【旧校舎のはるくん】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

1話では、主人公の女性が子供の頃の記憶を失っており、毎晩のように謎の青年『はるくん』が現れる悪夢にうなされていました。彼は「今夜、旧校舎で待ってる」という言葉を残し、主人公は失われた記憶と『タイムカプセル』の謎を解明するため、旧校舎へ向かう決意をしました。
【旧校舎のはるくん】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
旧校舎への導きと謎の少年
夜の旧校舎。その堅く閉ざされた門の前に、主人公は一人で立っていました 。失われた記憶の手がかりである『タイムカプセル』を探すため、恐怖を押ししてやってきたのです。
すると、どこからか「あのっ どこの子?」 という幼い少年の声がします。振り返ると、そこにいたのは見知らぬ子供でした 。主人公が驚いていると、少年は「こっちの姿でもダメか…」 と意味深な言葉をつぶやきます。
主人公は、その少年が1話で見ていた夢の中に出てきた、悲しい顔をした子供にそっくりだと気づきます 。少年は主人公の心を見透かすように、「旧校舎に行きたいの?」 と問いかけました。
不気味に思いながらも、主人公は「何かあってもお守りがあるから大丈夫」 と、おばあちゃんから貰ったお守りを握りしめ、自分に言い聞かせます。少年が門のフェンスをすり抜けるようにして鍵を開けると 、主人公は意を決して校舎の中へと足を踏み入れました。
タイムカプセルと失われた『約束』
旧校舎の中に入り、主人公は少年に事情を話します。
「昔ね… ここのどこかにタイムカプセルを埋めたの」 「わかんない… 何故か少しも思い出せなくて…」
その言葉をきっかけに、主人公の脳裏に、忘れていた過去の記憶が断片的に蘇ってきます。
幼き日の回想:はるくんとの約束
それは、幼い自分が、あの夢の中の少年(はるくん)と一緒にタイムカプセルを埋めている光景でした 。 少年は「僕は君からもらった指輪を入れる」 と、夏祭りで買ったビーズの指輪を嬉しそうに見せます 。そして、「大人になったら 今度は僕が君に指輪をあげる」 と笑顔で『約束』を交わしました 。
主人公は、自分が何を埋めたのか思い出します。それは「一番大切」 な、一体の『お人形』でした 。
掘り起こされる真実
現代に戻り、主人公は目の前の少年が、あの時の少年に似ていることに戸惑います 。しかし、「もう何年も経ってる」 と、その考えを打ち消しました。
少年は「大きい木ならあっちだよ」 と、タイムカプセルを埋めた場所へと主人公を導きます。そこは、昔と変わらない大きな木の下でした 。 落ちていた古いスコップで土を掘り返すと 、ついにタイムカプセルを見つけ出します 。
中に入っていたのは、記憶の通り、男の子のお人形でした 。それは7歳の誕生日に両親から貰った、一番の友達だった人形です 。
人形の秘密とおばあちゃんの警告
主人公は、懐かしさから目の前の少年に、その人形の秘密を語り始めます。
「不思議なことに 夜になると動く人形だったの」 「そのうち 普通の男の子の姿になってさ」
その人形の名前は、たしか『はるくん』 。 しかし、その名前を口にした途端、主人公は別の記憶を思い出します。それは、おばあちゃんからの恐ろしい警告でした。
おばあちゃんは、人形が動くことを知っており、「人でないモノに あまり心を寄せてはいけないの」 「連れていかれてしまうから…」 と主人公を諭していました。おばあちゃんによれば、主人公はそうした存在を『引き寄せやすい』力を持っていたのです 。
そして、主人公を守るため、おばあちゃんは『お守り』を主人公に持たせました 。タイムカプセルに人形を埋めたのは、楽しい思い出などではなく、はるくんを『封印』するためだったのです 。
怨念の解放と『はるくん』の激昂
全ての記憶が蘇ったその時、掘り起こされた人形から黒いオーラがあふれ出します。目の前にいた少年は、1話の夢で見たあの青年の姿へと変貌しました 。彼こそが、人形『はるくん』だったのです。
「僕達は幸せだったのに…」 「そのお守りを持たせた奴は 許せないよ…」
はるくんは、おばあちゃんによって自分たちが引き離されたことに、深い怒りと悲しみを抱いていました 。
「我慢すれば まだ君の隣にいることはできた」 「だけど君は 僕を埋めてしまった」
幼い主人公は、はるくんを埋める際、「大人になったら絶対会いに行くからね」 と約束していました。その約束を信じてずっと待っていたはるくんは、自分を忘れていた主人公を「嘘つき…」 と激しく罵ります。
主人公は、目の前の彼が、確かに自分の大好きな『はるくん』 なのだと理解し、「会いたかった」 と彼を受け入れそうになります。
しかし、その瞬間でした。 「受け入れてはダメ!」 おばあちゃんの声がどこからか響き渡り 、お守りが強く光を放ちます。主人公は我に返り、自分が『恐ろしい存在と遊んでいた』 事実に気づき、恐怖に震えました。
はるくんは、再び拒絶されたことに激昂します。
「どうして僕を拒絶するの?」 「君の大好きなはるくんだよ!!!!」 「忘れていてごめんなさいって言え! 僕を好きだって言えぇッ!!!」
主人公は恐怖のあまり、旧校舎から必死に逃げ出します 。しかし、はるくんは血の涙を流しながらも、余裕のある笑みを浮かべていました。
「鬼ごっこがしたかったの?」 「君がどれだけ逃げても ちゃんと捕まえてあげる」
こうして、逃げる主人公と追うはるくんの、命がけの『鬼ごっこ』が始まってしまったのです。
【旧校舎のはるくん】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第2話、あまりの展開の濃さに息を飲むばかりでした。1話のラストで旧校舎に向かった主人公が、どうなるのかハラハラしていましたが、まさかこんなにも早く『はるくん』の正体と『タイムカプセル』の真実が明かされるとは思いませんでした。
前半、謎の少年(はるくんの子供時代)と主人公が一緒にタイムカプセルを探すシーンは、どこか切なくてノスタルジックな雰囲気がありました。しかし、掘り起こされた人形の秘密が明かされた瞬間、物語は一気にホラーへと突き落とされます。
子供の頃の純粋な「大好き」という気持ちが、長い年月を経て、封印された人形の怨念と執着に変わってしまった。はるくんの「嘘つき」という叫びは、彼がどれだけ主人公を待ち焦がれていたかを物語っており、恐ろしいと同時に、その一途さが少し哀れにも感じてしまいました。
そして最後は、おばあちゃんの助けで正気に戻った主人公と、激昂したはるくんとの『鬼ごっこ』が始まるという最悪の展開。はるくんのヤンデレぶりがフルスロットルで、主人公がどうなってしまうのか、続きが気になって仕方がありません!
【旧校舎のはるくん】2話のネタバレまとめ
- 主人公は旧校舎で、1話の夢に出てきた少年と出会う 。
- 少年(はるくんの子供の姿)の案内で、主人公は『タイムカプセル』を掘り当てる 。
- タイムカプセルの中身は、主人公が7歳の誕生日に貰った『はるくん』という名の人形だった 。
- その人形は夜になると人間の男の子の姿になる不思議な人形で、主人公は遊ぶことをおばあちゃんに禁じられていた 。
- タイムカプセルは、はるくんを『封印』するためのものだったことが判明する 。
- 全ての記憶を取り戻した主人公に対し、はるくんは青年の姿で顕現し、裏切られた怒りをぶつける 。
- 主人公はおばあちゃんの声で我に返り、はるくんから逃げ出すが、はるくんは『鬼ごっこ』だと言わんばかりに後を追う 。
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