【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】1巻をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|まーくんは誰?

未来のムスコ1巻ネタバレ解説!まーくんは誰?
『未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!』の第1巻について、ネタバレありで詳しく知りたいと思っていませんか。 28歳の売れない劇団員・未来の前に、突然「未来の息子」を名乗る颯太が現れるという衝撃的な展開から物語は始まります。 第1巻では、二人の不思議な共同生活の始まり、未来の過去や現在進行形の悩み、そして颯太の父親である「まーくん」の正体に関する謎が次々と描かれます。
この記事では、『未来のムスコ』第1巻(第1話から第6話)の詳しいあらすじと重要なポイントを、ネタバレありで分かりやすく解説します。
- 第1巻の全話(1話~6話)の詳しいあらすじ
- 主人公・未来が直面する現実や葛藤
- 颯太の父親「まーくん」候補の正体
- 物語の重要な伏線や見どころ
各話の詳細なネタバレは下記のリンクから読めます▽






『未来のムスコ』1巻のネタバレとあらすじ
- 28歳未来の前に息子・颯太が降ってきた
- 『だんない』は魔法の言葉
- 友人・沙織と突きつけられた現実
- 母親との約束「30歳」のタイムリミット
- 保育園探しと「ガチ財政難」
28歳未来の前に息子・颯太が降ってきた
物語は、主人公・汐川未来(しおかわ みらい、28歳)の、決して順風満帆とは言えない日常から幕を開けます 。 彼女は売れない劇団員として活動していますが、稽古は厳しく、座長の吉沢からは「死体が寝返りうつんじゃねえ!!!!」 と厳しい叱責が飛ぶ毎日です 。 小さな劇団に所属してからの下積み生活は、早くも10年が経過していました 。当然、演劇だけでは生活できず、夜中までコールセンターでのクレーム処理のアルバイトを掛け持ちしている状況です 。
アパートに帰宅後、ささやかな贅沢である「レモンサワー最強~!!」 と幸せを噛みしめる未来。しかし、その心の内は(芝居は大好きだけど 上京してからずっと こんな貧乏生活) 、(この先ブレイクすることなんて あるのかな…) という、将来への漠然とした不安で満たされていました。
そんなある嵐の夜、珍しい4月の雷 に怯え、(こんな時ばっかりは 独り身が堪えるな…) と孤独を感じていた未来のアパートのベランダに、突如として一人の小さな男の子が現れます。 (まさか強盗!?) とパニックになる未来をよそに、その男の子は彼女の顔を見るなり、嬉しそうに駆け寄ってきました。 「わあっ ママだーっ」 。
突然「ママ」と呼ばれ抱きつかれた未来は、ただただ混乱します。 男の子は「ボク颯太!」 「ママのこどもだよ」 と名乗りますが、未来には(産んだ覚えはないから) と、まったく心当たりがありません。 颯太は、未来の疑問に対し、信じがたい言葉を口にします。 「あのね ボクねー」 「『むかしのママにあいたいです』って おねがいしたら」 「ビカッてなってドーンッて」 「ここにきたの」 。 そして、笑顔で「ミライから」 「きたんだ」 と告げるのでした。
『だんない』は魔法の言葉
もちろん、未来は「タイムスリップとかいきなり言われて信じられるわけないでしょ」 と、颯太の言葉を信じることができません。 それどころか、「第一ッ」「私が母親になんてなるハズないから」 と、目の前の現実を強く拒絶します。 「恋愛なんてもう何年もしてないし」「毎日毎日自分の生活で手一杯」 、「結婚とか子育てとかそんな余裕私にはないっつーの!」 。 未来は、子供相手にムキになって自分の厳しい現実をまくしたててしまいます。
しかし翌朝、颯太は未来の腕の中で眠っていました 。このありえない出来事が夢ではなかったと悟った未来は、ひとまず彼を警察に連れて行こうとします。 ところが、交番はあいにくパトロール中で不在でした 。 「ママー おなかすいた」 と言う颯太のため、未来はアパートに戻り、冷蔵庫の残り物で梅干し入りのおにぎりを作ります 。颯太はそれを頬張り、「ママのあじだ~!」 と目を輝かせました。
さらに、その日が偶然にも颯太の4歳の誕生日 であることが判明。未来は帰り道にケーキ屋に立ち寄りますが、4500円のホールケーキ を買う持ち合わせがなく、自分の財布の中身(2790円) に愕然とします。 結局、コンビニで買った3個150円のプリン にろうそくを立てて、ささやかなお祝いをすることに。 「ケーキもろくに買えないなんて シンプルに情けないよ」。 (こんな大人になるつもりじゃなかったのに)。 未来は、自分の不甲斐なさに泣き崩れてしまいます 。
そんな未来の頭を、颯太は小さな手で優しくなでながら、言いました。 「だんない だんない」。 それは、未来が富山弁の口癖として、自分を励ますために無意識に使っていた言葉でした 。 「ママがいつもいってるじゃない」 「『だんない』はまほうのことば だって」 「げんきになる おまじないだって」 。 自分が発していた言葉が、時を超えて息子に受け継がれ、今こうして自分を励ましてくれている。その事実に胸を打たれた未来は、颯太を強く抱きしめます。 そして、「マイナス8歳の誕生日おめでとう」「颯太」 と、彼を息子として受け入れるのでした。
友人・沙織と突きつけられた現実
未来の元に、彼女の友人である沙織が遊びにやってきます 。未来は沙織に対し、恐る恐る「私の息子…なんだよね」 と、颯太がタイムスリップしてきたことを告白しました。 沙織は「えっ!?」「相手誰!?」 と当然ながら驚愕し、「あんたそれ本気?」「演劇とかじゃなくて?」 と、最初は半信半疑の様子を見せます。
しかし、未来が「颯太は間違いなく私の未来の息子なの」 と真剣に訴えると、沙織は今度は友人として、未来が目を背けようとしていた厳しい現実を次々と突きつけ始めました。 「それに身元が証明できないんじゃ どの道 施設行きでしょ」 。 「仮に息子だとしてもよ 子供ひとり養うだけの余裕ある?」 。 「仕事もある 芝居もある中で 親の役割 全うできんの?」 。 沙織の冷静かつ的確な指摘は、「育児」という行為が伴う現実の重みを、未来に容赦なく突きつけるのでした。
母親との約束「30歳」のタイムリミット
颯太を無事に保育園に入れることが決まった後、未来は幼馴染の優太と実家の事情について話します 。 彼女は、父親を子供の頃に亡くしており、母親は市場で働いているものの、兄がプータロー(定職に就いていない)であるため、これ以上実家に頼ることはできない、という複雑な家庭の事情を打ち明けました 。 「とにかく今は私が頑張らないと」「颯太のためにもね」 。 未来が決意を新たにしたその時、彼女の脳裏に、10年前に上京する日の記憶が鮮明に蘇ります。
「芝居で食べていけるわけないやろがいね?」 「そやからダメなもんはダメなが!」 。 夢を追う未来に対し、母親は猛反対していました。 しかし、未来も「やってみんと分からんちゃ!」「仕送りも要らんが!」「自分で何とかするちゃ」「だからお願い 挑戦させて!!」 と一歩も引き下がりません。 最終的に、母親は一つの重い条件を出して、未来の上京を許しました。 『30歳までに成功せんかったら きっぱり諦めて帰ってくるがやよ』 。
場面は現在の稽古場に戻ります。(今もう28歳 タイムリミットはもうすぐだな…) 。 未来は、颯太という守るべき存在ができた今、母親と交わした約束の期限が目前に迫っていることに、改めて強い焦りを感じるのでした。
保育園探しと「ガチ財政難」
颯太の存在を受け入れた未来にとって、最初の大きな壁は「保育園探し」でした。 彼女はまず区役所に電話をしますが、「認可保育園は 定員いっぱいだから」「待機してる児童が たくさんいるんだって」 と、いきなり「待機児童」という社会の現実に直面します。「今申請しても すぐ入園ってわけにもいかなくて」 と、非情な返答が返ってくるのみでした。
さらに、認可外保育園の資料を取り寄せても、事態は好転しません。 必要書類の欄には「就労証明書」「確定申告書」といった書類と並んで、「母子手帳」 の文字が 。 (あるかーッ そんなもん!!!) (こちとら まだ産んでないんじゃーツ!!) 。 未来は、タイムスリップという特殊な状況ゆえの、想定外の壁にぶつかり絶望します。
おまけに、颯太の服や身の回りのものを揃えるためにクレジットカードを使った結果、未来は深刻な金銭難に陥ってしまいました 。 郵便受けに届いた明細書を見た未来は、「ガチ財政難だ…!!」 と青ざめます。 「ママー きょうのごはん なにー?」 と無邪気に尋ねる颯太に対し、未来がその日の夕食として差し出せたのは、たった一パックの「豆苗」 だったのでした 。 まさにその時、「やっほー」「色々買ってきたから一緒に食べよ!」 と、友人の沙織が大量の食料を持って現れ、未来は九死に一生を得るのでした。
『未来のムスコ』1巻ネタバレ!まーくんは誰?
- 元カレ・吉沢と謎の「まーくん」
- 「よしずみ保育園」と強面の園長
- 幼馴染・優太(まー先生)との再会
- 颯太が失踪した本当の理由
- 芥川が気づいた未来の端末
元カレ・吉沢と謎の「まーくん」
颯太の父親、すなわち未来の未来の夫について、颯太は「ママは『まーくん』ってよんでたよ」 と証言します。 未来は、その「まーくん」という愛称から、劇団の座長・吉沢将生(よしざわ まさき) を連想しました 。 しかし、第3話で、その可能性は未来の中で(そして読者の予想からも)大きく後退します。
稽古場で吉沢が人気グラドル・白鳥萌とのデート疑惑 で盛り上がる中、颯太の「お手伝い」でシャツが縮んでしまった未来 に対し、吉沢は「見るかよアホ」「それ以上を見たことあんのに 何を今更」 と、とんでもない爆弾発言をします。 このデリカシーのない発言をきっかけに、劇団員の西村によって「将生と未来は 昔付き合ってたんだよ」「将生の浮気で すぐ別れちゃったけどね」 という、二人の最悪な過去が暴露されました。 この事実を知った未来は、怒りに震えながら(アイツだけは絶対「まーくん」じゃないわ 私がムリ) と、吉沢が颯太の父親である可能性を全力で否定するのでした。
「よしずみ保育園」と強面の園長
保育園探しで「母子手帳」 の壁にぶつかり絶望していた未来。 その夜、颯太が「ねぇママ」「よしずみほいくえんも はいれないのかなぁ?」 と、自分が未来(ミライ)で通っていた保育園の名前を口にします 。 未来がスマートフォンで検索すると、「よしずみ保育園」は現在も近くに実在することが判明 。二人は一縷の望みをかけて、その保育園を訪問します。
しかし、辿り着いたのは「こんな繁華街のど真ん中に…?」 と思うような、どう見ても保育園とは思えない怪しい建物でした。 未来が恐る恐るドアを開けると、奥から現れたのは、着物姿で鋭い眼光を放つ強面の男性 。 未来が(違う 絶対 保育園じゃない) と恐怖で固まる中、颯太は「えんちょセンセ!」 と叫び、その男性に傘でチャンバラを仕掛けます 。 その男性の正体は、名刺によると「よしずみ保育園 園長 松岡良純(まつおか よしずみ、67歳)」 。未来が「不良の『良』に不純の『純』…」 と思わず呟くと、「良心の『良』に!」「純粋の『純』!」 と全力で訂正されました。 園長は、未来の「ワケあり」な事情 を察しつつも、住民票のない颯太を受け入れる条件として、「規定の2倍 支払ってもらう」 という法外な要求を突きつけるのでした。
幼馴染・優太(まー先生)との再会
法外な保育料に悩みつつも、他に選択肢がない未来は、覚悟を決めて再び「よしずみ保育園」(の上の階にある住居)を訪ねます。 すると、中から現れたのは、あの強面の園長ではなく、見覚えのある青年でした。 「あ!? 未来!?」 「えっウソ もしかして 優太くん!?」 。 なんと彼は、未来の中学時代の同級生であり、幼馴染の「松岡優太(まつおか ゆうた、28歳)」 だったのです 。
優太は、あの強面の園長・松岡良純の甥であり、下の階の「よしずみ保育園」で保育士として働いていました 。 15年ぶりの再会 に、未来は中学時代の忘れられない思い出を蘇らせます。 学校の屋上は未来だけの秘密の場所でしたが、そこで転校生の優太と出会います 。未来がバカボンパパのラクガキ をしていると、優太が「何でまた?」と不思議そうに尋ね、未来は「えっ 可愛くないけ?この鼻毛」 と答えるなど、二人はすぐに打ち解けました。 そして、未来が飼い犬のマレーを亡くした翌日 、屋上で泣いている未来に、優太は何も言わずに寄り添ってくれました。彼はマレーの似顔絵に『ありがとう 未来。』 と書き加え、「未来と一緒に暮らせて 幸せやったがじゃ ないかなぁ」 と優しく声をかけます。それは、未来が「他人に涙を見せたのが 初めてだった」 という、特別な思い出でした。
優太は未来の事情を聞き、「入園のことは俺からも伯父さんに頼んでみるしさ」「料金のことも含めて」 と助け舟を出してくれます。そのおかげで、保育料は「正規料金」 になり、颯太は無事に入園できることになりました。 登園初日、颯太は優太のことを「まーセンセ あそぼ!」 と呼びます。園長(松岡)と区別するため、優太は「まー先生」と呼ばれていたのです 。 その瞬間、颯太のラブセンサーが「ポワ~ン ポワ~ン」 と作動。優太が「まーくん」である可能性が急浮上し、未来は「ちがう!!!!絶対違うからね!!!!」 と、激しく動揺するのでした。
颯太が失踪した本当の理由
颯太の保育園生活が始まった翌朝、未来は忘れ物を取りにアパートに戻ります。そのわずか1分足らずの隙に、颯太が再び姿を消してしまいました 。 未来は、第5話で颯太の端末に気づいた大学生・芥川圭と手分けをして必死に捜索します 。 パニックになった未来は「颯太がいなくなっちゃった…」 と優太に電話。優太も捜索に加わり、橋の上で「自力で家に帰ろうとして」 いた颯太を無事保護してくれました。
アパートに帰り着いた颯太は「………………ただいま」 と、泣きながら未来の胸に飛び込みます 。 未来は安堵と恐怖から、「勝手にどこ行ってたの!?」「どれだけ心配したか分かってる!?」 と、彼を強く叱ってしまいました。 優太に「叱るなら理由聞いてからにしろ」 と諭された未来が、なぜ「待ってて」という約束を守れなかったのかと颯太に尋ねると、彼は衝撃的な理由を告白します 。
颯太は、あの大学生・芥川(呪文言ってた人) に未来の端末を見られ、「これどこでかったのってきかれた」 ことで、未来から言われた「タイムスリップ…ひみつだよ」 という約束を思い出したのです。 そして、秘密がバレると「ママといっしょにいられなくなっちゃう…」 、「ママがいなくなっちゃうから…」 と思い込み、ママを失いたくない一心で、必死にその場から逃げ出した ことが判明しました。
芥川が気づいた未来の端末
颯太失踪の引き金となってしまったのは、未来のアパートの隣人である大学生・芥川圭(23歳、留年中) でした 。 彼は、未来が忘れ物を取りに戻ったわずかな間に、颯太が腕につけていた腕時計型の携帯端末に気づきます。 「これ…」「どこで買った…んですか?」 。 「見たことない機種だ」「どこ製だろう…」 。 理系の学生である彼は、その端末が現代のテクノロジーではありえないことに瞬時に気づき、強い興味を示しました。 この芥川の問いかけが、颯太に「秘密がバレる」 と誤解させ、彼をパニックと失踪に追いやってしまったのです。
未来は芥川と連絡先を交換し 、彼も「ボクが声をかけた…」 と責任を感じ、必死に颯太を捜してくれます。 未来から「颯太無事見つかりました!」 という連絡が届き、「見つかったんだ よかった…」 と安堵したのも束の間、今度は彼自身のスマートフォンの電池が切れてしまいます 。 「あっ 電池が…」「ど…どうやって帰ろう…」 。 颯太を探して土地勘のない川沿いまで来ていた芥川は、自分が迷子になってしまうという結末を迎えるのでした。
『未来のムスコ』1巻のネタバレまとめ
- 28歳・売れない劇団員の未来の前に、未来から来た息子・颯太が現れる
- 未来は颯太の存在を受け入れ、二人の不思議な共同生活がスタートする
- 未来の口癖『だんない』は、未来の颯太にとっても「げんきになる おまじない」だった
- 友人・沙織に「育児」の現実を突きつけられ、未来は金銭問題に直面する
- 未来は10年前、母親と「30歳までに成功しなければ帰郷する」と約束していた
- 颯太の父親は「まーくん」と呼ばれていることが判明する
- 未来の元カレは劇団座長の吉沢将生(ヨッシー)だが、浮気が原因で破局している
- 保育園探しで「待機児童」や「母子手帳」の壁にぶつかり絶望する
- 颯太が未来で通う「よしずみ保育園」が実在し、訪問する
- 園長の松岡良純は強面だが、未来の幼馴染・松岡優太の伯父だった
- 優太は保育士「まー先生」として働いており、「まーくん」候補として急浮上する
- 颯太が「未来の端末」を隣人・芥川に見られ、失踪する
- 颯太が逃げた理由は、秘密がバレると「ママと一緒にいられなくなる」と思い込んだため
- 未来は颯太に「毎日元気でここに帰ってきて」と伝え、親子の絆を深める
- 颯太捜索を手伝った芥川は、スマホの電池が切れて迷子になる


