【未来は私の言う通り 復讐の占い師】13話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 友梨佳の死に対し、美都は「自分が呪っていれば…」という後悔の念に苛まれる
- 美都は偶然見つけた友梨佳の葬儀場へ向かい、そこで娘の死を罵る母親の姿を目撃する
- 母親の非道な姿に激しい怒りを覚えた美都は、友梨佳のために自分が復讐することを決意する
- 美都は、友梨佳の元教師と身分を偽り、母親に近づく
- 友梨佳の亡骸に別れを告げた後、美都は母親に向かって呪いの発動を予感させる言葉を告げた
【未来は私の言う通り復讐の占い師】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、友梨佳の無念を晴らすため、自らが復讐の代行者となることを決意した美都。第13話では、彼女の呪いが予想だにしない形で発動し、教育虐待の物語は、あまりにも悲劇的で壮絶な結末を迎えます。
呪いと、突然の乱入者
「何な…?」 美都の「あの世であの子に謝りなさい」 という言葉に、友梨佳の母親は訝しげな表情を浮かべます。その瞬間、美都の呪いが発動したかのように、母親の体に異変が起ころうとします。
しかし、その時でした。
「友梨佳!」
葬儀場の扉が勢いよく開かれ、一人の男が悲痛な叫び声を上げながら駆け込んできたのです。その男こそ、友梨佳が最後まで守ろうとした、彼女の実の父親でした。
「どうしてアナタがここにいるのよ!?」 と狼狽する母親。父親は、娘の遺影の前で泣き崩れ、「なんで こんなことに…!」 と絶叫します。
明らかになる虐待の証拠、父の手紙
父親の登場により、葬儀場は騒然となります。彼は、娘とのわずかな交流だけが生きがいだったと、涙ながらに語ります 。そして、彼は懐から、この状況を決定づける「証拠」を取り出しました。それは、分厚い手紙の束でした。
「ここにお前が友梨佳にしてきたことがすべて書いてある」
そう、友梨佳は母親に隠れて、父親に助けを求める手紙を何通も送っていたのです 。そこには、虐待の生々しい記録が、彼女自身の言葉で克明に綴られていました。
- 「模試の順位が落ち激怒した母は― 夜中にベランダにだされ一晩過ごした。」
- 「バッドで右頭を叩かれ右の音が聞こえなくなってし」
「こんなの嘘よ!でたらめよ!」 と母親は必死に否定しますが、父親の怒りはもはや頂点に達していました。
父の絶叫「お前が友梨佳を殺したんだ」
届かなかったSOS
父親は、ある時から友梨佳からの連絡がぱったりと途絶えたことを明かします。最後の手紙には、ただ**「さようなら」**とだけ書かれていました 。電話も繋がらず 、住所も知らなかった父親には、娘を助けに行く術がなかったのです 。
そして今日、偶然にも通夜の看板を見つけたことで、彼は全ての真実を察したのでした 。
悲劇の刃
父親は、隠し持っていた包丁を取り出します。そして、血走った目で、震える声で、しかしはっきりと、全ての元凶である元妻に、その罪を突きつけました。
「お前が」
「友梨佳を殺したんだ」
その絶叫と共に、彼は母親の体に刃を突き立てます。悲鳴を上げる間もなく、母親はその場に崩れ落ちました。
復讐の結末
血まみれになった父親は、力なくその場に座り込み、亡き娘に何度も謝り続けます。「すまん…」「俺が早めにこうしておけばよかったな……」 。彼の後悔は、あまりにも深く、そして遅すぎました。
その惨劇の一部始終を、美都はただ静かに見つめていました。
後日、占い屋「はちかけ」で一人、水晶を磨く美都。テレビのニュースが「通夜会場で殺人事件」 と報じています。彼女は、ぽつりと呟きます。
「これでよかったかしら……?」
彼女の呪いが直接手を下したわけではない。しかし、彼女の行動がこの悲劇の引き金になったことは事実です。その曖昧な結末に、美都自身もまた、答えを見つけられずにいるようでした。
そして、そんな彼女の元に、また新たな客が訪れるのです。「あの〜 金運を占ってほしいんですが」 。悲劇の後も、人々の欲望は尽きることなく、美都の日常は続いていくのでした。
【未来は私の言う通り復讐の占い師】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
第13話は、息をのむような展開の連続で、最後まで目が離せませんでした。美都の呪いが直接母親をどうこうするのではなく、父親という「第三者」を呼び込み、真実を白日の下に晒すための「舞台」を整えるものだったとは、全く予想していませんでした。これは、ただのオカルト的な復讐ではなく、人間の感情が絡み合った、非常に生々しい結末だったと思います。
父親が登場し、友梨佳からの手紙を読み上げるシーンは、涙なしには読めませんでした。彼女がどれほどの恐怖の中で、たった一人の父親にSOSを送り続けていたのかを思うと、胸が張り裂けそうです。そして、そのSOSに気づきながらも、何もできなかった父親の無念と後悔。彼が最後に取った行動は、決して許されるものではありませんが、娘を奪われた父親の絶望を考えると、一概に責めることもできない、複雑な気持ちになりました。
美都の「これでよかったかしら…?」という最後のセリフが、この物語の深さを象徴しているように感じます。復讐は果たされた。悪は裁かれた。しかし、そこには爽快感はなく、ただただ深い悲しみと虚しさが残るだけ。友梨佳は戻ってこないのですから。
この後味の悪さこそが、この作品の持つリアルな魅力なのだと思います。そして、そんな悲劇の直後に、能天気に金運を占ってほしいという客が来る対比も、人間の業の深さを感じさせて非常に印象的でした。友梨佳の物語は終わりましたが、この一件が美都の心にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に注目していきたいです。
【未来は私の言う通り復讐の占い師】13話のネタバレまとめ
- 美都が母親に呪いをかけようとした瞬間、友梨佳の父親が葬儀場に乱入する
- 父親は、友梨佳から送られてきた虐待の記録が記された手紙を突きつけ、母親の罪を暴露する
- 母親は嘘だと否定するが、手紙の内容はあまりにも具体的で、虐待の事実が明らかになる
- 全ての真実を知った父親は、逆上し、隠し持っていた包丁で母親を刺殺してしまう
- 父親は娘に謝りながらその場に崩れ落ち、事件は通夜会場での殺人事件として報じられる
- 美都は、自らの行動が招いた悲劇的な結末に、複雑な表情を浮かべるのだった
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