復讐モノ

【未来は私の言う通り 復讐の占い師】24話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 両親に捨てられた美都は高校を中退し、複数のアルバA-トを掛け持ちして、足が不自由になった妹・亜子の生活を支える
  • 美都は両親への復讐を誓うが、逮捕されて亜子を一人にしないため、「生きたまま地獄を味わわせる」という復讐方法を模索し始める
  • 呪術の研究の傍ら、生活のために始めた占いが「当たる」と口コミで評判になり、ついに自分の店「はちかけ」を持つ
  • ある日、強い恨みを抱く客に、初めての復讐代行として呪いを実行し、成功させる
  • しかし、その直後、美都は黒い血を吐き、呪いには自らの命を削る「呪い返し」という代償があることを知る
  • 代償を知りながらも、美都は妹のため、そして復讐のため、その力をさらに磨き上げていくことを決意した

【未来は私の言う通り復讐の占い師】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、美都が占い師になるまでの壮絶な道のりが描かれ、彼女の復讐への覚悟が明らかになりました。第24話では、物語は再び現在へと戻り、弟・朝陽を救うため、そして長年の復讐を果たすため、美都がついに鬼畜の両親が住む家へと足を踏み入れます。

復讐の覚悟「私はすべてを捨ててもいい」

回想が終わり、物語は現在の占い屋「はちかけ」に戻ります。呪いの代償として自らの寿命が縮まることを知りながらも、美都の覚悟は揺らいでいませんでした。

(あれを使えば自分の寿命が縮まるのは知っていた) (そんなことはどうでもいい) (お金と…亜子のためなら 私はすべてを捨ててもいい)

彼女の心にあるのは、ただひたすらに、妹・亜子への深い愛情と、自分たちの人生をめちゃくちゃにした両親への燃え盛る憎しみだけでした。

追跡開始、両親の家へ

途切れた信号

美都が店の外を眺めていると、朝陽に渡した追跡装置の信号が、あるアパートの一室で止まっていることに気づきます。「いた…!」。

ついに、自分たちを捨てた両親の居場所を突き止めたのです。

「ここが家か…」

美都は、静かな怒りをたたえた目で、そのアパートを見上げます。

「私の呪いはアイツらのために学んだもの…」 「だからもう誰にも被害は出させない」 「これで終わりに…」

長かった復讐の旅が、今まさに終わろうとしていました。

最後の葛藤

しかし、アパートのドアの前に立った美都の心に、一瞬の迷いが生じます。ドアの向こうからは、朝陽が父親から暴力を振るわれているであろう、痛ましい物音が聞こえてきます。「ごめんなさい」「やめてください」。

(このままアイツらに天罰を下したら…) (あの後、この子のことを考えないと…) (不幸な子を増やすだけだ…)

もし両親を呪い殺してしまえば、残された弟・朝陽はどうなるのか。自分の復讐が、弟をさらに不幸にしてしまうのではないか。その葛藤が、美都の足を止めさせます。しかし、弟を救いたいという思いが、その迷いを振り払いました。「でもどうすれば…助けないと…!」。

7年ぶりの再会、そして…

部屋の中の惨状

美都が意を決してドアを開けると、そこには信じがたい光景が広がっていました。床に倒れ込み、ぐったりとしている朝陽。その姿は、まるで命の光が消えかけているかのようでした。

「まさか…死んで…!」

その最悪の光景を前に、美都は絶望します。しかし、その時、床に倒れていた朝陽が、か細い声で呟きました。

「あれ…お姉さん?なんでここに…」

「よかった…」

弟が生きていた。その事実に、美都は心の底から安堵します。

鬼畜との対峙

しかし、その安堵も束の間でした。「あぁ?なんだテメエ」。そこに立っていたのは、7年ぶりに見る、忌まわしい父親の姿でした。彼は、美都の顔を見ても、自分の娘だとは気づいていないようです。

美都は、恐怖に震える弟の前に立ちはだかり、その小さな体を抱きしめます。そして、静かに、しかし力強く宣言しました。

「アナタは私が守る」

【未来は私の言う通り復讐の占い師】24話を読んだ感想(ネタバレあり)

第24話は、息をのむような緊張感と、胸が締め付けられるような切なさが同居した、非常に密度の濃い回でした。ついに両親の居場所を突き止め、長年の復讐を果たそうとする美都。その鬼気迫る覚悟には、彼女が背負ってきたものの重さが感じられて、ただただ圧倒されました。

しかし、復讐の直前で、弟・朝陽の未来を案じて葛藤するシーンには、彼女の人間としての優しさが垣間見えて、胸が熱くなりました。彼女は、ただの復讐の鬼ではない。自分の行動が、新たな不幸を生む可能性を恐れるだけの、繊細な心を持っているのです。この葛藤こそが、美都というキャラクターの深みであり、魅力なのだと改めて感じました。

そして、ついに果たされた、7年ぶりの親子(?)の再会。父親が美都に気づかないという展開は、彼らにとって娘たちが、もはや記憶の片隅にもない、どうでもいい存在であったことを物語っており、改めてその非道さに怒りが込み上げてきます。

最後の、「アナタは私が守る」という美都のセリフ。これは、弟である朝陽に向けての言葉であると同時に、かつて守れなかった、幼い頃の自分自身と妹・亜子に向けての誓いの言葉でもあったのではないでしょうか。過去の悲劇を乗り越え、今度こそ大切な人を守り抜こうとする彼女の姿に、強く心を揺さぶられました。ここから始まる、美都と鬼畜の両親との直接対決から、目が離せません。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】24話のネタバレまとめ

  • 回想が終わり、美都は亜子と弟のために、自らの命を犠牲にすることも厭わない覚悟を固める
  • 朝陽に渡した追跡装置の信号を頼りに、美都はついに両親が住むアパートを突き止める
  • 復讐を実行しようとする直前、美都は残される弟・朝陽の未来を案じ、一瞬ためらう
  • 意を決して部屋に踏み込むと、そこには父親に暴行され、ぐったりと倒れている朝陽の姿があった
  • 7年ぶりに再会した父親は、美都のことを自分の娘だと気づかない
  • 美都は、恐怖に震える朝陽を抱きしめ、「アナタは私が守る」と固く誓った

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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