【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|まーくんは誰?

ずっちー

第7話では、未来が保育園の健康診断に向かう途中、足を痛めた老人・森幸之助と出会いました。彼がスイカを抱えて動けなくなっているのを見かね、未来は彼をおんぶして目的地まで運びます。その道中、子育てと役者の両立への決意を語り、森先生から『水火も辞さない』人物だと評されました。驚いたことに、その目的地は「よしずみ保育園」であり、森先生は健康診断を担当する医師だったことが判明しました

【未来のムスコ】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

『未来のムスコ』第8話「お先にどうぞ①」 は、未来の劇団の稽古場から始まります。

元劇団員・新山桜子の快挙

未来たちが、次の公演で使う喫茶店のカウンター の小道具について話し合っていると、突然、劇団員の仲間が「えっ すげぇ!」 と興奮した声を上げました。

彼がスマートフォンで見せてきたのは、衝撃的なネットニュースでした。 「新山桜子 注目映画の主演に抜擢!」 。 劇団員たちは「えっウソ 桜子が!?」 と騒然とします。

座長の吉沢(ヨッシー)は、「元々ウチに所属してたんだよ」 と説明。彼は「まっ俺の育て方が良かったんだな」 と得意げになりますが、すかさず仲間から「ボロカス言ってたら辞められちゃったクセに」 と痛いところを突かれていました。

未来は、そのニュースを複雑な心境で見つめます。 (桜子は私のひとつ歳下で) (似たような境遇だった――) 。 彼女にとって、新山桜子は特別な存在でした。

戦友との差と、劇団のビッグニュース

8年前の思い出

未来は8年前を回想します。 当時、桜子とはとても仲が良く 、安くてボリュームのあるパンをどちらも持参してきてしまうような似た境遇でした 。二人は主役の座を争ったりもした 、まさに『同じ夢を持つ戦友みたいな関係だった』 のです。 未来は、(しばらく連絡取ってない間に) (こんなに差がついてたなんて――) と、焦りと寂しさを感じます。

スポンサー獲得と飲み会への参加

未来が落ち込む暇もなく、今度は吉沢が「こっちもビッグニュースだ」 と叫びました。 「ITのベンチャー企業が次の公演のスポンサーに決まったぞ!」 。 これで衣装や舞台セットにお金をかけられる と劇団員が歓喜に沸く中、吉沢はさらに続けます。

「そんで急だけど 今夜そこの社長と飲むことになったから」「皆も参加してくれ!」 。 もちろん社長の奢りだ と聞き、一同はさらに盛り上がります。 しかし、未来は颯太のお迎えがあるため、「ごめん 悪いんだけど私はパスで…」 と断ろうとしました。 すると、吉沢は「スポンサーに看板女優は紹介しとかないと始まんない」 と、未来の参加を強く命じるのでした。

延長保育と「まーくん」の謎

颯太の延長保育

劇団の「看板女優」 として断り切れなくなった未来は、仕方なく優太(まー先生)に電話をかけます 。 事情を話し、颯太の延長保育を頼む未来。優太は「うん 分かった」「夜間保育もやってるし延長は可能だから」 と快く引き受けてくれます。

優太から「ママは いそがしいからね」 と伝えられた颯太は、「うん わかった!」 と元気に返事。他の園児たちと積み木で遊ぶのに夢中な様子です 。 やがて夜になり、お迎えに来たお母さんと帰っていく友達を「またあしたー!」 と見送る颯太。 その後、園長の良純が作った特製のオムライス をご馳走になります。「わぁ カワイイ!」「おいしそ~!」 と大喜び。他の園児・マイちゃんからスプーンを手渡され、「ありがと マイちゃん」 とお礼を言うなど、夜の保育園での時間を過ごしていました。

酔った未来の寝言

一方、未来はスポンサーの社長との飲み会に参加していました 。 社長は演劇経験者 で、「今度は自分が若者を応援する番かなと思ってね」 と語る好人物です。話が弾み、未来は「普段ワインなんて飲まないからなぁ」 と思いつつも、ついペースが早くなってしまいます 。スポンサーの社長がさらにワインを勧めますが 、未来が「あっいえ 私はもう…」 と断ると、劇団員の矢野真が「良かったら僕がいただいてもいいですか?」 と助け舟を出してくれました。

飲み会が終わり、タクシーで解散した後 、未来は珍しく酔い潰れてしまいます 。 「ありゃま」「つくづく珍しいな 未来が酔い潰れるなんて」 。 吉沢は「じゃあ俺こいつ送ってくるわ」 と、酔った未来を背負いました

その瞬間、未来は寝言で「まーくん…」 と呟きます。 吉沢は「まー…?」 「くん…?」 と、謎の愛称に戸惑いの表情を浮かべました。

吉沢と優太、まさかの遭遇

吉沢は未来を背負ったままタクシーに乗り込みます 。 運転手に「どちらまでです?」 と聞かれ、吉沢は「江東区 森下の!…」 と、自分が知っている未来の(以前の?)住所を伝えかけます。 「未来 お前の住所って――」 。 すると、未来が寝言で「きんしちょう…に……」 と、別の地名を口走りました。

吉沢は、未来の寝言を頼りに錦糸町の「よしずみ保育園」 がある辺りでタクシーを降ります。 「おい~未来 しっかりしろって!」「本当にここでいいのか?」 。 吉沢が未来を揺り起こそうとしたその時、保育園の建物から優太(まー先生)が出てきました。 「あれっ 未来?」

吉沢は、酔って意識のない未来を背負ったまま、目の前に現れた優太を見て「えっ」 「えーっと…?」 と固まってしまいます。 二人の「まーくん」候補が、最悪の形で鉢合わせてしまったところで、第8話は終了します。

【未来のムスコ】8話を読んだ感想(ネタバレあり)

第8話は、物語が大きく動く「前編」らしい、非常に密度の濃い回でした。

冒頭で突きつけられる、元戦友・桜子の「映画主演」 というニュース。それに対して、未来は「スポンサーへの挨拶回り」 という、地道すぎる劇団活動。この対比が強烈で、未来の(こんなに差がついてたなんて) という焦りや悔しさが伝わってきて胸が痛みました。

しかし、今回のハイライトは間違いなく最後のシーンです。 未来が酔った勢いで発した「まーくん…」 という寝言。これを、元カレであり「まーくん」候補の一人(ただし未来は全力で否定)である吉沢が聞いてしまった のです。彼の「くん…?」 という怪訝な顔は、読者の気持ちを代弁してくれました。

そして、未来の寝言を頼りにたどり着いた先で、本命(?)の「まー先生」こと優太 と鉢合わせ 。 酔って意識のない未来を背負う元カレ(吉沢)と、未来の(未来の)息子を預かる幼馴染(優太)。この二人の「まーくん」候補が、最悪の形で遭遇するという展開に、思わず声が出そうになりました。早く続きが読みたくなります。

【未来のムスコ】8話のネタバレまとめ

  • 元劇団員で未来の戦友だった新山桜子が、映画の主演に抜擢されたことが判明する 。
  • 未来は、先に成功した桜子との差を痛感する 。
  • 未来の劇団がIT企業のスポンサーを獲得し、未来はその社長との飲み会に強制参加させられる 。
  • 未来は優太(まー先生)に頼み、颯太を夜間延長保育で預かってもらう 。
  • 颯太は園長の特製オムライスを食べるなど、夜の保育園で過ごす 。
  • 飲み会で酔い潰れた未来は、寝言で「まーくん…」と呟き、それを聞いた吉沢は困惑する 。
  • 吉沢が未来をタクシーで送る途中、未来の寝言を頼りに「よしずみ保育園」にたどり着く 。
  • 保育園から出てきた優太(まー先生)が、吉沢に背負われた未来を発見し、二人の「まーくん」候補が遭遇する 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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