夢の終わりに、はるくんは「今夜、旧校舎で待ってる」と謎のメッセージを残す
- 主人公は失われた記憶と謎を解明するため、旧校舎へ向かうことを決意する
▷次の記事はこちらから



