復讐モノ

【未来は私の言う通り 復讐の占い師】3話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 職場での孤立と恋人からの裏切りにより、川瀬和香は完全に生きる希望を失ってしまった
  • 絶望の淵に立つ彼女に対し、占い師は「相手を呪うことができる」と悪魔のような提案を持ちかける
  • 呪いを実行するための代償として、占い師は和香に25万円という大金を要求した
  • 復讐を果たすか否か、和香は人生を懸けた究極の選択を迫られることになった

【未来は私の言う通り復讐の占い師】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、占い師から「25万円で憎い相手を呪う」という恐ろしい提案をされた和香。第3話では、その憎しみの対象である藤堂恵の、想像を絶する性悪な日常が明らかになります。そして、和香はついに、ある大きな決断を下すのです。

舞台は再びオフィスへ…藤堂恵の裏の顔

物語は、和香を苦しめた張本人である藤堂恵の、オフィスでの一場面から始まります。そこには、反省の色など微塵もない、あまりにも自分勝手な彼女の姿がありました。

上司との不適切な関係

昼休み、恵はなんと、例の上司に「あ〜ん」と食事を食べさせています。その様子は、まるで恋人同士のようです。

「まったく ここが会社だということも忘れてしまうぐらいラブラブだな」と満更でもない上司に対し、恵は「私たちの邪魔するなんて もしかしてヤ・キ・モ・チ〜?」と媚びを売ります

このやり取りから、彼女が上司を完全に手玉に取り、社内で特別な地位を築いていることがうかがえます。

仕事をしない怠惰な本性

昼休みが終わり、婚約者である一也や上司がオフィスに戻ろうと促しますが、恵は「え〜 もうお昼終わりぃ?」と不満を漏らします

席に戻っても、彼女は全く仕事をする気配がありません。「なんでアタシがこんな仕事しなくちゃいけないのよ」「みんな真面目に仕事してバッカみたい」と心の中で同僚たちを見下しながら、パソコンで新作コスメの情報を眺めている始末です

この姿からは、彼女が和香を陥れたことに対する罪悪感など、ひとかけらも感じていないことがわかります。

婚約者・一也はただの「財布」

定時になると、恵はさっさと化粧を直し、誰よりも早く退社していきます。同僚たちが「あの子 また仕事してなかったな…」と呆れる中、彼女が向かった先は、婚約者である一也の元ではありませんでした。

本命の男・拓斗の存在

会社の外で恵を待っていたのは、拓斗(たくと)と名乗る、一也とは雰囲気の違う派手な男性でした 。彼女は拓斗の姿を見るなり駆け寄り、熱いキスを交わします。そう、この拓斗こそが、恵の本命の恋人だったのです。

「もうすぐ人妻だろ?」とからかう拓斗に対し、恵は悪びれる様子もなくこう言い放ちます

「一也なんてサイフでしかないし〜」

彼女にとって、和香から奪った一也は、裕福な生活を送るためのATMでしかなかったのです。

悪びれない金銭感覚

二人は高級レストランで豪遊します。店の値段を心配する拓斗に、恵が取り出したのは、なんと一也のクレジットカードでした

「勝手に借りてきちゃった♪」と笑う恵 。彼女は、婚約者のお金を盗んで本命の男とのデート費用に充てるという、最低な行為を平然と行っていたのです。

「会社の人はチョロいし」「ぜーんぶ私の思い通り♪」 そう言って高笑いする恵の姿は、まさに悪女そのものでした。

和香の決意「アイツを呪いたい」

場面は、再び占い屋「はちかけ」に戻ります。目の前には、復讐の代金25万円を提示され、思い悩む和香の姿がありました。

25万円の重みと憎しみ

和香の脳裏に、全てを奪っていった恵の勝ち誇ったような顔が浮かび上がります 。理不尽な仕打ち、奪われた幸せ、そして今もなお自分を嘲笑っているであろう憎い相手の姿。

彼女の中で、様々な感情が渦巻きます。そして、ついにその憎しみが、恐怖とためらいを上回ったのです。

復讐の契約成立

和香は、それまでの弱々しい表情から一変し、固い決意を目に宿します。そして、占い師に向かって、はっきりとこう宣言しました。

「払います!25万………………」 「私……………アイツを呪いたい」

この瞬間、和香と占い師の間で、復讐の契約が成立したのでした。

呪いの儀式が始まる

和香の決意を受け、占い師は静かに呪いの儀式を始めます。

占い師は、黒い水晶玉に和香の手を当てるよう促します 。 「呪うのはこの人でいいですね?」と水晶に映る恵の姿を確認し、和香は「……はい」と力強く頷きます

「呪いたい相手を思い浮かべて……」

占い師の言葉に従い、和香が恵への憎しみを水晶に注ぎ込むと、黒い水晶から禍々しいオーラが立ち上り始めます。一体、どんな恐ろしい呪いが恵を待ち受けているのでしょうか。不気味な予感を残したまま、第3話は終わりを迎えます。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第3話は、藤堂恵のクズっぷりがこれでもかと描かれていて、読んでいて怒りで拳を握りしめてしまいました。上司を手玉に取り、同僚を見下し、婚約者を「財布」扱いして、そのお金で本命の男と遊ぶ…。ここまで清々しいほどの悪女は、なかなかいません。彼女の行動のすべてに反吐が出そうでした。

だからこそ、最後の和香の決断には、心の底から「よく言った!」と叫びたくなりました。25万円という大金を払ってでも、自分の尊厳を取り戻したい。その強い意志が「払います!」の一言に凝縮されていて、鳥肌が立ちました。絶望の淵にいた彼女が、初めて自分の意思で「戦う」ことを選んだ瞬間だったと思います。

そして、いよいよ始まった呪いの儀式。黒い水晶から立ち上る不気味なオーラは、これから始まる復讐劇の恐ろしさを予感させます。正直、恵がどんな目に遭っても自業自得だとしか思えません。むしろ、25万円でどんな地獄を見せてくれるのか、期待しかありません。和香の憎しみが、一体どのような形で具現化するのか。次回の展開が待ちきれない、最高の引きでした。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】3話のネタバレまとめ

  • 藤堂恵は上司と不適切な関係を持ち、社内でやりたい放題の日々を送っていた
  • 婚約者の一也を「財布」としか見ておらず、本命の恋人・拓斗がいた
  • 恵は一也のクレジットカードを盗み、拓斗とのデート費用に使っていた
  • 恵の裏の顔を知らない和香は、彼女への憎しみを募らせ、ついに呪いを依頼することを決意する
  • 占い師の導きで、和香は黒い水晶玉を使い、恵を呪うための儀式を始めた

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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