【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|まーくんは誰?

第4話では、颯太が未来(ミライ)で通う「よしずみ保育園」の強面の園長が、実は未来の幼馴染・優太の伯父(しかも任侠映画好きの一般人)であることが判明しました。優太の助けで保育料の問題も解決し、颯太は無事に入園。さらに、颯太が優太を「まー先生」と呼んだことで、未来のラブセンサーが作動し、彼が「まーくん」である可能性が急浮上しました。
【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
タイムスリップの「絶対秘密」
颯太の保育園生活が始まり、未来と優太(まー先生)が彼を見送ります。未来は稽古へ向かう前に、颯太をそっと呼び寄せ、大事な話を切り出しました 。 「颯太いい?」「タイムスリップしてきたことは絶対秘密よ!」 。 未来は、もしその事実がバレたら、「一緒に暮らせなくなったり」 、「元いた時代に戻れなくなったり…とか?」 と、深刻な事態になる可能性を伝えます。
颯太はことの重大さを理解し、「わかった!ひみつにするっ」 と力強く約束しました。未来が「よしっ じゃあママは稽古行ってくるね」 と安心したのも束の間、颯太が「あっ ママ たいへん!」 と叫びます。未来が「えっ何 どうしたの」 と慌てて振り返ると、颯太は焦った様子で「うんち!」 と告げるのでした。
忍び寄る30歳のタイムリミット
颯太は無事にトイレに駆け込み、それを見ていた優太は「あれ?」「トイレの場所 知ってたのか?」 と不思議そうにします。未来は「あその…ほらこの前 見学来た時に…」 と、慌ててごまかしました。 優太は「責任を持ってお預かりします」 と未来を送り出し、未来は(これでバイトも増やせるよ) と、少し安堵します。
しかし、優太から「富山の実家には頼られへんの?」 と尋ねられ、未来の表情は曇ります。彼女は、父親が子供の頃に他界していること、母親は市場で働いているものの、兄がプータロー(働いていない)であるため、これ以上頼ることはできない という家庭の事情を打ち明けました。 「とにかく今は私が頑張らないと」「颯太のためにもね」 。 未来が決意を新たにしたその時、彼女の脳裏に過去の記憶が蘇ります。
それは10年前、未来が上京する時のことでした。母親は「芝居で食べていけるわけないやろがいね?」 「そやからダメなもんはダメなが!」 と、未来の夢に猛反対していました。 しかし、未来も「やってみんと分からんちゃ!」「仕送りも要らんが!」「だからお願い 挑戦させて!!」 と一歩も引きません。 最終的に、母親は一つの条件を出して折れました。 『30歳までに成功せんかったら きっぱり諦めて帰ってくるがやよ』 。
場面は現在の稽古場に戻ります。未来は(今もう28歳 タイムリミットはもうすぐだな…) と、母親との約束の期限が迫っていることに、改めて焦りを感じるのでした。
稽古場で語られる「魅力」
稽古場では、座長の吉沢が次の公演に関するミーティングを始めていました 。 ミーティング後、劇団員の理子が「でも東京には美人さんなんていくらでも出てくるよね」 と、役者としての容姿について弱音を吐きます。 西村(マスオさん)が「えー 未来も可愛いけどなぁ」 とフォローしますが、吉沢が「へんっ そこそこな」 と茶々を入れました。
すると、矢野真が「大事なのは誰よりも美人であることじゃないでしょ」 と口を挟みました。「一番上手い歌手が一番売れるってわけでもないんだし」 。 吉沢もその意見には同意のようで、「人を惹きつける “魅力”っつー もんがないと!」 、「そこは 磨くしかない ところだなー」 と、役者論を語るのでした。
颯太の保育園と新たな金銭問題
夕方、未来が保育園に颯太を迎えに行くと、彼は少し浮かない顔をしていました 。 「どうしたのよ?」「保育園 つまんなかった?」 。 颯太は「ううん たのしかった」 と首を振ります。 「たのしかったから もーっとあそんでたかったなぁ」 。 どうやら、楽しすぎたために帰りたくなかったようです。未来は「やーっと子供らしいとこ見せてくれたじゃーん」 と、颯太の頬をつねってからかいました。
帰り道、二人はアパートの隣人である理系の大学生とすれ違います。彼は難しい物理法則のようなもの をブツブツと呟いており、颯太は「じゅもん…?」 と不思議そうに見つめます。 アパートに帰宅し、未来は「最近ようやく会釈ぐらいは返ってくるようになったねー」 と、隣人との小さな進展を喜びます。 しかし、郵便受けに入っていた一通の封筒を見て、未来の顔が固まります 。
それは、クレジットカード会社からの利用明細でした。「アチャー やっぱりか~」 「颯太の服やら何やらで使ったからなー…」 。 明細書には無慈悲な請求額が記載されており、未来は「ガチ財政難だ…!!」 と、本当の金銭的危機に直面します。 「ママー きょうのごはんなにー?」 と無邪気に尋ねる颯太に、未来が差し出せたのは、たった一パックの「豆苗」 だったのでした。
救世主・沙織とDNA鑑定の壁
颯太が「え~~~ それだけぇ~~~」 と不満をもらす中、未来は「大丈夫!醤油とマヨがあれば大抵は どうにか――」 と自分に言い聞かせます。 まさにその時、「ピンポーン」 とインターホンが鳴りました。そこに立っていたのは、大量の食料を抱えた友人の沙織でした 。 「やっほー 晩ご飯まだだよね?」「色々買ってきたから一緒に食べよ!」 。 未来は「救世主!!!」 と、沙織の訪問を心から喜びます。
食後、颯太が「『まー先生』……?」 と寝言を言いながら眠っている中、未来と沙織は飲みながら話をします。 沙織は、未来の「まーくん」候補が優太である可能性について、ある疑問を呈しました。「まーくんだとしたら 颯太くんが父親だって知らないのはおかしくない?」 。 「隠す必要ないじゃん」 。未来は「でも何かしら事情が…とかさ」 と反論しますが、沙織は「DNA鑑定しよう」「近くにいる『まーくん』候補を片っ端から」 と、大胆な提案をします。
しかし、鑑定費用を調べてみると、相場は約10万円 とのこと。未来は「10万!?」「カードの上限額じゃん 絶対ムリ!」 と、その金額に絶望します。 結局、DNA鑑定は非現実的だと諦め、二人は「アラサー女子の未来に幸あれ!」 と、やけ酒のように乾杯するのでした。
2034年の「私」への不安
沙織が帰り、未来は眠っている颯太の隣に横になります。(仕事内容だの事情だのは ともかく) 。 (未来の私には子育てに不自由しない収入があったらいいんだけど…) 。 未来は、未来の自分の経済状況に思いを馳せますが、すぐに(てかそれも今の私次第か) と、現在の自分が未来の自分を作っていくという事実に気づきます。
そしてその時、未来はもう一つの、さらに重大な可能性に思い至りました。 「――そういえば」 。 (颯太がここに居るってことは) 。 (2034年の方だと 行方不明状態になってるんじゃ…) 。 (未来の私は 大丈夫なのかな…) 。 自分のこと、颯太のことだけでなく、初めて「未来の自分自身」の安否を心配するのでした。
謎の大学生と颯太の失踪
翌朝。未来と颯太は、元気に保育園へ向かいます。「それじゃ 今日も保育園へ出発!」 。 しかし、玄関を出たところで未来は「あゴメン 忘れ物!」 と、慌てて部屋に戻りました。 「んも~~ はやくう」 と、颯太は一人で未来を待ちます。
颯太が拾った木の棒で「うちゅうヒーロー ボイレッド!」 と遊んでいると、昨日すれ違ったあの理系の大学生が、すごい形相で彼に近づいてきました。 大学生は、颯太の腕につけられた腕時計型の携帯端末 に気づき、それを掴みます。 「これ…」「どこで買った…んですか?」 。 彼はその端末をまじまじと見つめ、「見たことない機種だ」「どこ製だろう…」 と、その精巧さに驚いている様子です。
未来が忘れ物を取りに戻ってくると、そこには戸惑った顔の大学生がいるだけでした。「颯太!? どうしたの――」 。 「あれ!? どこ!?」 。 大学生は「すす すみません あの…」「どこかに行っちゃいました…」 と報告します。 それを聞いた未来は、「また!?」 と、再び颯太が迷子(あるいはそれ以上)になった可能性に、血の気が引くのでした。
【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】5話を読んだ感想(ネタバレあり)
第5話は、颯太の保育園生活という微笑ましい日常が始まったかと思いきや、未来の過去の重い約束や、現在の深刻な金銭難、そして未来の自分への不安が描かれる、非常に中身の濃い回でした。 まず、颯太の「うんち!」 宣言には笑ってしまいましたが、すぐに未来のシビアな家庭環境 が明かされ、胸が痛みます。
特に印象的だったのは、未来が母親と交わした「30歳までに成功しなければ帰郷する」 という約束です。 現在28歳の未来にとって 、これは単なる金銭問題以上に重い「タイムリミット」であり、彼女の焦燥感に一気に深みが出ました。 豆苗 しか買えないほどの「ガチ財政難」 も、あまりにリアルです。沙織の登場 が、まさに救世主でした。
そして、沙織が提案したDNA鑑定 と、その費用が10万円 という現実。颯太の父親探しという重要なミッションが、またもや「お金」という壁に阻まれる展開は、非常に現代的で考えさせられます。
何より、未来が「颯太がここにいる=未来では行方不明」 という事実に気づくシーンは、ゾッとしました。 私たちは現在の未来の奮闘を見ていますが、「未来の未来」は、今まさに息子を失ってパニックになっているかもしれない…。物語の視点が反転するような、重要な気づきだったと思います。 最後の最後で、あのアパートの隣人が、ただの背景ではなく「颯太の腕時計端末の異常性(未来のテクノロジー?)」 に気づくキーパーソンとして浮上し、その直後に颯太がまたもや姿を消す という展開は、最悪の事態を予感させる完璧なクリフハンガーでした。
【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】5話のネタバレまとめ
- 颯太は「よしずみ保育園」に通い始め、未来は「タイムスリップは秘密」 と彼に固く口止めします。
- 未来は、上京時に母親と「30歳までに成功しなければ諦めて富山に帰る」 と約束しており、28歳の今 、そのタイムリミットに焦りを感じています。
- 颯太の服などをクレジットカードで購入したため、未来は「ガチ財政難」 に陥り、夕飯が豆苗 だけになりかけますが、友人の沙織が食材を持って現れ、救われます 。
- 沙織は「まーくん」候補のDNA鑑定 を提案しますが、費用が10万円 と高額で断念します 。
- 未来は、「颯太が現在にいる」ということは、「2034年の未来では颯太が行方不明になっている」 という可能性に気づき、未来の自分を案じます。
- 翌日、未来が忘れ物を取りに戻った一瞬、アパートの隣人(理系の大学生)が颯太の腕時計型端末(未来の製品?) に気づき、その直後に颯太は再び姿を消してしまいました 。
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